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手記3 ~赤い雨~
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地上に降り立った一行。
安全確保の為、複数部署のリーダー各が機から降り立ち、拠点に使えそうな場所を探しに出た。
その間、他のクルーは機内で待ちぼうけの状態であった。
しかし、青年はそんな事はお構いなしに、手記のページをめくる。
「赤い雨について」
そもそも、私がこの手記でこれほどまでに詳しい情報を残せるのは
第二次調査船団が遺した資料に目を通したからである。
しかし、この数年で政府は明らかに何かを隠そうと必死になっている。
第一調査団が結成され、地球に降下したのは宇宙に上がってから5年後の事だ。
当初の予定では3年で計画を遂行し帰投するはずであったが
それは表向きの発表で、裏では非道な試みがあった。
勿論、3年で帰って来なかった事を不審に思った市民は政府を糾弾。
数多くのリークによって、第一調査団が「捨てられた」のだという事実は明るみになった。
その後、間髪を開けずにノア計画の責任者たちは職を失い、総入れ替えの形で
政府の体制は崩れた。
新体制の下、第一調査団を救済すべく「第二次調査船団」が組まれた。
が、しかし・・・。
第二次調査船団は物の半年でノアとの連絡が途絶えた。
ノアでは多くの疑念や不安を煽る声が聞こえる一方で、我々「第三調査船団」の構築が急がれた。
議会での可決を得ることが困難であり、我々が結成されてから既に二年の月日が流れ、旅立つことになる。
当初、我々が着陸したのは、かつて「ロシア」とよばれた大国だ。
しかし、今となっては見る影もない。
ロシアに降り立った理由は、第二次調査船団が、ロシアにて陣を敷き調査に当たっていたからだ。
我々の読みは当たり、数日後には第二次調査船団の船を見つけていた。
そして、その船が不時着し機能しなかった事、周辺に夜営をした後や小さな小屋が経っている事から
第二次調査船団は船が直ると信じて戦い抜いたのだろう。
ここで疑問に思う。
第二次調査船団の船は不時着の衝撃で機材は壊れていたはずなのだ。
しかし、政府は凡そ半年もの間、誰と通信をしていたのだろうか?
この時から、私の政府に対する不信は強くなり、個人的にこの一件について調べ始めた。
その結果、副次的に手に入れた資料の中に
「赤い雨」についての研究資料があったのだ。
実験データを見るに、この「赤い雨」は生体にとっては猛毒である物の
動物の死骸などに対しては恐ろしい効果がある事が判明した。
それが「一時的活性」である。
研究の為、整体にメスを入れたネズミを放置し、赤い雨にあてた所
外傷は全て亡くなっていたという。
この事から、赤い雨には死滅した細胞を一時的に蘇らせ、急速に細胞分裂をさせるという。
第二次調査船団の調査結果が正しければ、この惑星では雨が降ると死んだ者が蘇る。という事だ。
それが本当であれば由々しき事態である。
私はこの一件を船長に報告し、より具体的に赤い雨について調べる方針となった。
剤一調査団。第二次調査船団のクルーが失踪した事と関係があるのだろうか。
今から、次の調査結果が待ち遠しい物だ。
「おい、坊主。何してる?早く準備しろ。」
「ん?」
「拠点になりそうな場所が見つかったとさ。皆移動してるぜ。遅れるな!」
「そうでしたか。ご親切に・・・ありがとうございます。」
「良いって事よ。ほら、行こうぜ。」
青年は手記を仕舞い、座席を後にした。
安全確保の為、複数部署のリーダー各が機から降り立ち、拠点に使えそうな場所を探しに出た。
その間、他のクルーは機内で待ちぼうけの状態であった。
しかし、青年はそんな事はお構いなしに、手記のページをめくる。
「赤い雨について」
そもそも、私がこの手記でこれほどまでに詳しい情報を残せるのは
第二次調査船団が遺した資料に目を通したからである。
しかし、この数年で政府は明らかに何かを隠そうと必死になっている。
第一調査団が結成され、地球に降下したのは宇宙に上がってから5年後の事だ。
当初の予定では3年で計画を遂行し帰投するはずであったが
それは表向きの発表で、裏では非道な試みがあった。
勿論、3年で帰って来なかった事を不審に思った市民は政府を糾弾。
数多くのリークによって、第一調査団が「捨てられた」のだという事実は明るみになった。
その後、間髪を開けずにノア計画の責任者たちは職を失い、総入れ替えの形で
政府の体制は崩れた。
新体制の下、第一調査団を救済すべく「第二次調査船団」が組まれた。
が、しかし・・・。
第二次調査船団は物の半年でノアとの連絡が途絶えた。
ノアでは多くの疑念や不安を煽る声が聞こえる一方で、我々「第三調査船団」の構築が急がれた。
議会での可決を得ることが困難であり、我々が結成されてから既に二年の月日が流れ、旅立つことになる。
当初、我々が着陸したのは、かつて「ロシア」とよばれた大国だ。
しかし、今となっては見る影もない。
ロシアに降り立った理由は、第二次調査船団が、ロシアにて陣を敷き調査に当たっていたからだ。
我々の読みは当たり、数日後には第二次調査船団の船を見つけていた。
そして、その船が不時着し機能しなかった事、周辺に夜営をした後や小さな小屋が経っている事から
第二次調査船団は船が直ると信じて戦い抜いたのだろう。
ここで疑問に思う。
第二次調査船団の船は不時着の衝撃で機材は壊れていたはずなのだ。
しかし、政府は凡そ半年もの間、誰と通信をしていたのだろうか?
この時から、私の政府に対する不信は強くなり、個人的にこの一件について調べ始めた。
その結果、副次的に手に入れた資料の中に
「赤い雨」についての研究資料があったのだ。
実験データを見るに、この「赤い雨」は生体にとっては猛毒である物の
動物の死骸などに対しては恐ろしい効果がある事が判明した。
それが「一時的活性」である。
研究の為、整体にメスを入れたネズミを放置し、赤い雨にあてた所
外傷は全て亡くなっていたという。
この事から、赤い雨には死滅した細胞を一時的に蘇らせ、急速に細胞分裂をさせるという。
第二次調査船団の調査結果が正しければ、この惑星では雨が降ると死んだ者が蘇る。という事だ。
それが本当であれば由々しき事態である。
私はこの一件を船長に報告し、より具体的に赤い雨について調べる方針となった。
剤一調査団。第二次調査船団のクルーが失踪した事と関係があるのだろうか。
今から、次の調査結果が待ち遠しい物だ。
「おい、坊主。何してる?早く準備しろ。」
「ん?」
「拠点になりそうな場所が見つかったとさ。皆移動してるぜ。遅れるな!」
「そうでしたか。ご親切に・・・ありがとうございます。」
「良いって事よ。ほら、行こうぜ。」
青年は手記を仕舞い、座席を後にした。
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