25 / 56
Chapter4:「クォンティティ・パワー」
Part24:「コンティニュー・プラン」
しおりを挟む
ゲーム時間内で夜が明けた。
ダイナーでの休息、睡眠を得て体力気力を回復させた星宇宙とモカは。準備を整え出発、予定していた行程を再開した。
ここにきての説明となってしまうが、このTDWLには一応のメインストーリーの道筋がある。
星宇宙が最初にこの世界で目覚めた時に、近くにあったスタート地点の祠のシェルター。
本来では主人公(プレイヤー)はその内でコールドスリープから目覚めて、この荒廃した世界に初めて直面するという、チュートリアルを兼ねた流れがあり。
そこから最初はこの世界を知り、そして生き延びるために最低限の指針を頼りに行動してゆき。次第にこのプライマリー・ダウンワールドの地の存続と復興を駆けた、大きな動乱に身を投じて行くというのがメインストーリーの大筋だ。
どうにも星宇宙がこのTDWLの世界に転移?させられる際に、そのチュートリアルは省略されたようだが。
しかしそこからここまでにあっては、星宇宙もそのメインストーリーを辿る形で探索、クエスト攻略を進めていた。
「――開始、と。流せてるかな?」
星宇宙は自分の背後上方に撮影用スクリーンを投影させて、撮影放送を開始。動画配信が正常に始まっているかを確認する。
《――おっ、始まった?》
《あ、再開ですか》
《枠おつです》
《おはようございます》
配信が正常に始まったことを証明するように、少し置いた後にコメント欄にコメントがポツポツと流れ始める。
「おはモカーっ」
「おはようです、枠再開です――挨拶的に、そっちはまだ朝早い感じ?」
それらにモカと星宇宙はまず同じく挨拶で返し、合わせて向こうへ尋ねる言葉を紡ぐ星宇宙。
《こっちは朝8時を過ぎたくらいです》
「そっか――こっちはもうお昼ちょい前くらいなんだ。どうにも時間の流れがそっちとこっちで違う上、均一でもないみたいなんだよね」
コメントで答える旨が流れ、それを受けて星宇宙もゲーム内側の時間時刻を告げる。
《あら》
《視聴する側としてはありがたいけど、謎》
《時間の修正、調整が掛かってる?》
それに返る視聴者の皆からの反応や推測。
《かもしれない……全部推測の域を出ないけど》
それに星宇宙も同意と推測の旨を返した。
《ところで、ここはクロンス・タウンの近くっぽい?》
そこから視聴者の着目点は移り変わり、コメントに現在のロケーションを尋ねる旨が打ち込まれる。
撮影スクリーンが捉え収める、星宇宙とモカの現在地。
そこは周辺を見渡す事の出来る小高い丘。そしてその向こうにはそれなりの規模の街並みが確認できた。
「うん、そうだよ。俺等はこっち(ゲーム内)時間の朝から移動を始めて、さっきここに着いた所。〝RP〟と接触するにはここを越えるルートが近いからね」
その尋ねられた旨を肯定し、そしてここまでの経緯とその目的を説明する星宇宙。
星宇宙等は〝RP〟と言うある組織との接触・訪問を目的としており。そのためにダイナーから東へ進路を取り、その途中地点であるこの場所へとさっき到着したのであった。
《そうそう、RPに接触しとかないとね》
《こっからメインクエストに本格的に乗っていく感じか》
《サブクエに気を取られて、こんな早くここまで来た事ないわ……》
説明にまた流れるコメント。
「あはは、俺はストーリーが気になってガンガンメインクエを進めちゃうタイプだから。サブクエを拾っていく人は展開が早く感じるかもね」
それに笑って答える星宇宙。
《ところで×2、星ちゃんとモカちゃん、バニー衣装から着替えちゃったんだね?》
答えた直後、また話題は変わり。次に着目されたのは星宇宙とモカの姿格好についてだ。
二人は昨日のバニーコスチュームから、スタートの段階で着用していた衣装に。それぞれ様相デザインの異なる、アイドル衣装のような意匠で飾られた、学生制服のような衣装姿へと戻っていたのだ。
正確にはその上から少しの軽アーマー装備や、弾倉ポーチなどを身に着けてカスタムしていた。
《ん?あぁー、まぁね……昨日は背に腹は代えられなかったけど。この世界感でのロールプレイには、バニー服はさすがに合ってないし》
