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おっさん驚愕す
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全校生徒の呼び出し放送に驚きつつ、俺たちは第一競技場──校庭に集まっていた。 新しい転校生の紹介らしいが、それにしては規模がデカすぎる。
「王族でも来るんじゃねぇの?」 と誰かが冗談めかして言ったが── それが冗談じゃなかった。
「あれってもしかして……」
壇上に現れたのは、見覚えのある少女だった。
他の女子生徒と同じ制服を着ているのに、明らかに雰囲気が違っている。 背筋はピンと伸び、迷いのない眼差し。可愛らしい顔立ちとは裏腹に、威厳に満ちた風格を放っていた。
その少女は、高らかに自らの名を告げた。
「お初にお目にかかります。わたくし、ボルトリア王国第一王女、エネッタ・リュミエール・フォン・ボルトリアですわ」
ざわめきが起きた。
「嘘だろ? 本物?」「学園に王族なんて聞いたことねぇよ」 「どうせ遊びのつもりだろ?」「警備とか大丈夫かよ」 「触らぬ神に祟りなし、だな」「どうせ上位クラスだろうしな」
異世界でも屈指の魔法学園と言われるこのエルグラッドで、王族が学びに来るなど前代未聞らしい。 まぁ確かに、王族ならこの学園の講師の一人や二人、簡単に雇って家庭教師にでもできるだろう。
たぶん姫様も、暇つぶしで覗きに来ただけだろう。少ししか関わっていないけど、わがままそうだったしな……と思っていたら、なんか俺のほうをめっちゃ睨んでる気がして、思わず頭を掻いてぺこりと頭を下げた。
「本来であれば、SSSクラスへの編入予定でしたが……このたび、わたくしの希望によりZクラスへ編入することにいたしました。よろしくお願いいたします」
会場が凍りついた。 エネッタ姫が……Zクラス? 俺とクラスメイトかよ。
ざわつく中、エネッタはさらに続けた。
「それから、もう一つお伝えしなければならないことがあります。轟電次郎という生徒の退学処分が取り消されました。以上です」
……は?
思わず呆けた。 俺、退学取り消し? ……姫の一存で?
その場で何人もの教師が目を丸くしていた。騒然とする生徒たち。
だが、エネッタはそれすら華麗に無視して、壇上から降りてきた。 まっすぐ俺の前にやってくると、勝ち誇ったように言う。
「ボルトリア国、魔道具管理局の許可がおりましたの」
「……えっ?」
そういえば、審議会とやらは魔王軍が来たせいでうやむやになってたな……ミカちゃんの努力が実ってよかったというべきか? いや、それにしても姫様の一声で処分取り消しとは……恐れ入る。
「そして! 無事にその“漏れ漏れな電力”とやらを克服し、学園を卒業なさった暁には──管理局局長。つまり、大臣の座が約束されております!」
「……」
大臣って……俺が? いやいや、どんな飛び級だよ。
「これでようやく、わたくしとも釣り合いが取れますわね……ふふっ。よかったですわ!」
エネッタは満面の笑みだ。
学校で勉強できることは素直に嬉しいけれど……なんか、平穏な生活がまた一歩遠のいたような、そんな不安が押し寄せてくる。
「王族でも来るんじゃねぇの?」 と誰かが冗談めかして言ったが── それが冗談じゃなかった。
「あれってもしかして……」
壇上に現れたのは、見覚えのある少女だった。
他の女子生徒と同じ制服を着ているのに、明らかに雰囲気が違っている。 背筋はピンと伸び、迷いのない眼差し。可愛らしい顔立ちとは裏腹に、威厳に満ちた風格を放っていた。
その少女は、高らかに自らの名を告げた。
「お初にお目にかかります。わたくし、ボルトリア王国第一王女、エネッタ・リュミエール・フォン・ボルトリアですわ」
ざわめきが起きた。
「嘘だろ? 本物?」「学園に王族なんて聞いたことねぇよ」 「どうせ遊びのつもりだろ?」「警備とか大丈夫かよ」 「触らぬ神に祟りなし、だな」「どうせ上位クラスだろうしな」
異世界でも屈指の魔法学園と言われるこのエルグラッドで、王族が学びに来るなど前代未聞らしい。 まぁ確かに、王族ならこの学園の講師の一人や二人、簡単に雇って家庭教師にでもできるだろう。
たぶん姫様も、暇つぶしで覗きに来ただけだろう。少ししか関わっていないけど、わがままそうだったしな……と思っていたら、なんか俺のほうをめっちゃ睨んでる気がして、思わず頭を掻いてぺこりと頭を下げた。
「本来であれば、SSSクラスへの編入予定でしたが……このたび、わたくしの希望によりZクラスへ編入することにいたしました。よろしくお願いいたします」
会場が凍りついた。 エネッタ姫が……Zクラス? 俺とクラスメイトかよ。
ざわつく中、エネッタはさらに続けた。
「それから、もう一つお伝えしなければならないことがあります。轟電次郎という生徒の退学処分が取り消されました。以上です」
……は?
思わず呆けた。 俺、退学取り消し? ……姫の一存で?
その場で何人もの教師が目を丸くしていた。騒然とする生徒たち。
だが、エネッタはそれすら華麗に無視して、壇上から降りてきた。 まっすぐ俺の前にやってくると、勝ち誇ったように言う。
「ボルトリア国、魔道具管理局の許可がおりましたの」
「……えっ?」
そういえば、審議会とやらは魔王軍が来たせいでうやむやになってたな……ミカちゃんの努力が実ってよかったというべきか? いや、それにしても姫様の一声で処分取り消しとは……恐れ入る。
「そして! 無事にその“漏れ漏れな電力”とやらを克服し、学園を卒業なさった暁には──管理局局長。つまり、大臣の座が約束されております!」
「……」
大臣って……俺が? いやいや、どんな飛び級だよ。
「これでようやく、わたくしとも釣り合いが取れますわね……ふふっ。よかったですわ!」
エネッタは満面の笑みだ。
学校で勉強できることは素直に嬉しいけれど……なんか、平穏な生活がまた一歩遠のいたような、そんな不安が押し寄せてくる。
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