別れから始まる物語(あの世の幽霊サポートあり)

sakura2025

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別れから始まる物語 10

幽霊1

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 俺は、29歳で、あの世逝き。

 当時 付き合っている彼女がいた。結構、いいところまで進んでいて 同棲しようなんて 次のデートで言ってみようかなんて思っていた。
 
 あの日は、冷たい北風に 真夏から 真冬になったかというくらい 急激な天候の変化だった。秋はどこへ行った?忘年会には少しはやかったが、海外転勤になる同僚の送別会も兼ねて 飲み会だった。宴たけなわで、上司の悪口から、恋バナまで、わいわいがやがや 嚙み合っていない会話もなんその 飲み放題コースのもとを十分にとって店を出た。
 実に気分がいい。仕事も順調、彼女とも好い仲で。ふらつく足取りで、寒さも気にならず、帰り路?は 向こう?に行けばよかったか? 横断しよと車道に出て、「あ、まぶしい」。

 強烈な眩しさを感じたところまでしか覚えていなかった。

 どのくらい時間がたったのか?

 部屋に帰ってみた。あれ、鍵開けてないし、ドアも開けなかっけれど、部屋の中にいる。

 なんで、部屋に母親と妹がいる?
 お兄ちゃんのスマホだけど、すぐ解約しないほうがいいみたいよ。サブスクとか、ネットで契約しているのの解除したりするのに、パスワード再設定とか、スマホに確認メール来るみたい。

 ふたりに呼びかけ、目の前に立ったのに、なんで 無視?俺の存在に気付いていない?

 おかしい

 実家に行ってみた。ええええ~ 俺の写真、黒い縁取り、これって、遺影!

 出勤してみた。俺のデスクに 花が飾ってある。


 ようやく 自分が死んでいることが わかりましたか?

 低く、静かな ささやきに 振り向くと 得体の知れない何かが 居るのを感じた。それは、死神S(シニガミーズ)と名乗り、忘年会の夜、俺がトラックにひかれて死亡したことを告げられた。

 俺は納得出来ない。人生これからだったんた。昼は出来るビジネスマンで、夜は彼女といちゃちゃして、かっこよく楽しい人生になるはずっだったんだ。

 この世に未練がありすぎるので、幽霊となって、あちこちふらふらしていた。さぞかし、泣きあかしているだろう彼女のところに行ったら、男とキスを交わしているところに遭遇してしまった。がっくりきていたら、話しかけられた。話しかけてきたのは、幽霊だった。

 俺、幽霊1 と 話しかけてきた 幽霊2 との 出会いだった。

 幽霊2と話すことで、ずいぶん 慰められた。生きているときは男だった幽霊2 を 好きになりそうなくらい。

 で、俺たちは、「死神S」にスカウトされた。

 最初の仕事が、雪崩であの世逝きはずのふたりの青年のうち ひとりを取りこぼした。
 

*幽霊2 に つづく


 
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