その尋ねるコメントに返しては、星宇宙は微妙な気恥ずかしさの覗く様子で理由を答え。合わせて「この制服姿も大概だけど」とまた微妙な顔で付け加える。
《まぁ、その趣味は同意できる》
《ハードな世界観は気持ち硬めで行きたいよね》
《わかるけど……でも正直ちょっと残念……》
《星ちゃんおじさんとモカちゃんのバニーは甚く目の保養でした》
その星宇宙の言葉に対してコメントに流れたのは、星宇宙の趣味嗜好に同意しながらも、しかし同時に星宇宙等のバニー姿を惜しむ声。
「だよねっ、みんなもそう思うよねっ!」
「わぁっ」
そこへ声を大にして声を唐突に割り入れたのはモカだ。それに星宇宙は温い様子ながらも驚く。
「ほらっ、みんなもやっぱり星ちゃんのバニー姿がいいんだって!星ちゃんバニーエロかわで格好よかったもんねっ!」
モカは星宇宙に熱心に訴えながら、また視聴者の皆に同意を求める言葉を高らかに発し上げる。
《モカちゃん社長は今日も絶好調》
《スケベ全開モカちゃん社長》
《まぁ星ちゃんバニー姿案にはまた賛成なので人の事は言えない》
《陸軍としてはモカ軍の提案に賛成である》
それにモカの姿をネタで表現しつつも、しかし同時に賛同する視聴者の皆。
「だよねっ!ねっ、ねっ、だからバニー服で行こうよっ、ね?ぐひゅひゅ♡」
モカはその視聴者の皆の意見を後ろ盾に、星宇宙に向けてお願い、懇願の言葉を並べ立て。最後に可愛い顔と声でしかしゲスな声を漏らす。
「却下ですっ!もう防御効果は今の服とそこまで変わらないし、それより気が散る方が危険要素になりかねないのから着ませんっ!」
「ぐへぇっ」
しかし星宇宙はそれを理由と合わせてバッサリ却下。それを受けたモカは、わざとらしく濁った悔しそうな声を漏らした。
「ほらっ、余計なやり取りはここまでっ。行程を再開するよっ」
「ふぇーいっ……」
そして星宇宙は仕切り直して、行程再開を促し。モカはそれに未練がましそうな声で一応の承諾を示し。
二人は進路行程を再開、向こうに見える街に向けて歩み進み始めた。
ダイナーでの休息、睡眠を得て体力気力を回復させた星宇宙とモカは。準備を整え出発、予定していた行程を再開した。
ここにきての説明となってしまうが、このTDWLには一応のメインストーリーの道筋がある。
星宇宙が最初にこの世界で目覚めた時に、近くにあったスタート地点の祠のシェルター。
本来では主人公(プレイヤー)はその内でコールドスリープから目覚めて、この荒廃した世界に初めて直面するという、チュートリアルを兼ねた流れがあり。
そこから最初はこの世界を知り、そして生き延びるために最低限の指針を頼りに行動してゆき。次第にこのプライマリー・ダウンワールドの地の存続と復興を駆けた、大きな動乱に身を投じて行くというのがメインストーリーの大筋だ。
どうにも星宇宙がこのTDWLの世界に転移?させられる際に、そのチュートリアルは省略されたようだが。
しかしそこからここまでにあっては、星宇宙もそのメインストーリーを辿る形で探索、クエスト攻略を進めていた。
「――開始、と。流せてるかな?」
星宇宙は自分の背後上方に撮影用スクリーンを投影させて、撮影放送を開始。動画配信が正常に始まっているかを確認する。
《――おっ、始まった?》
《あ、再開ですか》
《枠おつです》
《おはようございます》
配信が正常に始まったことを証明するように、少し置いた後にコメント欄にコメントがポツポツと流れ始める。
「おはモカーっ」
「おはようです、枠再開です――挨拶的に、そっちはまだ朝早い感じ?」
それらにモカと星宇宙はまず同じく挨拶で返し、合わせて向こうへ尋ねる言葉を紡ぐ星宇宙。
《こっちは朝8時を過ぎたくらいです》
「そっか――こっちはもうお昼ちょい前くらいなんだ。どうにも時間の流れがそっちとこっちで違う上、均一でもないみたいなんだよね」
コメントで答える旨が流れ、それを受けて星宇宙もゲーム内側の時間時刻を告げる。
《あら》
《視聴する側としてはありがたいけど、謎》
《時間の修正、調整が掛かってる?》
それに返る視聴者の皆からの反応や推測。
