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後から聞いた話しだが、生まれた時、まるで泣かなかった。母が母乳を与えようとしても、全く吸い付かない。まるで栄養を取りたくないと言うみたいに。白湯に砂糖を少し混ぜなんとか与えた。生まれて3日して発熱して衰弱していった。体重が2キロになった時呼吸も怪しくなった。一週間目に初めて鳴き叫ぶ私に母がミルクを近づけると、いきなり勢い良く吸い始めたやがて、小学校の入学式を迎えた。その頃はまだ兄も優しくて、勉強を教えてくれた。名前の書き方と足し算引き算など、幼稚園には、行けなくて初めての団体生活だから、人の多さに、足が震えてた。入学時の、健康診断が行なわれた、血液も調べられ僕は、A型だった。父はB母はABそれが何なのか、僕はわからなかった。翌日から父は、僕が起きる前に仕事に行き帰りも遅く僕が寝た後に帰る様になった。それから父との会話の記憶は無い。兄との会話も無く、母としか話せなくなった。学校ではと言うと、僕から話しかけられないでいた。友達もまだ1人もいない。その時何か聞こえたような気がした。叶えると。家に帰ってもする事などなく、学校でもらった本をひたすらノートに書き写して時間を潰す、1時間、2時間とただ書き写した。テストが帰って来た、100点の、嬉しかった。少しずつ勉強の時間が長くなった。学校で誰かが話しかけてきた、3年生になっていた。一緒に帰ろうと言われて帰った。家がわりと近かった。僕の家は木造で、部屋数は多いが外見はボロだった。いつも恥ずかしかった。頭の良い人が、話し掛けて来た。テストのこととか、血液型の話し、そうかそれで、父と兄のあの態度か、やっと理解した。だから、生まれ時生きることを、拒否してたのかと。納得した。まず勉強を辞めた、いつも誰かとぶつかりだした。負けてばかりいた。そんな時、喧嘩を仕掛けてくる苛めっ子たち5人が、突然同時に亡くなった。確かに負けた時、みんな死ねと思ったけど、あのときの声を思い出した!叶えてやる!だったはず、このことかなとすんなり思った。身体を鍛えたいと思い、近所の友だちが空手の黒帯だったので一緒に習いたいと言ってみた。空手が強くなりたいと思った。道場では寸止め無しで、組み手が多かった。相手は人数が少なかったので、初段の友達と、2段の先輩だいつもサンドバッグだった正拳突きを覚えると、毎日100本打った。もっとやれと聞こえる、これも叶えてくれるの、200回目に入った、スピードも遅くなり手も上がらない、今日はここまでにしよう。中学に上がる頃には初段になれた友達は2段に先輩は3段になってた。段が取れたので、ひとまず空手を辞めて、学校のサッカー部に入った。今度はサッカー上手くなりたいな。入部して大会前の選手選出テストで、1年から僕ともう1人選ばれた、奴は上手かった1年とは思えないほど、サッカーのプロリーグでも目指してるのかな、3年になりますます奴は上手くなり、顔も整っていた。凄くもてていた。選んだ女が悪かった。僕の好きな人だった。半年ぐらいして、やつが酒を飲み酔った状態のまま、冷水のシャワーを浴び亡くなってしまった。大会は出場辞退となった。奴がいないと勝てなかっただろうから、彼女は泣き崩れていた。俺は声のことを大自然様と呼んでいた、形は見たことないが何か聞こえる気がする。まさかな?奴のことは!違うよな、大自然様は答えない、初めて聞こえたときは5人だった、空手の段もかなり早く取れたし、サッカーのレギュラーも3年出来た、3つ叶ったけど、これは違うと思いたいな。確かに彼女は好きだったけど、まさか違うよな、余計なことしてないよな。部の大事な戦力に、嫉妬したのか?コントロール出来てたはずなのに。答えてくれよ大自然様、どっちのミスだよ?ホントの事故かよ、顔が真っ青になり汗が滴り落ちる、震えた、答えはなかった。
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