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廻・呪物
こけし人形 終
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さて、今回の「呪物」・・・「こけし人形」についてだが
成り行きだけ先に話すと「所在不明」となっている。
より細かく話を掘り下げると
「最後の所有者」は「私」である。
篠崎さんとの少ないメールで、彼は最後に
私宛にその「こけし人形」を郵送してくれた。
「詳しく調査をしたい様であれば、現物と僕の調べた資料を送ります。
活用してください。」
メールにはそう添えられていた。
そして、ソレが届いた時
段ボールを開封する事もなく、そのまま
私の師「X氏」に郵送した。
・・・怖かったのだ。
その段ボールに触れている事さえも、背筋が凍るような思いがしたのだ。
何者かが、すすり泣いている。
そして、その横で高笑いする別の何者かが居る。
初めてだ。
現物を直視せずとも「念を聴いた」のは。
そして、それがとても「心地悪い感触」だった。
耳障りでしょうがない。
荷物を受け取って直ぐ
「一分一秒でも早く手放さなければ・・・。」
そんな思いで一杯だった。
郵送手続きを終えた私は、直ぐにX氏へ今回の一件を話し
件の呪物を送った旨を説明した。
・・・のだが・・・。
あれから6年経った今でも、件の呪物はX氏の元へは届いていない。
そして、なぜ篠崎さんの死を私が知っているのか。
それは、ある交通事故のニュースで
彼と同じ県に住んでいる同姓同名の人物が亡くなったと報道があった。
そして、ソレを機に彼との連絡が途絶えた事など
状況証拠でしかないが、その状況が全てを物語っている。
今回の一件についてX氏は言う。
「何か明確な自我があって生まれた呪物だったに違いない。
そして、呪物はその対象を既に完了しているか、未だに探しているかのどちらかだ。」
つまり
あの「こけし人形」は先の投稿「呪物のイロハ」で語った
「第三者」が関わっていない「魂の篭った呪物」であった可能性が高い。
X氏が言う「対象の完了」とは即ち
恨むべき相手・呪うべき相手は既に殺されており
目的を失った呪物が無差別に誰かを呪っている場合。であり
「未だ探している」のは
本来、呪うべき相手が他に居た時
その人物へ近付いていく為の足掛かりとして、人々の間を渡り歩いている場合。
この二つである。
私やX氏など、「アレ」の危険性を認識出来る者の傍から逃げたのも
「アレ」には明確な意思があるから。であろう・・・。
ともあれ、一歩間違えれば
私は・・・これまでの被害者達同様に
「死亡者」として名を連ねていた可能性を肌で感じた一件である。
願わくば、これから先
あのような呪物には出会いたくないものである・・・。
成り行きだけ先に話すと「所在不明」となっている。
より細かく話を掘り下げると
「最後の所有者」は「私」である。
篠崎さんとの少ないメールで、彼は最後に
私宛にその「こけし人形」を郵送してくれた。
「詳しく調査をしたい様であれば、現物と僕の調べた資料を送ります。
活用してください。」
メールにはそう添えられていた。
そして、ソレが届いた時
段ボールを開封する事もなく、そのまま
私の師「X氏」に郵送した。
・・・怖かったのだ。
その段ボールに触れている事さえも、背筋が凍るような思いがしたのだ。
何者かが、すすり泣いている。
そして、その横で高笑いする別の何者かが居る。
初めてだ。
現物を直視せずとも「念を聴いた」のは。
そして、それがとても「心地悪い感触」だった。
耳障りでしょうがない。
荷物を受け取って直ぐ
「一分一秒でも早く手放さなければ・・・。」
そんな思いで一杯だった。
郵送手続きを終えた私は、直ぐにX氏へ今回の一件を話し
件の呪物を送った旨を説明した。
・・・のだが・・・。
あれから6年経った今でも、件の呪物はX氏の元へは届いていない。
そして、なぜ篠崎さんの死を私が知っているのか。
それは、ある交通事故のニュースで
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そして、ソレを機に彼との連絡が途絶えた事など
状況証拠でしかないが、その状況が全てを物語っている。
今回の一件についてX氏は言う。
「何か明確な自我があって生まれた呪物だったに違いない。
そして、呪物はその対象を既に完了しているか、未だに探しているかのどちらかだ。」
つまり
あの「こけし人形」は先の投稿「呪物のイロハ」で語った
「第三者」が関わっていない「魂の篭った呪物」であった可能性が高い。
X氏が言う「対象の完了」とは即ち
恨むべき相手・呪うべき相手は既に殺されており
目的を失った呪物が無差別に誰かを呪っている場合。であり
「未だ探している」のは
本来、呪うべき相手が他に居た時
その人物へ近付いていく為の足掛かりとして、人々の間を渡り歩いている場合。
この二つである。
私やX氏など、「アレ」の危険性を認識出来る者の傍から逃げたのも
「アレ」には明確な意思があるから。であろう・・・。
ともあれ、一歩間違えれば
私は・・・これまでの被害者達同様に
「死亡者」として名を連ねていた可能性を肌で感じた一件である。
願わくば、これから先
あのような呪物には出会いたくないものである・・・。
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