転生悪役令嬢の前途多難な没落計画

一花八華

文字の大きさ
28 / 113
第2章

罪と罰則

しおりを挟む
【オズワルド皇子発火事件】から、二週間が経過いたしましたわ。

あれから、フィロスと攻略対象者達との間には、あまり進展が見られませんの。

あの発火事件もよく考えれば、乙女ゲームのイベントだったのかしら。

多分・・・・
ヒロインの事が気に食わない悪役令嬢な私が、ヒロインを困らせようと水魔法で攻撃。
そこを通りかかったオズワルド皇子とグレイ様が、ヒロインを助けるという感じね。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

濡れたヒロインの体を、さっと自身の身体で隠しヴィクトリアと対峙するオズワルド。
自身の上着をそっと掛け「怖かったよね。もう大丈夫」っと優しい笑顔を向けるグレイ。

王とナイトに護られる、乙女憧れのシチュエーション。


ーーーーーーーーーーーーーーーー




・・・・肝心のヒロインは、鼻から出血。
上着を掛けられたのは、何故か私。
腹黒は、真っ黒なお腹を隠す事なく悪態をつくし。
オズワルド皇子は、人体発火。

噴水の近くで本当に良かったですわ。
校舎内であったら、最悪火事に繋がっていたかもしれませんわね。

騒動の発端として、私達はMrsシャーウッドにこってりと絞られましたの。

それぞれ、反省文と共に署名までさせられましたわ。
初めてのサインがそれだなん・・・・情けなくて頭が痛くてよ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー



演習場に集められた、私とフィロスとグレイ様、オズワルド皇子。

教鞭を片手に仁王立ちのMrsシャーウッド。

「オズワルド・・・・貴様。また私の元で学びたいようだな。フフフいいぞ?貴様が望むならまたこってりと可愛がってやろう」

そう呟くと、教鞭の切っ先でつつつとオズワルド皇子の顎先をなぞり微笑みましたわ。
青ざめ、カタカタと震えだすオズワルド皇子。


「グレイ・・・・貴様もだ。オズワルドの制御をお前ができなくてどうする?またDクラスからやり直すか?」

「お二人は、Dクラスでしたの?」

曲がりなりにも攻略対象ハイスペックな二人が、Dクラス落ちこぼれだなんて・・・・。
何かの間違いでなくて?

「言っただろう。【問題児】のクラスだと。力ばかり高く制御のできない青二才を矯正するのが、私の役目だ」

パシーン!

鞭がMrsシャーウッドの手元でしなりますわ。
その音に、ビクッと身を竦めるオズワルド皇子。

「また、僕までオズの巻き添えでDに?勘弁して欲しいな・・・・」

げんなりしたご様子のグレイ様。

「何を言っている。去年は、貴様が自ら進んでオズワルドのお守り役を買ってでただろう。諦めろグレイ。お前は、コレ・・とセット扱いだ」

くくくと笑うMrsシャーウッド。
なんとなく、グレイ様悪魔に同情心が芽生えましたわ。

「理由は、どうあれ連帯責任だ。貴様等には二週間の罰則を命じる」


「罰則?」
「清掃、いざこざの解決、部活の助っ人。困っている者の役に立て」

クエスチョンマークを浮かべ、小首を傾ける私とフィロスにMrsシャーウッドは、鞭をしならせ命じますわ。

つまり【奉仕活動】という事ですわね。

「丁度、南棟の壁に皹が入っているからな。そこの修復をおこなえ」

「入学式の日に、何処ぞの馬鹿が破壊したままだったからな。学生が起こした問題は学生が解決をする。アルファフォリスここの基本だ」


ああ。あの・・壁・・・・あのままでしたわね。
すっかり忘れていましたわ。

入学初日に、レオニダスお馬鹿わんこが突撃した壁。

「壁の修繕か。・・・・ルビアナ嬢がいると便利そうだな」

悪魔がボソリと呟きましたわ。
・・・・貴方、壁と聞いてルビアナを巻き込もうと企んでいらっしゃるの???


危険よ!ルビアナ!今すぐお逃げになって!!
しおりを挟む
感想 91

あなたにおすすめの小説

【長編版】悪役令嬢は乙女ゲームの強制力から逃れたい

椰子ふみの
恋愛
 ヴィオラは『聖女は愛に囚われる』という乙女ゲームの世界に転生した。よりによって悪役令嬢だ。断罪を避けるため、色々、頑張ってきたけど、とうとうゲームの舞台、ハーモニー学園に入学することになった。  ヒロインや攻略対象者には近づかないぞ!  そう思うヴィオラだったが、ヒロインは見当たらない。攻略対象者との距離はどんどん近くなる。  ゲームの強制力?  何だか、変な方向に進んでいる気がするんだけど。

悪役令嬢の心変わり

ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。 7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。 そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス! カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!

転生ヒロインは悪役令嬢(♂)を攻略したい!!

弥生 真由
恋愛
 何事にも全力投球!猪突猛進であだ名は“うり坊”の女子高生、交通事故で死んだと思ったら、ドはまりしていた乙女ゲームのヒロインになっちゃった! せっかく購入から二日で全クリしちゃうくらい大好きな乙女ゲームの世界に来たんだから、ゲーム内で唯一攻略出来なかった悪役令嬢の親友を目指します!!  ……しかしなんと言うことでしょう、彼女が攻略したがっている悪役令嬢は本当は男だったのです! ※と、言うわけで百合じゃなくNLの完全コメディです!ご容赦ください^^;

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

すべてを思い出したのが、王太子と結婚した後でした

珠宮さくら
恋愛
ペチュニアが、乙女ゲームの世界に転生したと気づいた時には、すべてが終わっていた。 色々と始まらなさ過ぎて、同じ名前の令嬢が騒ぐのを見聞きして、ようやく思い出した時には王太子と結婚した後。 バグったせいか、ヒロインがヒロインらしくなかったせいか。ゲーム通りに何一ついかなかったが、ペチュニアは前世では出来なかったことをこの世界で満喫することになる。 ※全4話。

転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜

具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、 前世の記憶を取り戻す。 前世は日本の女子学生。 家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、 息苦しい毎日を過ごしていた。 ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。 転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。 女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。 だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、 横暴さを誇るのが「普通」だった。 けれどベアトリーチェは違う。 前世で身につけた「空気を読む力」と、 本を愛する静かな心を持っていた。 そんな彼女には二人の婚約者がいる。 ――父違いの、血を分けた兄たち。 彼らは溺愛どころではなく、 「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。 ベアトリーチェは戸惑いながらも、 この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。 ※表紙はAI画像です

人見知りと悪役令嬢がフェードアウトしたら

渡里あずま
恋愛
転生先は、乙女ゲーの「悪役」ポジション!? このまま、謀殺とか絶対に嫌なので、絶望中のルームメイト(魂)連れて、修道院へ遁走!! 前世(現代)の智慧で、快適生活目指します♡ 「この娘は、私が幸せにしなくちゃ!!」 ※※※ 現代の知識を持つ主人公と、異世界の幼女がルームシェア状態で生きていく話です。ざまぁなし。 今年、ダウンロード販売を考えているのでタイトル変更しました!(旧題:人見知りな私が、悪役令嬢? しかも気づかずフェードアウトしたら、今度は聖女と呼ばれています!)そして、第三章開始しました! ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

悪役令嬢はモブ化した

F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。 しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す! 領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。 「……なんなのこれは。意味がわからないわ」 乙女ゲームのシナリオはこわい。 *注*誰にも前世の記憶はありません。 ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。 性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。 作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

処理中です...