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ステラを説得す
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無視されたくらいで引き下がるわけにはいかない。
「ちょっといいか?」
俺が声をかけると、教室の隅でメモ帳を取りながら震えていたステラがビクリと肩を揺らした。
「な、なんでしょう……わたし、戦闘とか、そういうのは……」
まだ何も言っていないのに、かなり動揺している。そんなに参加するのが嫌なのか?
「こんなのに興味はないか?」
俺は、懐から小さな家電を取り出した。ステラとライオネット先生が俺の電力や家電に強い関心を持っていたことは知っている。だからこそ、ステラが喜びそうな一品を用意しておいた。
「なんですかコレは……」
「文字起こし機能付きのボイスレコーダーってやつだ」
「ボイスレコーダー……声を記録する魔導装置、ということですか?」
「流石、察しが良い。しかも、こいつは自動で文字に変換して記録してくれる優れモノだ。これさえあれば、手で書き取る必要がない。やってみるか?」
俺が手渡すと、ステラは恐る恐るそれを受け取り、自分の声を発してみた。 そして、レコーダーの魔導画面にそのまま文字が浮かび上がるのを見た瞬間、彼女の目が見開かれた。
「す、凄過ぎます……これ、貰っても……?」
「ああ、もちろんだとも……ただ、俺が持ってないと動かないんだけどな……って、あれ?」
俺の手を離れても、普通にレコーダーは動いていた。 今までは俺がコードを握っていないと電力供給ができなかったはずなのに。しかも、コードすら繋がっていない。
「ちょっとライオネット先生に見せてきます!」
「あっ、おい……」
ステラは走り去っていった──と思ったら、すぐに戻ってきた。
「動かなくなりました……」
やっぱりダメか。電力供給が充電式でも俺が持っていないと動かないんだよな──
「……あ、え? 動きました」
「えっ?」
確かに、俺が近づいたら再び動き出している。 試しに、少し距離を取ってみた。すると──
「また止まりました」
「……マジか」
なんでだろう、俺が近くに居ると電力が供給されているようだ。こんなの今までなかったのに。
「その、漏れ漏れの電力に関係があるのかもしれませんね……」
ステラはボイスレコーダーに向かって、すでに“記録者”としての習慣を発動していた。
俺から漏れる電力。電子の粒子が空気中を漂っている? この世界にはレモン電池が存在しないから無理だと思っていたけど、可能性は……あるかもしれない。
少しずつ離れて試してみたところ、半径約五メートル以内であれば家電が動作することが分かった。
「不思議な魔導装置ですね……あなたから離れなければ、際限なく使用可能のようです」
「みたいだな。よかったら使ってくれ。電源が切れてもメモリは保持されてるようだし」
「……ほんとに? わ、わたし、今後はあなたから離れません」
「いや、それはそれで困るから。教室にいる間は自由に使えるだろ。な?」
「う、嬉しいです……」
ステラが笑った。長い前髪の隙間から覗いた大きな瞳が、少しだけ輝いて見えた。喜んでくれて何よりだ。
「じゃあ、魔法競技大会には参加してくれるってことでOKだな?」
「……力の限り、頑張らせていただきます」
「よし、いい返事だ。ありがとな、よろしく頼む!」
まずは一人目確保。しかも、俺の電力供給に新たな可能性まで見えてきた。
残りは、スイランとトレスか……。よし、次も家電で説得してみるか!
「ちょっといいか?」
俺が声をかけると、教室の隅でメモ帳を取りながら震えていたステラがビクリと肩を揺らした。
「な、なんでしょう……わたし、戦闘とか、そういうのは……」
まだ何も言っていないのに、かなり動揺している。そんなに参加するのが嫌なのか?
「こんなのに興味はないか?」
俺は、懐から小さな家電を取り出した。ステラとライオネット先生が俺の電力や家電に強い関心を持っていたことは知っている。だからこそ、ステラが喜びそうな一品を用意しておいた。
「なんですかコレは……」
「文字起こし機能付きのボイスレコーダーってやつだ」
「ボイスレコーダー……声を記録する魔導装置、ということですか?」
「流石、察しが良い。しかも、こいつは自動で文字に変換して記録してくれる優れモノだ。これさえあれば、手で書き取る必要がない。やってみるか?」
俺が手渡すと、ステラは恐る恐るそれを受け取り、自分の声を発してみた。 そして、レコーダーの魔導画面にそのまま文字が浮かび上がるのを見た瞬間、彼女の目が見開かれた。
「す、凄過ぎます……これ、貰っても……?」
「ああ、もちろんだとも……ただ、俺が持ってないと動かないんだけどな……って、あれ?」
俺の手を離れても、普通にレコーダーは動いていた。 今までは俺がコードを握っていないと電力供給ができなかったはずなのに。しかも、コードすら繋がっていない。
「ちょっとライオネット先生に見せてきます!」
「あっ、おい……」
ステラは走り去っていった──と思ったら、すぐに戻ってきた。
「動かなくなりました……」
やっぱりダメか。電力供給が充電式でも俺が持っていないと動かないんだよな──
「……あ、え? 動きました」
「えっ?」
確かに、俺が近づいたら再び動き出している。 試しに、少し距離を取ってみた。すると──
「また止まりました」
「……マジか」
なんでだろう、俺が近くに居ると電力が供給されているようだ。こんなの今までなかったのに。
「その、漏れ漏れの電力に関係があるのかもしれませんね……」
ステラはボイスレコーダーに向かって、すでに“記録者”としての習慣を発動していた。
俺から漏れる電力。電子の粒子が空気中を漂っている? この世界にはレモン電池が存在しないから無理だと思っていたけど、可能性は……あるかもしれない。
少しずつ離れて試してみたところ、半径約五メートル以内であれば家電が動作することが分かった。
「不思議な魔導装置ですね……あなたから離れなければ、際限なく使用可能のようです」
「みたいだな。よかったら使ってくれ。電源が切れてもメモリは保持されてるようだし」
「……ほんとに? わ、わたし、今後はあなたから離れません」
「いや、それはそれで困るから。教室にいる間は自由に使えるだろ。な?」
「う、嬉しいです……」
ステラが笑った。長い前髪の隙間から覗いた大きな瞳が、少しだけ輝いて見えた。喜んでくれて何よりだ。
「じゃあ、魔法競技大会には参加してくれるってことでOKだな?」
「……力の限り、頑張らせていただきます」
「よし、いい返事だ。ありがとな、よろしく頼む!」
まずは一人目確保。しかも、俺の電力供給に新たな可能性まで見えてきた。
残りは、スイランとトレスか……。よし、次も家電で説得してみるか!
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