先祖返りの三毛猫さん

丹葉 菟ニ

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第3章

お風呂

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ピッタリと引っ付いた状態で湯船に浸かってても落ち着かない。

イキナリ 手を離されでもしたらパニックになると断言出来るけど、黙ったままも辛い。

「脱出ゲームと殺人事件って 別々の場所で始まるの?」

「内緒に出来る?」

内緒なんだ?!俺が聞いても大丈夫なのかな??

「本当は中身は話せないけど、少しだけね。別々の会場だ。最初さ自分達のグループしかわからないように スタートさせるつもりだ」

「それでそれで!」

「自分達のグループ以外の者が・・・この先は秘密。ねぇ、敦 この企画は敦の為に企画したものだから 敦達のグループは参加させる。でもね、他は書き込み通りに 先着順にするから。それと、この事は 絶対に人に言っちゃだめだよ、わかった」

「何か、女の子のグループに悪いな
「そんな事 言っても俺は何もしてあげれないから。それに、何度も言うけど、この企画は敦の為に作ったものだから」

女の子のグループも通して と言いそになったが、先に"何も してあげれない'' と、言われてしまった。

「女の子達も 話しが盛り上がってたのに
「話しが盛り上がって居る人を全員受け入れる事は無理、部屋の確保が出来ない」

じゃぁ、俺も先着順に とは言えない。俺の為に企画したとハッキリ言われては行かないとなれば怜登に申し訳ない。それに、話が盛り上がってる人達を全員にとなると 確かにホテルなんだし部屋が確保出来ないと泊めることが出来ない。

「明日、一緒に一斉送信したいから 遅くなるけどいい?」

「わかった。でも、何処に居るかは連絡する様に。無ければ無理矢理でも帰って来てもらうからね」

出るからちゃんと捕まってとお願いされて 怜登にしがみついた。

「ねぇ、少しでも先着順に入る様にするにはいい方法無い?」

フカフカのタオルで身体を拭きながら 少しでも 先着順に入るにはどうしたら良いからと考える。

「そうだね、18時ピッタリ 応募の送信ボタを押してとしか言えないな」

誰しも 同じ事しか考えつかないって事だな。
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