骸行進

メカ

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霊視鑑定人X氏による鑑定など。

廃寺の住人 考察・鑑定

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私がこの話を先輩である「石本さん」から聞いた時、ある一つの話を思い出した。

それはきっと皆さんもよくよくご存じの話だろう。

「如月駅」
話の導引は諸説あれど、決まって展開するのは
自身が降りる筈の駅を乗り過ごしてしまい、慌てて電車を下車すると
そこは見知らぬ駅のホーム。
その駅こそが「如月駅」であり、当事者はまるで狐に化かされたかのように
見知らぬ土地を彷徨う。その間、人に出くわす事もなく
焦燥感や帰巣本能に訴えかけて来る話だ。
そして、何とか無事に帰り着いた当事者が、その話をネットに投稿。
後日、ネット民を巻き込んで「如月駅」の特定へと動き出すも
その様な駅事態「存在しない」という結論に至る。

そこで、最大限有力視された説。
それが「異世界・パラレルワールド」説。

話の大筋こそ異なれど、「石本さん」が経験した事は
まさにソレだろう。

彼等は「二年前の廃寺」という「異世界・パラレルワールド」に紛れ込んだのではないか?
事実、彼らが初詣を行ったその時
ホームレスによる嫌がらせの話は一切出てこなかった。
ホームレスは「近年」廃寺を住処にし始めたという。
つまり、彼らは「ホームレス」が住み始める直前の時期に迷い込んだのではないか?

だが、それだけでは説明のつかない事がある。
「河野さん」の存在だ。

そこで、私は鑑定人X氏に連絡を取った。

大筋の推論として
「現在」と異なる空間に迷い込んだ。という私の説は肯定された。

しかし、X氏はその推論にある仮説を付け足したのだ。

「その河野さんというかたによって、メカさんの先輩が歪んだ空間に招かれたのでしょう。」

「それって・・・つまり・・・。」

「えぇ。心霊的に言えば『呼ばれた』という事でしょう。」

「でも・・・なぜ?」

「恐らく、自身の体を見つけて欲しかったのでしょう。長い間、放置されていた訳ですから
寂しかったのでしょう。家族や知り合いの元に帰ろうとしたのでしょう。」

「・・・。」

「話の鍵となる『革靴』は『河野さん』が見つけていますよね。
しかも、警察への相談も彼の強い勧めだったんですよね?
恐らく、お二人なら躊躇うことなく警察へ情報を提供してくれると信じていたのでしょう。」

実際に、警察が発見した遺体は
暫くの間「身元不明」であった。2年の歳月で腐敗が進み
個人の特定に難色を示していたようだ。
だが、彼らが革靴の存在を警察に情報提供した事で、個人の特定に至った。

「そうなれば、現場に革靴が残っていた事も説明が付きますよ。
先輩さんたちが処分した革靴というのは、あくまでも彼(河野さん)の想いによって
魅せられた幻想のようなもので、現物はその場に留まり続けていた事でしょう。
・・・ましてや、ホームレスによって城塞と化した廃寺です。誰もその存在には
気付かなかった事でしょうね・・・。」

これが、私とX氏によって考えられた最大の推論である・・・。
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