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筆者(メカ)の経験談。
歪んだ家 その2
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数日後の事だ。
私は広樹に頼まれ、彼の実家の掃除をしていた。
職業柄、中々帰省できない彼に代わり、鍵を預かって。
一階は、風呂場・ウォーキングクローゼット・トイレ・客間
二階が、リビング・両親の部屋・広樹の部屋
となっていた。
実の所、私が「聞こえる体質」になってから
彼の家にお邪魔したのは、彼との遺品整理のその日が初めてであった。
と同時に、件の3階に妙な違和感を覚えたものである。
これまで様々な経験や話を見聞きしてきた私にも
「初めての感覚」であったことを覚えている。
そういった体験の際、決まって感じる「悪寒」のようなもの・・・。
ソレが無いにも関わらず、3階への興味・執着心のようなものが芽生えていた。
だが、肝心の扉は鍵が掛かり
3階へ上る事は、半ば不可能であった。
その日も、ある程度掃除を終え帰路に着いた。
その2日後の事だ。
広樹から連絡が入った。
どうやら3階に纏わる話を少しばかり思い出したようだ。
彼の言い分は以下の通りだった。
「昔、祖父母が自宅に泊りに来た事があった。その際、二人が使う部屋として
3階を宛がっていた。祖父母が帰る時、言い表しにくい不安感があったのを思い出した。」
との事だ。
この時点で、私は幾つかの疑問を持ったのだが・・・あえてそれは
彼に伝えなかった。
だが、考えても見て欲しい。
歳をとった祖父母が3階に泊る。・・・既に違和感だろう。
彼の両親はとても優しい両親だった。
そんな両親が祖父母を、わざわざ3階に行かせるだろうか?
1階に「客間」があるにも関わらず・・・だ。
極めて異常な采配だと、私は思う。
だが、その真相は分からない。
更に、私を悩ませた彼の証言がある。
「その出来事があった前なのか後なのか、覚えてないんだけどさ。
祖父母が亡くなってる。って何となく記憶しててさ・・・。
でももし、その前に祖父母が亡くなってたら、そんな出来事も無かったはずだろうし
多分、泊まりに来た後の事だったんだろうって思うんだが・・・。」
幼少の頃の不確かな記憶。
誰にでも一つや二つ、時系列の曖昧な記憶があるものだ。
だが、大筋としては彼の記憶通り
祖父母が家に泊りに来た後、暫くして亡くなってしまったのだろう。
ここで重要なのは
私が3階へ感じた「魅力」と彼が感じた「不安」が
同じ物なのではないか?という事だ。
感じ方そのものは180度違った形ではあるが
その元凶・大元はやはり「3階」にあるのだ。
彼の話を聞いた後、私は彼に
「3階も整理しよう」と提案を持ち掛けた。
・・・互いに感じたその違和感を確かめる為に・・・。
私は広樹に頼まれ、彼の実家の掃除をしていた。
職業柄、中々帰省できない彼に代わり、鍵を預かって。
一階は、風呂場・ウォーキングクローゼット・トイレ・客間
二階が、リビング・両親の部屋・広樹の部屋
となっていた。
実の所、私が「聞こえる体質」になってから
彼の家にお邪魔したのは、彼との遺品整理のその日が初めてであった。
と同時に、件の3階に妙な違和感を覚えたものである。
これまで様々な経験や話を見聞きしてきた私にも
「初めての感覚」であったことを覚えている。
そういった体験の際、決まって感じる「悪寒」のようなもの・・・。
ソレが無いにも関わらず、3階への興味・執着心のようなものが芽生えていた。
だが、肝心の扉は鍵が掛かり
3階へ上る事は、半ば不可能であった。
その日も、ある程度掃除を終え帰路に着いた。
その2日後の事だ。
広樹から連絡が入った。
どうやら3階に纏わる話を少しばかり思い出したようだ。
彼の言い分は以下の通りだった。
「昔、祖父母が自宅に泊りに来た事があった。その際、二人が使う部屋として
3階を宛がっていた。祖父母が帰る時、言い表しにくい不安感があったのを思い出した。」
との事だ。
この時点で、私は幾つかの疑問を持ったのだが・・・あえてそれは
彼に伝えなかった。
だが、考えても見て欲しい。
歳をとった祖父母が3階に泊る。・・・既に違和感だろう。
彼の両親はとても優しい両親だった。
そんな両親が祖父母を、わざわざ3階に行かせるだろうか?
1階に「客間」があるにも関わらず・・・だ。
極めて異常な采配だと、私は思う。
だが、その真相は分からない。
更に、私を悩ませた彼の証言がある。
「その出来事があった前なのか後なのか、覚えてないんだけどさ。
祖父母が亡くなってる。って何となく記憶しててさ・・・。
でももし、その前に祖父母が亡くなってたら、そんな出来事も無かったはずだろうし
多分、泊まりに来た後の事だったんだろうって思うんだが・・・。」
幼少の頃の不確かな記憶。
誰にでも一つや二つ、時系列の曖昧な記憶があるものだ。
だが、大筋としては彼の記憶通り
祖父母が家に泊りに来た後、暫くして亡くなってしまったのだろう。
ここで重要なのは
私が3階へ感じた「魅力」と彼が感じた「不安」が
同じ物なのではないか?という事だ。
感じ方そのものは180度違った形ではあるが
その元凶・大元はやはり「3階」にあるのだ。
彼の話を聞いた後、私は彼に
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・・・互いに感じたその違和感を確かめる為に・・・。
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