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人は、こうして浮気するのかしら?まぁ先に裏切ったのは貴方ですが…3
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❇︎✴︎❇︎✴︎❇︎✴︎ それぞれの末路 ❇︎✴︎❇︎✴︎❇︎✴︎
⌘ 真由美視点 ⌘
今日は高校の同級生の宮澤君と、お昼からデートしてウキウキしていた。
普段、朝陽がいるし、二世帯とはいえ両親同居でありえないし。
あの人の両親、事あるごとに私に〝真由美さんあーした方が〟〝真由美さん、もう少し動き易い服にした方が〟とあれこれ煩くて、うんざりっ!
まだ、私20代よ!好きにしたっていいじゃない。
私にとって、朝陽の妊娠は想定外だった…
息子の事嫌いじゃないけど、邪魔と思う時がある。
まだ遊びたいし、〝母親〟〝お嫁さん〟〝妻〟なんて肩書き要らない‼︎
〝可愛い〟〝キレイだよ〟って私は〝お姫様〟でまだいたいの!
旦那は真面目で、良いところに勤めて、家事も育児も手伝ってくれる世間で言う〝いい旦那〟生活に余裕があり、私は働かず専業主婦だけど…それだけじゃ足りない。
そんな日々に不満を募らせてると、高校の頃の遊び友達から、〝同窓会〟と言う名の合コンに誘われた。
そこには、当時 片思いしていた宮澤君と運命かと思う様な再会する。
彼は更にカッコ良くなっており、私の胸が高鳴る。
「須本…って結婚したから高木さんか」
「もぉ♡真由美で良いよぉ」
さりげなくボディタッチする。
宮澤君の反応…ん?コレって脈アリじゃない?
その後は連絡交換して、旦那が夜勤の時は、朝陽に留守番させて出掛けていた。
最近は私の両親が、私の愚痴を聞いて心配してくれて朝陽をみゆきさんに頼んで預かって貰えるから助かるぅ。
「ねぇ、真由美、夜ばかりじゃなく昼間も会いたい」
専業主婦の私が昼間に出るのは容易じゃないけど、彼からの〝お願い〟聞いてあげたいじゃない♪
「うん、考えとく」
チャンスは直ぐに舞い込んできた。
「真由美、来週の土曜日、休日出勤になって、帰りは遅いと思う」
「分かったわ」
私は心の中は喜びでいっぱい。
朝陽も私が夜出掛けている事を内緒にしているから助かるし…
私は来週、宮澤君と会えると連絡入れると彼からもOKの返信が来た。
朝陽を実家に預けるべく、お母さんに〝久々に夫婦水入らずでデートしたい〟と言うと快く引き受けられる。
どうせ、お義姉さんに頼むんだろうけど…
宮澤君との待ち合わせは自宅がある南区、北区の実家近くを避け、西区の繁華街近くの駅で降り彼の車に乗る。
「どこに行く?」
「少し、お腹が空いたから、ここのカフェに行きたい」
そう言ってSNSで人気があるカフェまで行き、軽く食事を済ませ、店を出ると声を掛けられた…
「真由美?」
彼の声を聞いて、今し方まで〝恋する女〟の時間は一気に現実に引き戻される。
「よ…陽平さん…仕事じゃなかったの?」
「今日は僕と夫婦水入らずで過ごすから朝陽を君の実家に預けたんだよね? で、君の隣にいる彼は君の夫なの?」
「陽平さん、こっこれは…」
言い訳が思い付かない。
宮澤君もバツが悪そうに、その場を離れようとする。
「君、真由美の同級生の宮澤君でしょ?逃げないでよ…」
「いやっ(大汗)俺は…真由…奥様に迫られて仕方なく…」
「言い訳は良いよ。結果がどうであれ、君達は同罪だ」
