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【2話】
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大きめのフードを目深に被って、なるべく長い耳が見えないように、細心の注意を払いながらここまで来た。
そうしたのは途中で立ち寄った街や村で、首輪を付けて働かされている亜人達を沢山見掛けたからだ。
まだ歳若い者達を教育する為の学校社会でだけ亜人差別が酷ければ、それはずっとマシな事だったのだろう。
けれど街中と言うよりも、国中が未だに亜人に対して冷たく当たる傾向にあった。
そもそもそんな風潮が蔓延してしまったのには、それ相応の理由がある。
完全に定まった周期とは言えないのだが、この世界には百年に一度だか或いは二百年に一度だかのペースで、魔王が復活しては世界を支配しようとしていた。
その度に人間達は勇者を立てたり軍を引き連れたりして、魔王の驚異から抗い続けて来たのだが、そうして残った数々の歴史書には、頻繁に亜人と言う単語が出て来ているのだ。
例えば「東の地を攻めにやって来た魔王軍は、全て等しく獣人であった」や、「西のエルフの森に協力を仰いだところ、既に魔王の配下に下っていた」等。
現在も国のあらゆる所に居る、言わば魔獣や魔族と呼ばれる者の中には、人間に近しい形をしてる種も居て、それが余計に亜人差別へと拍車をかける事態となっていたのだ。
出店でジュース一つ買うのすら、緊張しながらお金を出した。
ギルドまでの乗り合いの馬車に乗っている時も、全くと言っていい程気が抜けなかった。
そうしてやっとの思いで辿り着いた個人ギルドの拠点に、彼女はーーウゥは目を丸くしたのだ。
一瞬馬車を間違えて、エルフの森に帰って来てしまったのかと思った。
それ程までに鬱蒼とした森の中と言う表現が、よく似合う場所だった。
簡易な門の先には集落と呼べそうな居住区が並んでいて、そもそも門の前に門番の一人も立っていない。
「来てください」と言われたから思い切って来ただけなので、どの建物に行けばいいのかも分からなかった。
ウゥは気が強い方では無い。
むしろどちらかと言えば、根は萎縮しがちな方であった。
積極性も皆無。
けれど学校生活ではそれで居ると舐められて、余計に虐められる一方だったので、虚勢を張って過ごしていたし、自分は強いと自己暗示を掛けていないと耐えられなかった。
だから持ち前の自己暗示でも掛けてしまえば、恐らく一人でもなんとかなったのだろうが。
ここに来るまでの過程で気を張り詰めていた彼女には、大袈裟な表現ではあるが限界が近かったのだ。
「ん?おーい!君!」
突然遠くから飛んで来た声に、ウゥは思わず肩を跳ねさせた。
声の主はニコニコ笑いながら、右手をこれでもかと振りつつ駆け寄って来る。
誰が見ても分かりやすくオドオドと狼狽えたウゥの事なんてお構い無しに、その声の主は彼女の前に着くと立ち止まった。
今までそんなに接触したことの無い、髭面の大層ガタイのいいおっさんにニカッと間近で笑われて、ウゥはと言えば、どうする事も出来ずに固まってしまう。
思わずきゅっと握り締めたフードのお陰で若干涙目になってしまった事は、幸いにもおっさんにはバレてはいない様だった。
「君あれだろう!王立エステリア魔法学園の!」
「えっっ?!あ、はい⋯⋯そうです?」
「いやぁすまんねぇ~。そろそろ来る頃じゃないのかって聞いてはいたんだが、マスター達、今任務に出ちまっててなぁ」
「出直して来ましょうか?」
「いやいいよ。マスター達が居なくても、案内程度なんとかなるさ。さぁ、こっちだ」
何だか懐かしい、深い緑の香りが鼻腔を擽る。
