5 / 72
2.王都
2.道中
しおりを挟む
アメリアは城下に隠れて夜を待ち、闇に紛れて領地を出ればいいくらいに考えていた。しかし、クロとトビの考えは違うらしい。フウが忙しい日中のうちに領地を出て、身を隠した方が王都に間違いなく着けるというのだ。
アメリアの護衛の2人はとても優秀で、フウさえ動き出さなければ、他の人間はどうにでもなるらしい。
アメリアは悪い笑みを浮かべたトビに、詳しく聞きはしなかった。
「怪我をさせたりしないでね。」
これだけは絶対に言っておかなくてはと、アメリアは強めに念を押す。
「辺境伯軍の軍人相手なら、多少の怪我は問題ないよ。」
トビはサラッと不穏な事を言ったが、そんなことをするなら一緒には行かないと言ったら、「つまらないな」と言いながらしぶしぶ頷いてくれた。
方針が決まるとアメリアは侍女を部屋に残し、クロとともにお城を出る。侍女は真っ青な顔をしていたが、アメリアがお願いすると、時間稼ぎのためにアメリアのふりを引き受けてくれた。
「お嬢様、おでかけですか?」
「うん、城下で買い忘れたものがあったの。」
「そうですか、お気をつけて。」
男装をしたアメリアは、外が明るいうちなら行動を制限されていない。お城を守る辺境伯軍の軍人たちも笑顔でアメリアを見送ってくれた。軍人たちは時間で交代するので、アメリアが帰って来なくても騒ぎにはならないだろう。それでも、アメリアを信じて送り出してくれている軍人に後ろめたさを感じて、アメリアは心の中で謝罪した。
問題になるのは、ペンブローク辺境伯領の中心地である城下町を出る方法だ。安全のため壁で囲まれた城下は、人の出入りが厳重に管理されている。アメリアは城下町の外に出ることを辺境伯に許されていない。その事は辺境伯軍の人間なら知っているし、軍の人間には顔もバレてしまっているので普通の方法では出ていけないだろう。アメリアは辺境伯本家の者しか知らない脱出用の通路を使おうかと考えていたが、クロは普通に城下町の外へとつながる正門に向かっている。
「どうするつもり?」
「普通に正門を出ますよ。」
「え?!」
アメリアは驚くが、クロはそれ以上のことは何も説明せずに歩いていく。アメリアがドキドキしながら正門に近づくと、なぜか、正門を見張っているはずの辺境伯軍の軍人が一人もいない。あまりにもあっけなく城下町の外に出ると、トビが馬を3頭連れて待っていた。
「お嬢様、こちらの馬をどうぞ。」
合流したトビは、平然と馬の手綱をアメリアに渡す。アメリアが先ほど自室で用意していた荷物は、別の馬に括り付けられていた。2人のどちらかが運んでくれるのだろう。
「ねぇ、門番がいないんだけど、どういう事? 誰か城下に入り込んだら大変でしょ?」
普段は通行証がないと城下には入れないし、出るときには、きちんと手続きしておかないと2度と城下に戻ることが出来なくなる。アメリアは一応領主の娘なので2度と入れないということはないとは思うが……
「気にしなくていいよ。通れたのはお嬢様だけだから。」
トビはいつものようにヘラヘラ笑っている。アメリアは理由を詳しく知りたかったが、この様子では教えてくれないだろう。
「フウ隊長に見つかる前に急ぎましょう。」
「怪我はさせてないのよね?」
「お嬢様が駄目って言ったんだろう? やり方はいくらでもあるんだよ。」
トビはニヤリと笑って馬に跨がる。そこさえ守ってもらえたなら、アメリアにはもう何も言えない。軍人としての秘密もあるだろうからと、アメリアは無理やり納得して馬に跨った。
「準備ができましたので、こちらでお休み下さい。」
あたりが暗くなり始めた頃、アメリアはクロに促されてテントの中に入った。結局、領地を出るための関所もあっさりと通過し、隣の領地の森にテントを張って今日は休むことになった。2人は本当に優秀な護衛だ。自分のわがままに付き合ってくれていることに、アメリアは感謝してもしきれない。
急に決めた事だったにもかかわらず、追手どころか普通の旅と変わらないぐらい快適な移動だった。何をどうやったかは不明だが、辺境伯にバレたときにはアメリアが謝ればいい。今回は、人生最大の緊急事態なので、アメリアも細かいことに気を配る余裕がなかった。
アメリアはひと息ついて婚約破棄について考える。アメリアとジェラルドの結婚は国のためには絶対に必要だと聞いていた。そう思って安心しきっていたのがいけなかったのだろうか。
ペンブローク辺境伯領は50年前まで隣接する国との争いが絶えなかった。そのため、独自に用意された軍は純粋な戦闘部隊だけでなく、諜報や隠密行動に秀でた部隊など一国の国軍と言っても良いほど多岐にわたっている。
シャルト王国の国軍である騎士団より強くなってしまっていることは長年公然の秘密であり、中央政府の悩みの種でもあった。辺境伯軍を解体すべきだという意見もある。しかし、辺境伯軍がなくなれば隣国がどのように動くか予想がつかない。
そのために行われたのが、アメリアとジェラルドの婚約だった。乱暴な言い方をすれば人質として辺境伯が溺愛するアメリアを王都に置くための政略結婚である。