「高木さん、ここで立ち話をしたら悪目立ちするわ、場所を変えませんか?」
みゆきさんが間に入った。
「お義姉さん、朝陽は?」
「朝陽は、僕の姉の家で預かってもらっている」
「………」
兄嫁の案内で個室の料亭に案内された。
「緊張して喉が乾くでしょう?何か飲み物を選ばれたら?」
何食わぬ顔で兄嫁がメニューを差し出す。
普段、正座をしない為、直ぐに足が痺れモジモジと体が揺れる。
「楽になさったら?」
美味しそうな料理が次々と運ばれるが、気不味い状況で味も何もしない。
そんな空気を裂く様に夫が口を開いた。
「真由美、僕は君が浮気をしようが、何をしようが気にしない。僕は君にとって望まない妊娠をさせた事には変わりないから…」
「陽平さん」
「だけど朝陽は関係無いよね?まだ2歳の子供を放って置くどころか自分の都合の良い約束を押し付けて欲望を優先するのは間違ってないかい?僕は、そこに腹を立てているんだ」
余りにも正論すぎて何も言い返せない。
「宮澤君て言ったね?君は、どうなんだい?真由美が結婚しているのを知りながら関係を持つって…バレたら、どうなるかわかるだろう?一応、君も大人なんだから」
宮澤君も下にうつむき何も言えず黙っていた。
「証拠はたくさんあるから来週、君の実家で話そう…」
冷ややかな視線を送り夫は私にお金を渡す。
「君の実家での話し合いまで家に帰ってこなくて良いよ。このお金でホテルでもどこでも過ごすと良い」
「んだよ、マジついてねぇ。〝人妻〟ってエロいワードで乗っただけなのに…もう、お前、俺の前に現れるなよ‼︎」
今まで甘い時間を共有した宮澤君も手のひらを返し私を切り捨てる。
「宮澤君、君も来週、来るんだよ。逃げられないからね」
丁寧な言葉でありながら圧を感じる夫の声に、私は身勝手な欲望を満たしたいが為に自身の身を滅ぼしたことを知る。
ーーーーーーーー
⌘ 基哉視点 ⌘
妻の、みゆきとは大学時代からの付き合い。
同じサークルの先輩後輩の関係から始まった。5年の交際を経て、互いの年齢と長く居たからこその心地良さで結婚した。
みゆきは、よく気が利き見た目も、恐らく美人の部類に入るだろう。
よく〝美人は三日で飽きる〟と言う言葉がある様に、ある意味〝完璧な女〟に近い、みゆきに息が詰まり、癒しが欲しくて過去に浮気を2回した。
初めは就職したての頃、会社の先輩に。
その時は、みゆきは知らないふりをしてくれた。
2回目は結婚して2.3年の時、大学時代のサークル仲間だった女友達と…
この時、みゆきは本気で怒り、1回目の浮気を知っていたことを告げられた。
この事件以降、夫婦の営みは無くなった。
俺はまだ30代働き盛り男盛り。
20代みたいにガッつく事は無くても〝性欲〟はある。
妻で満たされないなら出会いがあれば飛びつくさ。
取引先の新人受付女子が俺に気がある事に、直ぐに分かった。
待ち時間の間に会話を増やし、更に気を引かせ、女が好む〝特別感〟を与えたら、直ぐに落ちた。
俺達夫婦は共働きで俺が役職付きもあり給料は高いが、ほぼ生活費は折半。
浮気相手に使う金も無理難題じゃなければ問題ない。
みゆきとは会話も少ないし、ある意味、冷めきっている俺の一言二言で把握し動ける女は、みゆき以外いない。
だから離婚したくないし、手放したくない。
3日間の県外出張が入り、俺は、彼女に出張先の航空チケットを渡し仕事と旅行を愉しむ。
仕事を終え、待ち合わせ場所の店で食事してホテルへ入る。
