すまん、いちばん最初の使い魔のわしがいらない子ってマジ?

小択出新都

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わしと主(あるじ)とバトロワ 12

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 セイレーンの放った水柱が、わしのすぐ横を通り抜けた。
 ゴカーン!とすさまじい音が響き、後ろの木々がメキメキと倒壊していった。

「落ち着くのじゃ!セイ子!」
「男の人ってそうなんですね。みんな巨乳の人が好きなんですよね」
「それは誤解じゃ。貧乳が好きって意見もあるぞ――



 ――おおむね3割くらいじゃが」

 真顔でアドバイスすると、ひときわ大きな水柱がわしにむかって放たれた。
 あわてて回避すると、わしの後ろにあった森が爆音を立てて吹き飛んだ。

(ぐぬっ、まずい……)

 こんなに暴れられては、ソーラたちに100%見つかってしまう。

「クロト……、見つけた……!」

 案の定、ムー子の背中にのったソーラがこちらへ向かってきた。隣には、フェニ子も飛んでいる。

「くっ、逃げるぞ。ミーフィア」
「は、はい!」

 また距離をとり、撒こうとしたが――

「逃がさないです!」 

 フェニ子にまわりこまれた。
 火をまとった不死の身体は、炎の壁そのものだ。

 前をフェニ子に抑えられ、後ろにはセイ子が陣取っている。そして、ムー子の背中から飛び降りたソーラと、ムー子によって右手と左手を抑えられた。

「クロト……、もう逃がさないから……」
「逃げ場はないっすよ!」
「長(おさ)さまが悪いんですからね。巨乳女にばかりでれでれして」
「わたしにだけ優しくしなかったこと後悔させてやるです!」

 どうやら、もう逃げられそうもなかった。

「ミーフィア、話がある」

 わしは抱きかかえたミーフィアの耳に、あることをささやいた。



※しばらく、短めに細かく更新していきたいと思います。
 
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