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第1章
悪魔で候。
しおりを挟む「コレは、飲んであげるよ。何しろ君の僕への気持ちがたくさん詰まってるみたいだから」
極上のアルカイックスマイルを浮かべると、グレイ様は、私の腕を掴んだまま青汁に口をつけましたわ。
ーズズズズズズズズ。
ーズッずず
ーっチュパ!
「・・・・」
「・・・・っ不味」
青汁を一気に飲み干し。
口元を荒々しく拭き上げましたわ。
なんでしょう。私、イケナイものに触れてしまったような・・・。
「あの。・・・・そろそろ離して下さる?」
飲み終わったのですから、私の腕を掴む必要ございませんわよね?
「そうだね。今、すごく・・・・気分が悪いから・・・・腕は離してあげる」
ほっ。良かったですわ。私の杞憂だったみたい。
ふふふ。悪魔も青汁には弱かったようですわね!
私の完全勝利ですわ!オーッホッホッホッホッホ!!
「君の想いを受け止めたせいで気分は悪いし、腹の虫が収まらない・・・・だから、こうしてもいいよね?」
ーぐいっ!!
「ーきゃあ!?」
えっ!?
なんですの!?
私、腹黒の腕の中に居ますわ!
抱き締められてますの!?
ええっ!?
どういう事!?どういう事ですの!?
私、悪魔に捕縛されましたわ!!
助けて!ハンス!!!!
「ーこんな嫌がらせを受けたの。久しぶりだよ。」
微笑を讃えた悪魔が・・・・吐息のかかる距離で私に囁きますわ。
お止めになって!耳元で囁くのは!
その声ぞわぞわしましてよ!
「ーっお・・・・お放しになって!!」
「やだよ。コレ、君への仕返しだから」
仕返し!?
「こんな風に、人目のある場所で僕と2人っきり。しかも飲み物を君の手でのませてくれてたし、今は抱き合ってる・・・・。周りには、どう映ってるだろうね?」
「それは!貴方が勝手に!!」
「僕にこうさせたのは君だよ?ヴィクトリア」
「ちょっと!呼び方!呼び方が!!」
この短時間でランクアップしてましてよ!
どうしましたの!?アクヤック嬢のままで、私は宜しくってよ!
「君と僕の仲だろ?特別に、君はこう呼んであげる」
「結構ですわ!私、そんな特別待遇望んでいなくってよ!!」
「傷付くなー。その言い方。これでも僕ってモテるんだよ?君のお兄さんとオズワルドと僕。この学園で男女共に憧れの的な存在なんだけど?」
「お兄様は当然ですわ!貴方とオズワルド皇子は、皆の目が節穴なだけですわよ!」
ええ。見目がいいだけの攻略対象。私は、寧ろ全力で拒否したい!日く付きな不良物件でしてよー!!
「ーぷっ。あはは」
必死にもがく私を、やっと腹黒が解放しましたわ。貴方と恋仲だなんて冗談じゃありませんわ!そんな噂が立ったら、私、潔く自決しましてよ!
「僕やオズをそんな風に言うなんて、君くらいだよ」
くつくつと楽しそうに喉を鳴らし、破顔させてますわ。
貴方、あの能面何処におっことしましたの?私、寧ろあちらの方が愛着持てましてよ?
「ルビアナ嬢も、弄るのは楽しいけど。やっぱり興味をそそられるのは・・・・君の方だね。」
「ー恐ろしい台詞を吐かないで頂けまして?恐怖で鳥肌が立ちますわ!」
現に寒気で体が震えてきましてよ?
「風邪かい?大丈夫?僕があっためてあげようか?」
ほらおいで。っと両手を拡げてますわ!ノーセンキュー!ますます悪寒が悪化しましてよ!!
「私、貴方が嫌いでしてよ!!嫌い!嫌い!大嫌いですの!!目にも入れたくないくらいですわー!!だから近寄らないで下さいまし!!」
嫌いですわ!最悪な方ですわ!私の可愛いルビアナにちょっかいかけるわ、私で遊ぼうとするわ!ほんっっとうに性格が最悪でしてよ!
顔がいくら良くても、性格の悪さでマイナス1兆億減点ですわー!!!
「知ってる?ヴィクトリア」
「何をですの?!」
嫌いと叫ぶ私を愉しそうな見つめるグレイ様・・・・何故そんな顔ができますの?私、貴方を拒絶してますのよ??って、私に顔を近づけないで!!
「何が・・・・言いたいのです」
「嫌いってね」
「好きの裏返しなんだよ?」
くすくす笑い、片目を瞑って囁きますわ!
はぁあああ!?
「私、貴方なんて・・・・好きになりませんわーーーー!!!」
こんなウィンク打ち返して差し上げましてよ!!
ああ!なんでこうなりますの!
悪魔に取り憑かれるなんて・・・・私の安心安全な没落計画が、どんどん遠のいてる気がしますわー!!!
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