仕事の作業をしていると風呂上がりの彼女がバスタブ姿で可愛く拗ねる。
「基哉さぁん。まだお仕事してるの?早く構ってくれないといじけちゃうよぉ♡」
「分かった分かった。もう少しで終わるから」
「あぁん♡早くぅ」
急いで仕上げ、パソコンをシャットダウンしたがウィンドを閉じず彼女をベッドへ組み敷く。
ハリがある若い肌を朝まで貪り、恍惚に蕩ける彼女に幾度も欲を吐き出す。
まさか、これが地獄の始まりとは露ほどにも思わず…
3日間の蜜月から戻り、すれ違い様、みゆきが一言放った言葉にドキッとする。
「あら、いい香りが一瞬したけど気のせいかしら?」
「知らん」
バレない様に動揺を隠し、俺は浴室に向かった。
週末、他者を招き出張先で得た情報を元にプレゼンを行う。
「…こちらがデータになります」
パソコンをスクリーンに繋げ、USBに入れたデータを映し出すと
「あぁん♡もとやさぁん♡すきぃ。もっと、もっとぉ♡」
「うっくっ…‼︎はぁはぁ。気持ちいいかい?」
喘ぎ声の中に、僅かに卑猥な粘着音と肌同士が重なる音が流れる。
俺が出張先のホテルで過ごした浮気相手との3日間の情事がスクリーンいっぱいに流れた。
「え…?」
血の気が一気に引く。
流れる映像に驚き腰を抜かす者、顔を赤らめる者、釘付けに見入る者、三者三様…
「須本君、これは一体なんなんだね!」
「この女性は、まさかウチの受付の娘?」
騒つく会議室、弁明を図ろうにも、映像は止まる事なく流れ続ける。
〝あん。あん。あん。あ〰︎いっちゃう…いっちゃうのぉ。イクぅ〟
浮気相手の達した顔と嬌声が会議室に響く。
「須本課長。〇〇社の人から連絡があり、課長の奥様から、あちらの会社に内容証明が届いたと連絡が来ました」
茫然自失の中、私のスマホに着信が入る妻からだ。
場所を弁えず、俺は、その場で取った……
「みゆき…」
「もしもし?私のプレゼン気に入ってくれたかしら?安心して?仕事のUSBは今さっき受付に渡したから…」
「みゆき…お前」
次の言葉を紡ぐ前に妻が畳み掛ける。
「ねぇ、基哉さん。私、言いましたよね?次は、タダでは済まさないそして離婚て…明日の朝、話し合いましょう。今日は私、実家で過ごしますから」
そう言葉を残し電話を切られた。
⌘ 真由美視点 ⌘
今日は高校の同級生の宮澤君と、お昼からデートしてウキウキしていた。
普段、朝陽がいるし、二世帯とはいえ両親同居でありえないし。
あの人の両親、事あるごとに私に〝真由美さんあーした方が〟〝真由美さん、もう少し動き易い服にした方が〟とあれこれ煩くて、うんざりっ!
まだ、私20代よ!好きにしたっていいじゃない。
私にとって、朝陽の妊娠は想定外だった…
息子の事嫌いじゃないけど、邪魔と思う時がある。
まだ遊びたいし、〝母親〟〝お嫁さん〟〝妻〟なんて肩書き要らない‼︎
〝可愛い〟〝キレイだよ〟って私は〝お姫様〟でまだいたいの!
旦那は真面目で、良いところに勤めて、家事も育児も手伝ってくれる世間で言う〝いい旦那〟生活に余裕があり、私は働かず専業主婦だけど…それだけじゃ足りない。
そんな日々に不満を募らせてると、高校の頃の遊び友達から、〝同窓会〟と言う名の合コンに誘われた。
そこには、当時 片思いしていた宮澤君と運命かと思う様な再会する。
彼は更にカッコ良くなっており、私の胸が高鳴る。
「須本…って結婚したから高木さんか」
「もぉ♡真由美で良いよぉ」
さりげなくボディタッチする。
宮澤君の反応…ん?コレって脈アリじゃない?
