骸行進

メカ

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(現段階では)最終章 ~後に新たな話も追加されるかも~

人食い民家 2

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件の一軒家から徒歩数分。
我々はあるカフェで顔を突き合わせた。

「視ての通りだろ。何か聴こえなかったか?」

「何かって言われてもな・・・。ただ、あそこは異常だよ。
今まで、いろんな所を見てきたり聞いたりしてきたけど
それらの体験が可愛く思える。」

「そうか・・・。」

私の性格や経験上
「理解を超える現象」が尤も恐ろしい。

そういった場面では「理解できない事」は「多々ある」。
それらは時間をかけ「紐解いていけば理由がある」のだ。

しかし、桑名さんの自宅においては、その「理由」が皆目見当もつかない。
普段であれば、推論くらい立てられそうなものなのだが・・・。

「一度、桑名さん本人か娘さんに会えないかな?」

「・・・分かった。聞いとくよ。」

そうして、叶った面談の日。
親子揃っての面談になり、詳細を聞く事になった。

遡る事、1年ほど前
桑名さんの娘さんが、ある事に気付く。
それは、貸家の出入りが「激しくなった」事だ。
1~2年の間に、5組以上の借主が入れ替わり立ち代わり入ったそうだ。

しかし、その殆どが半年と持たず出て行く。

ソレを奇妙に感じた娘さんによって
当時、借主であった「最後の住人」と連絡を取り合う仲となった。

以下、娘さんの証言だ。

「最初に連絡を取った時に感じたのは『ちょっと根暗そうだな』という印象でした。
会話をしていても、返事に覇気がないというか・・・元気に見えなくて。
でも、話をしている分には、ごく普通の人だった。」

そして、彼女の証言によってある事が判明する。

「退去すると連絡があった時も、予定日の約束した時間に鍵を返しに来なかったんです。
それで、実家(貸家)を訪れたら、ポストに鍵だけ入れて合って・・・。
忘れ物とか、破損個所とかあったら連絡しなきゃと思って中を確認したんです。
そしたら、あの有り様で・・・。」

彼女は、最後の住人と直接やり取りを交わした訳ではなかった。

後の連絡で分かった事だが
最後に住んでいたその住人とは、既に連絡が取れない状態であったそうだ。

恐らくは、家を出たその日にはもう「音信不通」の状態であったに違いない。

より詳しく話を聞いた我々は、後日改めて桑名さん宅を訪れた。

「なぁ、クポー。なんで経本がカーペットみたいになってるんだよ。しかも両角だけ。」

「・・・考えられるのは『結界』の代わりだな・・・。」

「なんで結界なんて・・・。」

「家具が全部、逆さなのも変だよ。これにも何か意味があったんだと俺は思う。」

「逆手拍手・・・的な?」

「お前、アレ知ってたんだ。・・・俺は信じてないけどな。」

「えぇ~、マジかよ。」

下らない話や考察を交えつつ、我々はリビングに棒立ちだ。
目の前に広がる異質な空間に、慣れないからだ・・・。

それでも、何かしら成果を挙げなければと、内心焦っていた私である・・・。
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