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おまけ

3(マリウスside)

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突然彼が消えて私は気が気じゃなかった。
急いで使える部隊を使い探し出させた、やっと手がかりをつかみ辿り着いた1つの集落...
もう手遅れで居ないかもしれない。
だが、それでも手掛かりだけでも...と1つの村を訪れた。
「すまない!門を開けてくれ!ハインズ騎士団第一部隊団長のマリウス・バリスだ!」
ガガガガッと門が開く。
「騎士団の方が何用で...?」
出てきたのは、大きな犬耳をペタンと下げて怯えている村人だった。
「この村を仕切っている者を呼んでもらえるか?」
そう言うと...は、はひ!と呼びに行った。
「はて、この老いぼれに何か御用でもおありですかな、団長様」
杖をついた老犬が奥の方から現れる。
「ここに、狐の獣人を匿っていないだろうか?グレーがかって綺麗な赤い目をしているのだが...」
村人全員が顔を合わせ??と、言う顔をこちらに向ける
「そのようなお方は、存じ上げませんが...お探しなのですか?」
コクッと頷くと
「我々も近辺を探してみます。見つけ次第王城へと知らせますので今日は、もうお帰りになられた方がいい...」
辺りを見ると日が沈み周りを赤いオレンジのような色で染めたげていた...夕刻か。
確かにいくら休暇を取ったといえ、こんなに遅く帰っては、団長としても市民達にいい印象を与えないか...
「では、見かけたらすぐに文を送ってくれ。俺は、これで失礼する。時間をとらせて申し訳ない...」
そう言い俺は、城内の寮へと戻った。
シュラル...君は、今アイツと居るのだろうか...
何を考えているんだ...?
純粋な君を...俺は、助けてあげたいだけなんだ...
いや、そんなのは、建前だが...本当は、俺だけのシェアルにしたいんだ。
君を傷つける者は、誰だろうと許さない、殺してやる。例え神でも...
そんな事を考えまた明日も探しに行こう...と眠りについた。




マリウスについて少し説明(?)
名前:マリウス・バリス
年齢:26
Lv:87
属性:火炎
性格:普段温厚で心優しく市民とも仲が良く顔が広い。今まで薄っぺらい恋愛しかしてこずマリウスが好きになったのは、初めてでこの感情を上手く理解出来ておらず制御できない所もあるが好きな人に一途で尽くすタイプ。
好み:うるさくなくて、一緒に居て落ち着ける子
身長207cm
種族:ベアウルフ(狼と熊のハーフ)
髪が青く程よく長い。目の色も同様に青く硝子のように綺麗。
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