(それでも、ジェラルドとはちゃんと気持ちが通じ合っていると私は思っていたのに……)
アメリアは左手にはめられた指輪を見つめた。
アメリアの護衛の2人はとても優秀で、フウさえ動き出さなければ、他の人間はどうにでもなるらしい。
アメリアは悪い笑みを浮かべたトビに、詳しく聞きはしなかった。
「怪我をさせたりしないでね。」
これだけは絶対に言っておかなくてはと、アメリアは強めに念を押す。
「辺境伯軍の軍人相手なら、多少の怪我は問題ないよ。」
トビはサラッと不穏な事を言ったが、そんなことをするなら一緒には行かないと言ったら、「つまらないな」と言いながらしぶしぶ頷いてくれた。
方針が決まるとアメリアは侍女を部屋に残し、クロとともにお城を出る。侍女は真っ青な顔をしていたが、アメリアがお願いすると、時間稼ぎのためにアメリアのふりを引き受けてくれた。
「お嬢様、おでかけですか?」
「うん、城下で買い忘れたものがあったの。」
「そうですか、お気をつけて。」
男装をしたアメリアは、外が明るいうちなら行動を制限されていない。お城を守る辺境伯軍の軍人たちも笑顔でアメリアを見送ってくれた。軍人たちは時間で交代するので、アメリアが帰って来なくても騒ぎにはならないだろう。それでも、アメリアを信じて送り出してくれている軍人に後ろめたさを感じて、アメリアは心の中で謝罪した。
問題になるのは、ペンブローク辺境伯領の中心地である城下町を出る方法だ。安全のため壁で囲まれた城下は、人の出入りが厳重に管理されている。アメリアは城下町の外に出ることを辺境伯に許されていない。その事は辺境伯軍の人間なら知っているし、軍の人間には顔もバレてしまっているので普通の方法では出ていけないだろう。アメリアは辺境伯本家の者しか知らない脱出用の通路を使おうかと考えていたが、クロは普通に城下町の外へとつながる正門に向かっている。
「どうするつもり?」
「普通に正門を出ますよ。」
「え?!」
アメリアは驚くが、クロはそれ以上のことは何も説明せずに歩いていく。アメリアがドキドキしながら正門に近づくと、なぜか、正門を見張っているはずの辺境伯軍の軍人が一人もいない。あまりにもあっけなく城下町の外に出ると、トビが馬を3頭連れて待っていた。
「お嬢様、こちらの馬をどうぞ。」
合流したトビは、平然と馬の手綱をアメリアに渡す。アメリアが先ほど自室で用意していた荷物は、別の馬に括り付けられていた。2人のどちらかが運んでくれるのだろう。
「ねぇ、門番がいないんだけど、どういう事? 誰か城下に入り込んだら大変でしょ?」
普段は通行証がないと城下には入れないし、出るときには、きちんと手続きしておかないと2度と城下に戻ることが出来なくなる。アメリアは一応領主の娘なので2度と入れないということはないとは思うが……
「気にしなくていいよ。通れたのはお嬢様だけだから。」
トビはいつものようにヘラヘラ笑っている。アメリアは理由を詳しく知りたかったが、この様子では教えてくれないだろう。
「フウ隊長に見つかる前に急ぎましょう。」
「怪我はさせてないのよね?」
「お嬢様が駄目って言ったんだろう? やり方はいくらでもあるんだよ。」
トビはニヤリと笑って馬に跨がる。そこさえ守ってもらえたなら、アメリアにはもう何も言えない。軍人としての秘密もあるだろうからと、アメリアは無理やり納得して馬に跨った。
「準備ができましたので、こちらでお休み下さい。」
あたりが暗くなり始めた頃、アメリアはクロに促されてテントの中に入った。結局、領地を出るための関所もあっさりと通過し、隣の領地の森にテントを張って今日は休むことになった。2人は本当に優秀な護衛だ。自分のわがままに付き合ってくれていることに、アメリアは感謝してもしきれない。
急に決めた事だったにもかかわらず、追手どころか普通の旅と変わらないぐらい快適な移動だった。何をどうやったかは不明だが、辺境伯にバレたときにはアメリアが謝ればいい。今回は、人生最大の緊急事態なので、アメリアも細かいことに気を配る余裕がなかった。
アメリアはひと息ついて婚約破棄について考える。アメリアとジェラルドの結婚は国のためには絶対に必要だと聞いていた。そう思って安心しきっていたのがいけなかったのだろうか。
ペンブローク辺境伯領は50年前まで隣接する国との争いが絶えなかった。そのため、独自に用意された軍は純粋な戦闘部隊だけでなく、諜報や隠密行動に秀でた部隊など一国の国軍と言っても良いほど多岐にわたっている。
シャルト王国の国軍である騎士団より強くなってしまっていることは長年公然の秘密であり、中央政府の悩みの種でもあった。辺境伯軍を解体すべきだという意見もある。しかし、辺境伯軍がなくなれば隣国がどのように動くか予想がつかない。
そのために行われたのが、アメリアとジェラルドの婚約だった。乱暴な言い方をすれば人質として辺境伯が溺愛するアメリアを王都に置くための政略結婚である。
(それでも、ジェラルドとはちゃんと気持ちが通じ合っていると私は思っていたのに……)
アメリアは左手にはめられた指輪を見つめた。
545
あなたにおすすめの小説
【完結】捨てたものに用なんかないでしょう?