その後は連絡交換して、旦那が夜勤の時は、朝陽に留守番させて出掛けていた。
最近は私の両親が、私の愚痴を聞いて心配してくれて朝陽をみゆきさんに頼んで預かって貰えるから助かるぅ。
「ねぇ、真由美、夜ばかりじゃなく昼間も会いたい」
専業主婦の私が昼間に出るのは容易じゃないけど、彼からの〝お願い〟聞いてあげたいじゃない♪
「うん、考えとく」
チャンスは直ぐに舞い込んできた。
「真由美、来週の土曜日、休日出勤になって、帰りは遅いと思う」
「分かったわ」
私は心の中は喜びでいっぱい。
朝陽も私が夜出掛けている事を内緒にしているから助かるし…
私は来週、宮澤君と会えると連絡入れると彼からもOKの返信が来た。
朝陽を実家に預けるべく、お母さんに〝久々に夫婦水入らずでデートしたい〟と言うと快く引き受けられる。
どうせ、お義姉さんに頼むんだろうけど…
宮澤君との待ち合わせは自宅がある南区、北区の実家近くを避け、西区の繁華街近くの駅で降り彼の車に乗る。
「どこに行く?」
「少し、お腹が空いたから、ここのカフェに行きたい」
そう言ってSNSで人気があるカフェまで行き、軽く食事を済ませ、店を出ると声を掛けられた…
「真由美?」
彼の声を聞いて、今し方まで〝恋する女〟の時間は一気に現実に引き戻される。
「よ…陽平さん…仕事じゃなかったの?」
「今日は僕と夫婦水入らずで過ごすから朝陽を君の実家に預けたんだよね? で、君の隣にいる彼は君の夫なの?」
「陽平さん、こっこれは…」
言い訳が思い付かない。
宮澤君もバツが悪そうに、その場を離れようとする。
「君、真由美の同級生の宮澤君でしょ?逃げないでよ…」
「いやっ(大汗)俺は…真由…奥様に迫られて仕方なく…」
「言い訳は良いよ。結果がどうであれ、君達は同罪だ」
「高木さん、ここで立ち話をしたら悪目立ちするわ、場所を変えませんか?」
みゆきさんが間に入った。
「お義姉さん、朝陽は?」
「朝陽は、僕の姉の家で預かってもらっている」
「………」
兄嫁の案内で個室の料亭に案内された。
「緊張して喉が乾くでしょう?何か飲み物を選ばれたら?」
何食わぬ顔で兄嫁がメニューを差し出す。
普段、正座をしない為、直ぐに足が痺れモジモジと体が揺れる。
「楽になさったら?」
美味しそうな料理が次々と運ばれるが、気不味い状況で味も何もしない。
そんな空気を裂く様に夫が口を開いた。
「真由美、僕は君が浮気をしようが、何をしようが気にしない。僕は君にとって望まない妊娠をさせた事には変わりないから…」
「陽平さん」
「だけど朝陽は関係無いよね?まだ2歳の子供を放って置くどころか自分の都合の良い約束を押し付けて欲望を優先するのは間違ってないかい?僕は、そこに腹を立てているんだ」
余りにも正論すぎて何も言い返せない。
「宮澤君て言ったね?君は、どうなんだい?真由美が結婚しているのを知りながら関係を持つって…バレたら、どうなるかわかるだろう?一応、君も大人なんだから」
宮澤君も下にうつむき何も言えず黙っていた。
「証拠はたくさんあるから来週、君の実家で話そう…」
冷ややかな視線を送り夫は私にお金を渡す。
「君の実家での話し合いまで家に帰ってこなくて良いよ。このお金でホテルでもどこでも過ごすと良い」
「んだよ、マジついてねぇ。〝人妻〟ってエロいワードで乗っただけなのに…もう、お前、俺の前に現れるなよ‼︎」
今まで甘い時間を共有した宮澤君も手のひらを返し私を切り捨てる。
「宮澤君、君も来週、来るんだよ。逃げられないからね」
丁寧な言葉でありながら圧を感じる夫の声に、私は身勝手な欲望を満たしたいが為に自身の身を滅ぼしたことを知る。
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⌘ 基哉視点 ⌘
妻の、みゆきとは大学時代からの付き合い。
