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無名画家の怨嗟
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その日、X氏からある男性を紹介された。
愛媛県某所に住んでいるという50代男性。
「柴田(仮名)さん」
建築関係に勤める男性だった。
彼は自宅でクラシック鑑賞や絵画を飾ったりするのが趣味なのだという。
絵画については自身でも油絵を描くほど好きなのだそうだ。
なぜ、彼を紹介されたのかと言うと
それは単に「修行の成果を見せてみなさい」という
ちょっとした「圧力」である・・・。
柴田さん曰く、ある絵画を手に入れてから
立て続けに、大きなケガを経験したそうだ。
一月に三度、入院をした。
一回目は、通勤途中の駅で階段から滑り落ち左腕を骨折。
二回目は、現場で不運にも角材が腹部を直撃し裂傷を負い手術。
三回目に至っては、バイクとの接触事故で右足首の骨にひびが入ったそうだ。
私は件の絵画について詳しく聞く事にした。
その絵画は、フリーマーケットに出掛けた際
購入したものだという。
柴田さんは、その絵画を一目見て惚れ込んだ。
これを書いた人物は近い将来、有名になるかも知れない。
その一念だけで購入を決断したそうだ。
だが・・・
その絵画は、目の肥えた彼でさえ美しいと言わしめる逸品であるにも関わらず
値札には「250円」との表記がされてた。
無理もない。
絵画の左半分だけ、赤い絵の具で上から塗りつぶされていたのだから。
そして、ついに体力的・精神的にも参ってしまった彼は
お祓いを受けるべく、X氏に連絡をしてきたのだという。
私は、柴田さんの協力を元に
その絵画の制作者を調べる事にした。
とはいえ、絵画好きの彼が「聞いた事のない作者名だ」という人物だ。
調べ上げるのに3か月を有した。
結果、分かった事と言えば
その絵画の作者が既に死んでいた。という所だろうか。
ある年に、交通事故で死亡していた事が分かった。
その時、作者の乗る車の中から発見されたのが件の絵画だったそうだ。
その絵画は、事故当時
本来であれば海外へ渡る予定だったそうだ。
空港に向かう道中で事故が起き、証拠品として押収された絵画は
その作者の身内へと引き渡された。
だが、その身内は件の絵画を見た時、恐怖を覚え廃品回収の依頼をしたという。
・・・なぜなら・・・
その事故で、作者本人の遺体は骨になっていたからだ。
・・・つまり
事故を起こした車は炎上。
搭乗者すら全焼してしまう程の大きな事故。
にも拘らず、その絵画は無傷だった・・・。
しかも、左半分を覆っていた「赤い絵具」は
「絵具」ではなく・・・「当人の血液」であったことが警察の調べで分かったそうだ・・・。
柴田さんは、お祓いの後
絵画を然るべき場所へ納め、事なきを得た・・・。
愛媛県某所に住んでいるという50代男性。
「柴田(仮名)さん」
建築関係に勤める男性だった。
彼は自宅でクラシック鑑賞や絵画を飾ったりするのが趣味なのだという。
絵画については自身でも油絵を描くほど好きなのだそうだ。
なぜ、彼を紹介されたのかと言うと
それは単に「修行の成果を見せてみなさい」という
ちょっとした「圧力」である・・・。
柴田さん曰く、ある絵画を手に入れてから
立て続けに、大きなケガを経験したそうだ。
一月に三度、入院をした。
一回目は、通勤途中の駅で階段から滑り落ち左腕を骨折。
二回目は、現場で不運にも角材が腹部を直撃し裂傷を負い手術。
三回目に至っては、バイクとの接触事故で右足首の骨にひびが入ったそうだ。
私は件の絵画について詳しく聞く事にした。
その絵画は、フリーマーケットに出掛けた際
購入したものだという。
柴田さんは、その絵画を一目見て惚れ込んだ。
これを書いた人物は近い将来、有名になるかも知れない。
その一念だけで購入を決断したそうだ。
だが・・・
その絵画は、目の肥えた彼でさえ美しいと言わしめる逸品であるにも関わらず
値札には「250円」との表記がされてた。
無理もない。
絵画の左半分だけ、赤い絵の具で上から塗りつぶされていたのだから。
そして、ついに体力的・精神的にも参ってしまった彼は
お祓いを受けるべく、X氏に連絡をしてきたのだという。
私は、柴田さんの協力を元に
その絵画の制作者を調べる事にした。
とはいえ、絵画好きの彼が「聞いた事のない作者名だ」という人物だ。
調べ上げるのに3か月を有した。
結果、分かった事と言えば
その絵画の作者が既に死んでいた。という所だろうか。
ある年に、交通事故で死亡していた事が分かった。
その時、作者の乗る車の中から発見されたのが件の絵画だったそうだ。
その絵画は、事故当時
本来であれば海外へ渡る予定だったそうだ。
空港に向かう道中で事故が起き、証拠品として押収された絵画は
その作者の身内へと引き渡された。
だが、その身内は件の絵画を見た時、恐怖を覚え廃品回収の依頼をしたという。
・・・なぜなら・・・
その事故で、作者本人の遺体は骨になっていたからだ。
・・・つまり
事故を起こした車は炎上。
搭乗者すら全焼してしまう程の大きな事故。
にも拘らず、その絵画は無傷だった・・・。
しかも、左半分を覆っていた「赤い絵具」は
「絵具」ではなく・・・「当人の血液」であったことが警察の調べで分かったそうだ・・・。
柴田さんは、お祓いの後
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