骸行進

メカ

文字の大きさ
9 / 336
筆者(メカ)の経験談。

壊れたオルゴール 3/3

しおりを挟む
彼が、祖父の兄について調べた結果、分かったのは
その祖父の兄が自〇でなくなっていた事。
幼い頃から兄弟仲は最悪で最近では絶縁関係にあった事などが分かった。
そして、例のオルゴールは亡くなった兄の自宅から祖父宛てに残された物だったという。

これだけ聞くと、最後の一文が怪しさ満載であるが
他にも、近所の方宛てであったり、知り合い宛てに多くの物が遺されていたらしい。

結果的に、どんなに仲が悪かろうと「兄弟」という事で
祖父はそのオルゴールを引き取る事にしたそうだ。
オルゴールを引き取った事で、特別に恐ろしい事などは起きていなかったが
私はXさんの意見の通り彼にお祓いを強く勧めた。
少し悩んでいた彼だが、覚悟を決めたようで私はオルゴールを彼に返却し
彼の無事を祈った。

しかし、怪異の始まりは此処からが本番であった。
その日の帰り
彼は交通事故で、足を複雑骨折した。
手術を伴うその大怪我によって、彼は足に若干の障害を抱える事となる。
しかも、その連絡が来た時
彼は・・・

「どうしよう、オルゴールが壊れてさ・・・中から遺書が・・・。」

「その遺書は絶対に見るな!良いね!」

手術が終わり意識が目覚めた彼に、医師が

「これは君が書いたの?」と手渡してきたのが
壊れたオルゴールと遺書だった。

即座に否定し、祖父の兄の持ち物であったことを説明したらしい。
どちらにしても、後味の悪い出方である。

私は休日に彼の入院する病院に向かった。
遺書を取り挙げ、Xさんにどうにかしてもらおうと思ったからだ。
この時、この遺書がとてもマズイものだと素人の私でも分かったのだ。
内容を見たら、彼が更に危険な目に合う。そう確信していた。

だが、その日は検査とリハビリが重なっていたようで
少し待っていたが戻ってこなかった。

数日後。
今度は、彼の母が前触れなく急死した。
彼にとって辛かったのは、葬式にも出られなかった事であろう。
私は、それからすぐに遺書を預かり、Xさんに助けを求めた。

Xさんも、私と意見は同じで「遺書は絶対に開けるな」との事でした。
そして「そのままでも良い。お祓いとお焚き上げを急いだ方が良い。」とも。
お祓いについては彼の体の事も有ったので
お焚き上げは、私が代行した。

そして、4か月後
彼は無事退院し、お祓いも済ませ現在は、元気に暮らしているそうだ。

だが・・・壊れたオルゴールは
再度私が預かり、今はXさんの元にある。
なぜかって?
そのオルゴールの本来の色が壊れて内部がベージュだった事が発覚し
外側を調べた結果・・・
乾いた血の色だった事が分かったからです・・・。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

(ほぼ)5分で読める怖い話

涼宮さん
ホラー
ほぼ5分で読める怖い話。 フィクションから実話まで。

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。 下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。 ※全話オリジナル作品です。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

処理中です...