たわわな愚痴

ばってんがー森

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たわわな愚痴

水泳

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中学の水泳授業。学期末テストとして「クロール」、「平泳ぎ」、「バタフライ」、「背泳ぎ」を50メートル泳ぎ切るということだった。

「クロール」はなんとか50メートルはなんとかいける!「平泳ぎ」は何故か小学生の時から得意で、簡単にいける。問題は「バタフライ」と「背泳ぎ」だ。泳ぎ方が分からない。しかし、せめて半分の25メートルまで行ければ点数は加算されるであろう。

そう思った僕は「クロール」と「平泳ぎ」をなんなく終わらせ、「バタフライ」から攻めた。

まず壁を蹴って5メートルの黄色いラインまで稼ぐ。そして両手をビクトリーの「V」にして水面に叩きつける。「V」にして叩きつけるという荒技に出たそれでも進む。何故なら足は平泳ぎの漕ぎ方だから。

「あいつ、なんかおかしくね?」

そんな声が聞こえようが、がむしゃらにそれを繰り返し、なんとか25メートルまで辿り着いた。

最後に「背泳ぎ」。ここで最初にミスる。壁を蹴った時、身体がのけ反ったせいで鼻に水が入る。苦しい、しかしやめられられない止まらない。とにかく腕をグルグル回して

「ぐはぁっ、っあ!ブー、のあぁ!」

呼吸なのか悲鳴なのか分からない声がこだまする。それでも進む。これもまた足は平泳ぎの漕ぎ方だからだ。着実に着実に25メートルの壁が迫っているのだろうが、背泳ぎな故に見えない。唯一見えたのは泳ぎ終わった女子達の不思議そうな視線だった。そしてこの言葉は今でも忘れられない。

「あいつ、溺れてんじゃね?」

三種目を泳ぎ、下半身の筋肉はもう限界。そしてその言葉。いつになれば壁にタッチできるのか分からない不安からか、床に足をつきギブアップ。身体を反転させてゴールを見た後、驚きの事実を知ることになる。後10秒、いや、5秒あればあの遅さでも壁にタッチできた。

それ以来、僕は水泳の授業が嫌いになった。ちょっと出席しては見学し、見学組みとお喋りをしながら、ちょっと気になるあの子のスク水姿を見つけては、顔を赤らめるという青春を送ったとさ。お終い
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