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4、お茶会
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「飽きちゃった…」
さすがに毎日、刺繍をしていたら飽きました。
クッションカバーや小物入れを作ってみたり貯まっていた端切れでパッチワークだったり、刺繍以外もしますけど。
もう針仕事は沢山です。
「休憩したら?」
今日はお母様も一緒に刺繍をしています。
でも忙しいようで、あれもしなきゃこれもしなきゃと用事を思い出して席を立ちます。
今は作品の山を満足そうに眺め1枚1枚丁寧に梱包しているところです。
「リリィはがんばったものね。量も充分足りるでしょう」
お茶にしましょうとメイドに声をかけていましたが、座りっぱなしに疲れた私は断って庭に向かいました。
軽く体を動かすと関節からパキパキと軽い音が聞こえます。
面白くて歩きながら腕や背中を伸ばします。
「あらあら、リリィ様ったら。お行儀が悪いですよ。」
通りかかったお母様の侍女であるヨナに不作法を見咎められました。
ごめんなさいと答えれば、楽しそうに微笑まれてました。
まだまだ子供ですねと言いながら軽く髪を整えてドレスについた糸屑を何本も集めています。
思ったより付いていたようで、見つける度にヨナが優しく笑いかけます。
私はヨナが見やすいように手をあげたり背中を見せたりくるくるヨナの前で回ってました。
集めた糸屑、というより小さな毛玉になった糸屑を見て、頑張った証拠よね、と誤魔化すとヨナが沢山作りましたものねと優しく誉めてくれました。
お庭に行くとお姉様とご友人方が花を眺めてお茶会をしていました。
お客様がいらしてることは知りませんでした。
いえ、聞いても覚えてなかったのかもしれません。
右から左に受け流す耳を持っているのですから。
お客様とバッチリ目が合い、知らんぷりするのも失礼と思い、ご挨拶をするとご友人方は、お優しい方ばかりで可愛い妹さんねと声をかけてくれました。
お姉様達より幼いので、可愛がられたのだと思いました。
だって本当は、私の格好は人前に出るようなドレスではありませんのに咎めることもなさらずにこやかに接してくださいます。
淑女として立派なお姉様は、いつもより怒った様子で私を見ていました。
私は、ごゆっくりお庭を楽しんでくださいと答えその場を離れました。
その時にタットが勧めていた見頃のお花をお話ししお姉様達が喜んでもらえるようにと心遣いさせていただきました。
さすがに毎日、刺繍をしていたら飽きました。
クッションカバーや小物入れを作ってみたり貯まっていた端切れでパッチワークだったり、刺繍以外もしますけど。
もう針仕事は沢山です。
「休憩したら?」
今日はお母様も一緒に刺繍をしています。
でも忙しいようで、あれもしなきゃこれもしなきゃと用事を思い出して席を立ちます。
今は作品の山を満足そうに眺め1枚1枚丁寧に梱包しているところです。
「リリィはがんばったものね。量も充分足りるでしょう」
お茶にしましょうとメイドに声をかけていましたが、座りっぱなしに疲れた私は断って庭に向かいました。
軽く体を動かすと関節からパキパキと軽い音が聞こえます。
面白くて歩きながら腕や背中を伸ばします。
「あらあら、リリィ様ったら。お行儀が悪いですよ。」
通りかかったお母様の侍女であるヨナに不作法を見咎められました。
ごめんなさいと答えれば、楽しそうに微笑まれてました。
まだまだ子供ですねと言いながら軽く髪を整えてドレスについた糸屑を何本も集めています。
思ったより付いていたようで、見つける度にヨナが優しく笑いかけます。
私はヨナが見やすいように手をあげたり背中を見せたりくるくるヨナの前で回ってました。
集めた糸屑、というより小さな毛玉になった糸屑を見て、頑張った証拠よね、と誤魔化すとヨナが沢山作りましたものねと優しく誉めてくれました。
お庭に行くとお姉様とご友人方が花を眺めてお茶会をしていました。
お客様がいらしてることは知りませんでした。
いえ、聞いても覚えてなかったのかもしれません。
右から左に受け流す耳を持っているのですから。
お客様とバッチリ目が合い、知らんぷりするのも失礼と思い、ご挨拶をするとご友人方は、お優しい方ばかりで可愛い妹さんねと声をかけてくれました。
お姉様達より幼いので、可愛がられたのだと思いました。
だって本当は、私の格好は人前に出るようなドレスではありませんのに咎めることもなさらずにこやかに接してくださいます。
淑女として立派なお姉様は、いつもより怒った様子で私を見ていました。
私は、ごゆっくりお庭を楽しんでくださいと答えその場を離れました。
その時にタットが勧めていた見頃のお花をお話ししお姉様達が喜んでもらえるようにと心遣いさせていただきました。
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