同じサークルの先輩後輩の関係から始まった。5年の交際を経て、互いの年齢と長く居たからこその心地良さで結婚した。
みゆきは、よく気が利き見た目も、恐らく美人の部類に入るだろう。
よく〝美人は三日で飽きる〟と言う言葉がある様に、ある意味〝完璧な女〟に近い、みゆきに息が詰まり、癒しが欲しくて過去に浮気を2回した。
初めは就職したての頃、会社の先輩に。
その時は、みゆきは知らないふりをしてくれた。
2回目は結婚して2.3年の時、大学時代のサークル仲間だった女友達と…
この時、みゆきは本気で怒り、1回目の浮気を知っていたことを告げられた。
この事件以降、夫婦の営みは無くなった。
俺はまだ30代働き盛り男盛り。
20代みたいにガッつく事は無くても〝性欲〟はある。
妻で満たされないなら出会いがあれば飛びつくさ。
取引先の新人受付女子が俺に気がある事に、直ぐに分かった。
待ち時間の間に会話を増やし、更に気を引かせ、女が好む〝特別感〟を与えたら、直ぐに落ちた。
俺達夫婦は共働きで俺が役職付きもあり給料は高いが、ほぼ生活費は折半。
浮気相手に使う金も無理難題じゃなければ問題ない。
みゆきとは会話も少ないし、ある意味、冷めきっている俺の一言二言で把握し動ける女は、みゆき以外いない。
だから離婚したくないし、手放したくない。
3日間の県外出張が入り、俺は、彼女に出張先の航空チケットを渡し仕事と旅行を愉しむ。
仕事を終え、待ち合わせ場所の店で食事してホテルへ入る。
仕事の作業をしていると風呂上がりの彼女がバスタブ姿で可愛く拗ねる。
「基哉さぁん。まだお仕事してるの?早く構ってくれないといじけちゃうよぉ♡」
「分かった分かった。もう少しで終わるから」
「あぁん♡早くぅ」
急いで仕上げ、パソコンをシャットダウンしたがウィンドを閉じず彼女をベッドへ組み敷く。
ハリがある若い肌を朝まで貪り、恍惚に蕩ける彼女に幾度も欲を吐き出す。
まさか、これが地獄の始まりとは露ほどにも思わず…
3日間の蜜月から戻り、すれ違い様、みゆきが一言放った言葉にドキッとする。
「あら、いい香りが一瞬したけど気のせいかしら?」
「知らん」
バレない様に動揺を隠し、俺は浴室に向かった。
週末、他者を招き出張先で得た情報を元にプレゼンを行う。
「…こちらがデータになります」
パソコンをスクリーンに繋げ、USBに入れたデータを映し出すと
「あぁん♡もとやさぁん♡すきぃ。もっと、もっとぉ♡」
「うっくっ…‼︎はぁはぁ。気持ちいいかい?」
喘ぎ声の中に、僅かに卑猥な粘着音と肌同士が重なる音が流れる。
俺が出張先のホテルで過ごした浮気相手との3日間の情事がスクリーンいっぱいに流れた。
「え…?」
血の気が一気に引く。
流れる映像に驚き腰を抜かす者、顔を赤らめる者、釘付けに見入る者、三者三様…
「須本君、これは一体なんなんだね!」
「この女性は、まさかウチの受付の娘?」
騒つく会議室、弁明を図ろうにも、映像は止まる事なく流れ続ける。
〝あん。あん。あん。あ〰︎いっちゃう…いっちゃうのぉ。イクぅ〟
浮気相手の達した顔と嬌声が会議室に響く。
「須本課長。〇〇社の人から連絡があり、課長の奥様から、あちらの会社に内容証明が届いたと連絡が来ました」
茫然自失の中、私のスマホに着信が入る妻からだ。
場所を弁えず、俺は、その場で取った……
「みゆき…」
「もしもし?私のプレゼン気に入ってくれたかしら?安心して?仕事のUSBは今さっき受付に渡したから…」
「みゆき…お前」
次の言葉を紡ぐ前に妻が畳み掛ける。
「ねぇ、基哉さん。私、言いましたよね?次は、タダでは済まさないそして離婚て…明日の朝、話し合いましょう。今日は私、実家で過ごしますから」
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