あれだけ嫌っていて逃げた筈なのに、自分は今、まるで故郷に似たような場所に来てしまっていた。
エルフの森と同様に、ここもまた閉鎖した社会であるのならば、恐らく自分は馴染めないのだろう。
いつだってそうだったから。
こっちに来いと迎えてくれた髭面のおっさんは、名前を「リリー」と言って、ウゥは思わずぽかんとしてしまったのだが、それに気が付いたリリーは、
「こんなおっさんのクセして、随分可愛らしい名前だと思ったか?安心しろ、俺も生まれた時からずっとそう思ってんだ」
と、人の良い笑みを浮かべながら答えてくれたから、ウゥは少しだけ身体の力が抜けるのが分かった。
リリーはマスターでも無ければ、サブマスターでも無く。更には幹部ですら無いようだったのだが、気さくな性格の為ギルド内からの人気が高く、だからか幹部組が居ない時の、臨時マスターのような事を任されているらしい。
「ほら、これがお前のギルドカードだ。失くすんじゃねぇぞ?再発行には金が掛かるからな」
そう言いながら渡されたカードを見て、なんとなく学生証みたいだとウゥは思っていた。
文書で少人数だと言っていた通り、拠点には街程に人は居ない。
任務が張り出された掲示板がある、要は受付の中には何人か居たか、リリーから「新参者だ」と言われるとウゥに対して軽く会釈をしてくれた。
物心着く頃からほとんど毎日浴びせられ続けて来た、値踏みするような侮蔑交じりの視線が、ここに来てからは一切感じない事に、ウゥはふと気付く。
自分がまだフードを目深に被っているせいで、エルフだと気が付かれていないのかもしれないが、隠したままではいられない事くらいよく分かっていた。
「あの⋯⋯」
「ん?どうした。何か分かんねぇ事でもあったか?」
「ギルドカードを、発行して貰った後じゃ⋯⋯遅いかもなんですけど⋯⋯」
「おう」
ここに来るまで頑なに、外れないように気を付けていたフードを脱ぐ。
エルフ特有の長い耳が露わになって、同時にずっと篭っていた音が遥かに聞こえやすくなった。
「私、エルフなんです⋯⋯報告行って無いかもしれないんですが⋯⋯」
気さくな笑顔を浮かべてくれていた人が、正体を知った瞬間に酷く冷たい顔をする。そんな光景を何回も見て来たが、何度体験しても慣れる事は出来なかった。
故にウゥはビクビクしながら、そっと下に落としてしまった視線をリリーに戻すと、
「お前がエルフだって事は、最初から知ってるが?」
特に先程と変わった様な感じがない雰囲気のまま、リリーは「何故、わざわざエルフだと言われたのか分からない」とでも言いたげな表情をしていて、ウゥは面食らう。
「だって、エルフは亜人ですし⋯⋯」
「亜人ねぇ。確かにエルフともなれば、うちのギルドでも流石に1人しか居ねぇが。まぁ今日で二人になったけどな!」
「他にも居るんですか?」
「嗚呼。ドワーフも居るし獣人も居るぞ?そもそもうちの嫁さんは虎の獣人だしな」
「人間なのに獣人と結婚したんですか」
「俺の一目惚れだからな!すっげぇかっこいいんだ、うちの嫁さんはよ」
今まで生きてきた中でウゥは、亜人と人間が婚姻関係にあるところなんて、見た事もなかった。
父がうんざりしたように言っていた「人間との共存なんて有り得ない」と。無意識下で受け入れてしまって居たその言葉が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
呆気に取られていたウゥを見て、リリーはまた人の良い笑みを浮かべる。
「亜人だ何だつまんねぇ事言う奴なんて、このギルドには居ねぇから安心しろ」
思わず涙が流れてしまったウゥを、リリーは「苦労したんだなぁお前」と無造作に撫でて来た。
それでウゥは余計に泣いてしまって、リリーを少しだけ困らせてしまったのだ。
数分してから涙も引っ込んで、「拠点を案内してやるよ」と言われた言葉に、ウゥは頷いて先に行ったリリーの後を追う。
その姿を木の上から眺めている人達が居た事に、ウゥは気付かなかった。
そうしたのは途中で立ち寄った街や村で、首輪を付けて働かされている亜人達を沢山見掛けたからだ。
まだ歳若い者達を教育する為の学校社会でだけ亜人差別が酷ければ、それはずっとマシな事だったのだろう。
けれど街中と言うよりも、国中が未だに亜人に対して冷たく当たる傾向にあった。
そもそもそんな風潮が蔓延してしまったのには、それ相応の理由がある。
完全に定まった周期とは言えないのだが、この世界には百年に一度だか或いは二百年に一度だかのペースで、魔王が復活しては世界を支配しようとしていた。
その度に人間達は勇者を立てたり軍を引き連れたりして、魔王の驚異から抗い続けて来たのだが、そうして残った数々の歴史書には、頻繁に亜人と言う単語が出て来ているのだ。
例えば「東の地を攻めにやって来た魔王軍は、全て等しく獣人であった」や、「西のエルフの森に協力を仰いだところ、既に魔王の配下に下っていた」等。
現在も国のあらゆる所に居る、言わば魔獣や魔族と呼ばれる者の中には、人間に近しい形をしてる種も居て、それが余計に亜人差別へと拍車をかける事態となっていたのだ。
出店でジュース一つ買うのすら、緊張しながらお金を出した。
ギルドまでの乗り合いの馬車に乗っている時も、全くと言っていい程気が抜けなかった。
そうしてやっとの思いで辿り着いた個人ギルドの拠点に、彼女はーーウゥは目を丸くしたのだ。
一瞬馬車を間違えて、エルフの森に帰って来てしまったのかと思った。
それ程までに鬱蒼とした森の中と言う表現が、よく似合う場所だった。
簡易な門の先には集落と呼べそうな居住区が並んでいて、そもそも門の前に門番の一人も立っていない。
「来てください」と言われたから思い切って来ただけなので、どの建物に行けばいいのかも分からなかった。
ウゥは気が強い方では無い。
むしろどちらかと言えば、根は萎縮しがちな方であった。
積極性も皆無。
けれど学校生活ではそれで居ると舐められて、余計に虐められる一方だったので、虚勢を張って過ごしていたし、自分は強いと自己暗示を掛けていないと耐えられなかった。
だから持ち前の自己暗示でも掛けてしまえば、恐らく一人でもなんとかなったのだろうが。
ここに来るまでの過程で気を張り詰めていた彼女には、大袈裟な表現ではあるが限界が近かったのだ。
「ん?おーい!君!」
突然遠くから飛んで来た声に、ウゥは思わず肩を跳ねさせた。
声の主はニコニコ笑いながら、右手をこれでもかと振りつつ駆け寄って来る。
誰が見ても分かりやすくオドオドと狼狽えたウゥの事なんてお構い無しに、その声の主は彼女の前に着くと立ち止まった。
今までそんなに接触したことの無い、髭面の大層ガタイのいいおっさんにニカッと間近で笑われて、ウゥはと言えば、どうする事も出来ずに固まってしまう。
思わずきゅっと握り締めたフードのお陰で若干涙目になってしまった事は、幸いにもおっさんにはバレてはいない様だった。
「君あれだろう!王立エステリア魔法学園の!」
「えっっ?!あ、はい⋯⋯そうです?」
「いやぁすまんねぇ~。そろそろ来る頃じゃないのかって聞いてはいたんだが、マスター達、今任務に出ちまっててなぁ」
「出直して来ましょうか?」
「いやいいよ。マスター達が居なくても、案内程度なんとかなるさ。さぁ、こっちだ」
何だか懐かしい、深い緑の香りが鼻腔を擽る。
あれだけ嫌っていて逃げた筈なのに、自分は今、まるで故郷に似たような場所に来てしまっていた。
エルフの森と同様に、ここもまた閉鎖した社会であるのならば、恐らく自分は馴染めないのだろう。
いつだってそうだったから。
こっちに来いと迎えてくれた髭面のおっさんは、名前を「リリー」と言って、ウゥは思わずぽかんとしてしまったのだが、それに気が付いたリリーは、
「こんなおっさんのクセして、随分可愛らしい名前だと思ったか?安心しろ、俺も生まれた時からずっとそう思ってんだ」
と、人の良い笑みを浮かべながら答えてくれたから、ウゥは少しだけ身体の力が抜けるのが分かった。
リリーはマスターでも無ければ、サブマスターでも無く。更には幹部ですら無いようだったのだが、気さくな性格の為ギルド内からの人気が高く、だからか幹部組が居ない時の、臨時マスターのような事を任されているらしい。
「ほら、これがお前のギルドカードだ。失くすんじゃねぇぞ?再発行には金が掛かるからな」
そう言いながら渡されたカードを見て、なんとなく学生証みたいだとウゥは思っていた。
文書で少人数だと言っていた通り、拠点には街程に人は居ない。
任務が張り出された掲示板がある、要は受付の中には何人か居たか、リリーから「新参者だ」と言われるとウゥに対して軽く会釈をしてくれた。
物心着く頃からほとんど毎日浴びせられ続けて来た、値踏みするような侮蔑交じりの視線が、ここに来てからは一切感じない事に、ウゥはふと気付く。
自分がまだフードを目深に被っているせいで、エルフだと気が付かれていないのかもしれないが、隠したままではいられない事くらいよく分かっていた。
「あの⋯⋯」
「ん?どうした。何か分かんねぇ事でもあったか?」
「ギルドカードを、発行して貰った後じゃ⋯⋯遅いかもなんですけど⋯⋯」
「おう」
ここに来るまで頑なに、外れないように気を付けていたフードを脱ぐ。
エルフ特有の長い耳が露わになって、同時にずっと篭っていた音が遥かに聞こえやすくなった。
「私、エルフなんです⋯⋯報告行って無いかもしれないんですが⋯⋯」
気さくな笑顔を浮かべてくれていた人が、正体を知った瞬間に酷く冷たい顔をする。そんな光景を何回も見て来たが、何度体験しても慣れる事は出来なかった。
故にウゥはビクビクしながら、そっと下に落としてしまった視線をリリーに戻すと、
「お前がエルフだって事は、最初から知ってるが?」
特に先程と変わった様な感じがない雰囲気のまま、リリーは「何故、わざわざエルフだと言われたのか分からない」とでも言いたげな表情をしていて、ウゥは面食らう。
「だって、エルフは亜人ですし⋯⋯」
「亜人ねぇ。確かにエルフともなれば、うちのギルドでも流石に1人しか居ねぇが。まぁ今日で二人になったけどな!」
「他にも居るんですか?」
「嗚呼。ドワーフも居るし獣人も居るぞ?そもそもうちの嫁さんは虎の獣人だしな」
「人間なのに獣人と結婚したんですか」
「俺の一目惚れだからな!すっげぇかっこいいんだ、うちの嫁さんはよ」
今まで生きてきた中でウゥは、亜人と人間が婚姻関係にあるところなんて、見た事もなかった。
父がうんざりしたように言っていた「人間との共存なんて有り得ない」と。無意識下で受け入れてしまって居たその言葉が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
呆気に取られていたウゥを見て、リリーはまた人の良い笑みを浮かべる。
「亜人だ何だつまんねぇ事言う奴なんて、このギルドには居ねぇから安心しろ」
思わず涙が流れてしまったウゥを、リリーは「苦労したんだなぁお前」と無造作に撫でて来た。
それでウゥは余計に泣いてしまって、リリーを少しだけ困らせてしまったのだ。
数分してから涙も引っ込んで、「拠点を案内してやるよ」と言われた言葉に、ウゥは頷いて先に行ったリリーの後を追う。
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