風見ゆうみ
恋愛
血の繋がらない姉の代わりに嫁がされたリミアリアは、伯爵の爵位を持つ夫とは一度しか顔を合わせたことがない。
戦地に赴いている彼に代わって仕事をし、使用人や領民から信頼を得た頃、夫のエマオが愛人を連れて帰ってきた。
愛人はリミアリアの姉のフラワ。
フラワは昔から妹のリミアリアに嫌がらせをして楽しんでいた。
「俺にはフラワがいる。お前などいらん」
フラワに騙されたエマオは、リミアリアの話など一切聞かず、彼女を捨てフラワとの生活を始める。
捨てられる形となったリミアリアだが、こうなることは予想しており――。
「義妹に譲れ」と言われたので、公爵家で幸せになります
恋せよ恋
恋愛
「しっかり者の姉なら、婚約者を妹に譲ってあげなさい」
「そうだよ、バネッサ。君なら、わかるだろう」
十五歳の冬。父と婚約者パトリックから放たれた無慈悲な言葉。
再婚相手の連れ子・ナタリアの図々しさに耐えてきたバネッサは、
その瞬間に決意した。
「ええ、喜んで差し上げますわ」
将来性のない男も、私を軽んじる家族も、もういらない。
跡継ぎの重責から解放されたバネッサは、その類まれなる知性を見込まれ、
王国の重鎮・ヴィンセント公爵家へ嫁ぐことに。
「私は、私を一番に愛してくれる場所で幸せになります!」
聡明すぎる令嬢による、自立と逆転のハッピーエンド。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
婚約破棄に乗り換え、上等です。私は名前を変えて隣国へ行きますね
ルーシャオ
恋愛
アンカーソン伯爵家令嬢メリッサはテイト公爵家後継のヒューバートから婚約破棄を言い渡される。幼い頃妹ライラをかばってできたあざを指して「失せろ、その顔が治ってから出直してこい」と言い放たれ、挙句にはヒューバートはライラと婚約することに。
失意のメリッサは王立寄宿学校の教師マギニスの言葉に支えられ、一人で生きていくことを決断。エミーと名前を変え、隣国アスタニア帝国に渡って書籍商になる。するとあるとき、ジーベルン子爵アレクシスと出会う。ひょんなことでアレクシスに顔のあざを見られ——。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』
鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」
華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。
王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。
そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。
レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。
「お願いだ……戻ってきてくれ……」
王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。
「もう遅いわ」
愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。
裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。
これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。
【完結済】王女に夢中な婚約者様、さようなら 〜自分を取り戻したあとの学園生活は幸せです! 〜
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
王立学園への入学をきっかけに、領地の屋敷から王都のタウンハウスへと引っ越した、ハートリー伯爵家の令嬢ロザリンド。婚約者ルパートとともに始まるはずの学園生活を楽しみにしていた。
けれど現実は、王女殿下のご機嫌を取るための、ルパートからの理不尽な命令の連続。
「かつらと黒縁眼鏡の着用必須」「王女殿下より目立つな」「見目の良い男性、高位貴族の子息らと会話をするな」……。
ルパートから渡された「禁止事項一覧表」に縛られ、ロザリンドは期待とは真逆の、暗黒の学園生活を送ることに。
そんな日々の中での唯一の救いとなったのは、友人となってくれた冷静で聡明な公爵令嬢、ノエリスの存在だった。
学期末、ロザリンドはついにルパートの怒りを買い、婚約破棄を言い渡される。
けれど、深く傷つきながら長期休暇を迎えたロザリンドのもとに届いたのは、兄の友人であり王国騎士団に属する公爵令息クライヴからの婚約の申し出だった。
暗黒の一学期が嘘のように、幸せな長期休暇を過ごしたロザリンド。けれど新学期を迎えると、エメライン王女が接触してきて……。
※10万文字超えそうなので長編に変更します。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
【完結済】後悔していると言われても、ねぇ。私はもう……。
木嶋うめ香
恋愛
五歳で婚約したシオン殿下は、ある日先触れもなしに我が家にやってきました。
「君と婚約を解消したい、私はスィートピーを愛してるんだ」
シオン殿下は、私の妹スィートピーを隣に座らせ、馬鹿なことを言い始めたのです。
妹はとても愛らしいですから、殿下が思っても仕方がありません。
でも、それなら側妃でいいのではありませんか?
どうしても私と婚約解消したいのですか、本当に後悔はございませんか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる