赤い龍

赤月 龍夜

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第壱

傷つく龍

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※作成途中ですが、公開します。小説作りはこの作品が初めてなので読んでいただいて何か指摘事項やこうした方がいいと思う点があれば教えていただければ幸いです。よろしくお願い致します

登場人物 赤月龍夜(主人公) 赤月優子(龍夜の母) 
赤月健治(龍夜の父) 赤月南(龍夜の妹)
永谷優也先生(担任) 遠藤桂先生(生徒指導)
いじめグループメンバー6人 荒木誠 長江健一郎 
坂口琢磨 新田研心 吉田海斗 
東賢治(西宮連合三代目総長) 江並龍一(西宮連合副総長) 
斎藤勇気(西宮連合族長) 谷本豪(西宮連合幹部リーダー)


「僕はなんでこんなに弱いんだ」遠くの空を見上げ龍夜は1人泣いていた。血の付いた指先で涙を拭い大きな木の前に立っていた。重い足取りで近づくとさっきまで風で揺れていたロープが枝から静かに垂れていた。龍夜は決心をつけたのか学校から盗んだイスに立ち上がりしっかりとロープを掴み自分の喉元にかけ、赤い月を背中に静かにイスを蹴り離し夜明けを待った。
 誠「おい!龍夜、今日こそ金持って来ただろうな?」
スキンヘッドで太り気味の誠が話しかけてきた。龍夜は軽く睨みをつけたが誠は気にすることなく隣に立っていた長身のメガネに合図を出した。長身メガネは龍夜に歩み寄り腹に二発殴りつけ、唾を吐きつけた。龍夜は腹を抱え膝から倒れ落ちしばらく起き上がれなかった。そう、こいつが長身メガネの長江であり荒木の親友でもある。この二人は西宮町で有名な不良であり恐れられていた。そこにいつもの三人組が現れ俺の姿を見て爆笑し、腹に蹴りをいれた。琢磨「おい誠!こいつ朝っぱらから何寝てんだよ笑、遅刻したくせに笑」と脱げた上履きを拾い履き誠にビールを渡した。
琢磨「昨日の礼だ、放課後みんなで飲もうぜ」
誠「今日は酔いつぶれようかなー、こいつの弱る姿を見ながら笑笑」とビールを受けとりにやけた顔で龍夜を見て少し声量を抑えて話した。爆笑しながら話を聞いていた研心と海斗は龍夜を再び蹴り飛ばした。
研心「こいつを見ながらのビールは絶対まずいって笑」
海斗「だな笑」
五人は昨日誠の奢りでパチンコに行き、居酒屋で朝まで飲んでいたのだ。
誠「おい!行こうぜー」
龍夜は冷たい廊下の床に仰向けになり、昨晩のことを考えていた。
龍夜「昨日死ねればこんな思いはしなかったのに、、、」
昨晩首吊りをした龍夜であったがロープを吊るしていた枝が細すぎたせいで1分もしない内に枝が折れ、龍夜は一命をとりとめていたのだ。

 チャイムとともに周りの生徒が一斉に教室を後にしていく。また他の生徒は自分の部室まで走り、急いで着替えている。俺が一番嫌いな放課後の時間が来たのだ、、、。 
誠「ビール宴会の前にいつものやつやるか?笑」
健一郎「そうだな!」
琢磨と研心と海斗は一斉に走りだし龍夜を探し始めた。
琢磨「見ーつけた笑」
琢磨が図書館に隠れていた龍夜を見つけだし、誠と健一郎のもとへと無理やり連れて行った。
誠「龍夜、隠れても無駄なんだよ!いつもの屋上に来とけよ!」
誠はそう言いながら龍夜の顔面に三発殴りつけた。放課後の時間になると五人は龍夜を屋上に連れて行き、自由に痛めつけた後何故か野球を龍夜含めて六人で行うのだ。ルールは簡単、健一郎がピッチャーで投げ、龍夜以外の四人が順番に金属バッドで打っていく。当たって飛んだボールを守備の龍夜が取る事になってるのだが、当然ボールは屋上からあらゆる方向に飛んでいき、地面に落下していく。それを、龍夜がわざわざ階段を降りボールを探し、拾って屋上まで持って帰らなければならないのだ。
誠「さぁ、第一本目はどんだけ飛ぶかなー?」
琢磨「ぶっ飛ばせー誠ちゃん、ぶっ飛ばせー誠ちゃん」
誠は元野球部の為空振りする事なく、見事に当たり運動場の真ん中当たりまで飛んで行ってしまった。龍夜は急いで屋上から飛び出し、運動場目指して走って行った。
誠「ヒュー、気持ちいいなー笑早く取りに行けよ!」
健一郎「ナイスバッティングー」
誠は嬉しそうに一本目のビールを開け龍夜の走る姿を見ていた。
琢磨「なぁいつも思うだけどさー、あいつって走り遅ないか?運動神経絶対ないやん!笑」
海斗「ははは笑 ないやろな!だってあいつ体育の時間ヤバかったで笑」
研心「何何?」
海斗「あいつマラソンの時最下位やったしさー、50メートル走なんか13秒やで笑 女子より遅かったしな笑」
研心「それは重症やな笑」
誠「あいつなんも出来やんやん笑 だって成績も俺らとあんま変わらんよな?」
健一郎「あいつたしか、最高得点英語で25点やったで笑」
誠「頭悪すぎやろ笑」
健一郎「まぁ頭悪い奴ほどつかえるわー」
龍夜がボールを屋上まで持ってくると次は健一郎がバッターになった!
誠「今日は空振んなよー」 
誠の冷やかしに健一郎は苦笑いしながらバットを構えると鋭い目付きでピッチャーになった海斗の方を見た。
海斗「行きまーす!」
ボールは見事にど真ん中を通り、キャッチャーがいない為壁に当たり海斗の元へボールが返っていった。それが三回続き健一郎はバットを投げ捨てた。
健一郎「もう野球はやらん! マジうざいわー」
健一郎は
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