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廻・占い師の友人「ざっちん」の話
同窓会で・・・。 2
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「西本~。」
「よう、悪いな○○(ざっちん本名)。急に呼び出してさ。」
「それはいいんだけどさ。下らない話だったら承知しないよ?」
「おぉ・・・こわっ」
このような穏やかな会話の後、空気は一変する。
「・・・あのさ、俺。ミラと付き合ってるんだよね・・・。」
「うん。」
「だからさ・・・あんまり、変な事言わないでくれよ。」
仮に、それが事実ならばこの注意も当然のものだ。
自分の想い人が知り合いに悪く言われたとあれば、嫌な気持ちにもなろう。
・・・だが・・・私がざっちんを「友人」の一人に数えるのには「理由」がある。
「・・・え、普通に無理。」
「は?」
「だって、ミラ。明らかに変だったもん。何?薬でもやらしてんの?」
「そ、そんなわけねぇだろ!?」
この後、ざっちんと西本は激しい口論へと発展したそうだ。
それを聞いた遠藤らによって、この話が私の耳にも入る事となる。
私が彼女を「友」と慕う「理由」。
それは、誰であろうと言う事は言う。それが「その人の為」になる事を知っている。
その一点において、彼女はとても強い正義感を持っている。
しかし・・・ちゃんと優しさも備えている。
「私さ、ミラ何かに憑かれてるんじゃないかと思うの。
でもさ、それを西本に行ったところでどうしようもないじゃん?
だからさ、言えなかったんだよね。・・・本当は全部言いたかったんだけどさ。」
前述した「言う事は言う」に矛盾している彼女だが
・・・それが彼女の優しい一面。
かつての級友を前に「在り得ない事実」を突き付ける勇気が彼女には無かったのだ。
そうして、へこんでいる彼女の悩みを聞いていると
彼女も一人の人間なのだと思い出す時がある。
きっと、その苦しみを理解できるのは「同じような人種」だけだろう。
彼女の眼に、彼女の直感に何を捉えていたかまでは分からない。
だが、それも今怪は十中八九「誰かが不幸になる事実」だ。
それだけは察しが付く。
彼女は言う。
「なんかね、同窓会の間
ずっとミラの様子が変だったって聞いたでしょ?
一つ一つの動作にね、不慣れというか困っているような感じがしたのよ。」
「・・・どういう事?」
「まるで、別人がミラの中に居てソイツがミラの振りをしてるような感じ?
とにかく、挙動不審だったのよ。」
「でも、それだったら他でもない、みんなが気付く事だろう?」
そう、ざっちんは「ソコ」に「気持ちの悪さ」を覚えていたのだ。
「誰も気付かないのよ!確かに、ちょっとした所作の中で微妙な差だったけどね。
人と話してて、ちょっとした時に飲み物を右手で持つか左手で持つかの微妙な差!
そんなの、状況によってはいくらでも変わるでしょ?
でも、それが目について離れないのよ。
そんなに、誰かに行ったところで『気のせい』で終わっちゃうじゃない。」
「気のせい」も積もれば立派な「異変」だ。
彼女が言いたかったのは「ソレ」だ。
・・・私は引き続き、彼女から話を聞くこととなった。
「よう、悪いな○○(ざっちん本名)。急に呼び出してさ。」
「それはいいんだけどさ。下らない話だったら承知しないよ?」
「おぉ・・・こわっ」
このような穏やかな会話の後、空気は一変する。
「・・・あのさ、俺。ミラと付き合ってるんだよね・・・。」
「うん。」
「だからさ・・・あんまり、変な事言わないでくれよ。」
仮に、それが事実ならばこの注意も当然のものだ。
自分の想い人が知り合いに悪く言われたとあれば、嫌な気持ちにもなろう。
・・・だが・・・私がざっちんを「友人」の一人に数えるのには「理由」がある。
「・・・え、普通に無理。」
「は?」
「だって、ミラ。明らかに変だったもん。何?薬でもやらしてんの?」
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この後、ざっちんと西本は激しい口論へと発展したそうだ。
それを聞いた遠藤らによって、この話が私の耳にも入る事となる。
私が彼女を「友」と慕う「理由」。
それは、誰であろうと言う事は言う。それが「その人の為」になる事を知っている。
その一点において、彼女はとても強い正義感を持っている。
しかし・・・ちゃんと優しさも備えている。
「私さ、ミラ何かに憑かれてるんじゃないかと思うの。
でもさ、それを西本に行ったところでどうしようもないじゃん?
だからさ、言えなかったんだよね。・・・本当は全部言いたかったんだけどさ。」
前述した「言う事は言う」に矛盾している彼女だが
・・・それが彼女の優しい一面。
かつての級友を前に「在り得ない事実」を突き付ける勇気が彼女には無かったのだ。
そうして、へこんでいる彼女の悩みを聞いていると
彼女も一人の人間なのだと思い出す時がある。
きっと、その苦しみを理解できるのは「同じような人種」だけだろう。
彼女の眼に、彼女の直感に何を捉えていたかまでは分からない。
だが、それも今怪は十中八九「誰かが不幸になる事実」だ。
それだけは察しが付く。
彼女は言う。
「なんかね、同窓会の間
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「・・・どういう事?」
「まるで、別人がミラの中に居てソイツがミラの振りをしてるような感じ?
とにかく、挙動不審だったのよ。」
「でも、それだったら他でもない、みんなが気付く事だろう?」
そう、ざっちんは「ソコ」に「気持ちの悪さ」を覚えていたのだ。
「誰も気付かないのよ!確かに、ちょっとした所作の中で微妙な差だったけどね。
人と話してて、ちょっとした時に飲み物を右手で持つか左手で持つかの微妙な差!
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でも、それが目について離れないのよ。
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・・・私は引き続き、彼女から話を聞くこととなった。
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