《かもしれない……全部推測の域を出ないけど》
それに星宇宙も同意と推測の旨を返した。
《ところで、ここはクロンス・タウンの近くっぽい?》
そこから視聴者の着目点は移り変わり、コメントに現在のロケーションを尋ねる旨が打ち込まれる。
撮影スクリーンが捉え収める、星宇宙とモカの現在地。
そこは周辺を見渡す事の出来る小高い丘。そしてその向こうにはそれなりの規模の街並みが確認できた。
「うん、そうだよ。俺等はこっち(ゲーム内)時間の朝から移動を始めて、さっきここに着いた所。〝RP〟と接触するにはここを越えるルートが近いからね」
その尋ねられた旨を肯定し、そしてここまでの経緯とその目的を説明する星宇宙。
星宇宙等は〝RP〟と言うある組織との接触・訪問を目的としており。そのためにダイナーから東へ進路を取り、その途中地点であるこの場所へとさっき到着したのであった。
《そうそう、RPに接触しとかないとね》
《こっからメインクエストに本格的に乗っていく感じか》
《サブクエに気を取られて、こんな早くここまで来た事ないわ……》
説明にまた流れるコメント。
「あはは、俺はストーリーが気になってガンガンメインクエを進めちゃうタイプだから。サブクエを拾っていく人は展開が早く感じるかもね」
それに笑って答える星宇宙。
《ところで×2、星ちゃんとモカちゃん、バニー衣装から着替えちゃったんだね?》
答えた直後、また話題は変わり。次に着目されたのは星宇宙とモカの姿格好についてだ。
二人は昨日のバニーコスチュームから、スタートの段階で着用していた衣装に。それぞれ様相デザインの異なる、アイドル衣装のような意匠で飾られた、学生制服のような衣装姿へと戻っていたのだ。
正確にはその上から少しの軽アーマー装備や、弾倉ポーチなどを身に着けてカスタムしていた。
《ん?あぁー、まぁね……昨日は背に腹は代えられなかったけど。この世界感でのロールプレイには、バニー服はさすがに合ってないし》
その尋ねるコメントに返しては、星宇宙は微妙な気恥ずかしさの覗く様子で理由を答え。合わせて「この制服姿も大概だけど」とまた微妙な顔で付け加える。
《まぁ、その趣味は同意できる》
《ハードな世界観は気持ち硬めで行きたいよね》
《わかるけど……でも正直ちょっと残念……》
《星ちゃんおじさんとモカちゃんのバニーは甚く目の保養でした》
その星宇宙の言葉に対してコメントに流れたのは、星宇宙の趣味嗜好に同意しながらも、しかし同時に星宇宙等のバニー姿を惜しむ声。
「だよねっ、みんなもそう思うよねっ!」
「わぁっ」
そこへ声を大にして声を唐突に割り入れたのはモカだ。それに星宇宙は温い様子ながらも驚く。
「ほらっ、みんなもやっぱり星ちゃんのバニー姿がいいんだって!星ちゃんバニーエロかわで格好よかったもんねっ!」
モカは星宇宙に熱心に訴えながら、また視聴者の皆に同意を求める言葉を高らかに発し上げる。
《モカちゃん社長は今日も絶好調》
《スケベ全開モカちゃん社長》
《まぁ星ちゃんバニー姿案にはまた賛成なので人の事は言えない》
《陸軍としてはモカ軍の提案に賛成である》
それにモカの姿をネタで表現しつつも、しかし同時に賛同する視聴者の皆。
「だよねっ!ねっ、ねっ、だからバニー服で行こうよっ、ね?ぐひゅひゅ♡」
モカはその視聴者の皆の意見を後ろ盾に、星宇宙に向けてお願い、懇願の言葉を並べ立て。最後に可愛い顔と声でしかしゲスな声を漏らす。
「却下ですっ!もう防御効果は今の服とそこまで変わらないし、それより気が散る方が危険要素になりかねないのから着ませんっ!」
「ぐへぇっ」
しかし星宇宙はそれを理由と合わせてバッサリ却下。それを受けたモカは、わざとらしく濁った悔しそうな声を漏らした。
「ほらっ、余計なやり取りはここまでっ。行程を再開するよっ」
「ふぇーいっ……」
そして星宇宙は仕切り直して、行程再開を促し。モカはそれに未練がましそうな声で一応の承諾を示し。
二人は進路行程を再開、向こうに見える街に向けて歩み進み始めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる