まったり異世界観光 ~観光チートで異世界を楽しみつくす~

にしん

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街を出た馬車は街道をさくさく進む。

ほんらい馬車のサスペンションは、知識チートの使いどころのはず。
しかし残念ながら、この世界の馬車はレクサスもびっくりの静寂スイスイだ。
なんかそういう魔法があるらしい。道がでこぼこでも関係なく進む。

後、馬がやべーほど早い。
魔物と掛け合わせて配合させた種でバカほど速い。
轢かれたらヤバい。
なので、歩きの場合はちゃんと街道の脇にある歩行者用スペースを歩くことになっている。
この世界にはちゃんと道交法みたいなのがあって、速度規制とか追越禁止とか色々ある。
馬車を運転するには、免許も必要だ。
もし、違反した場合は百叩きとかで、そこら辺だけなぜか中世イズムなのだ。

さて、起き抜けに馬車に飛び乗ったので、まだ朝御飯を食べていない。
そして今俺は、とてもお腹が減っている。
こうなれば食べるしかないな。

そう、駅弁を!

実はさっき、ギリギリで乗車手続きを終えた後、馬車乗り場の売り子から、弁当を購入していたのだ。
魔法技術の発展のおかげ、馬車移動が快適になった現代。
移動中に食事をしても溢さなくなったし、戻さなくなった。
そのおかげで、この世界にも駅弁という文化が誕生した。

駅弁は、普通に商店の中で買う場合より少しばかり割高だが、それもまたいい。
購入した駅弁は小さいバスケットに容れられたバケットタイプのサンドイッチ。
バスケットにぎゅうぎゅうづめで2個入っている。
けっこうなボリュームだ。

この世界はお米も普通に食されているが、西洋チックな街並みを見てたら、パンな気分になった。
今日は終日馬車移動の予定だから、それほどがっつりいく気はないので、とりあえず1個だけ食べることにする。
残りの1個は後で食べるように、さっと魔法で保存処置をして、とっておく。

「いただきま~す」

とりあえず1個食べてみる。

「うん、うまい」

今食べているサンドイッチは、半分ほどのサイズにカットした固めのバケットに、レタス、トマト、キュウリ、オニオンスライスなどたっぷりの生野菜にマスタードマヨネーズソースをかけたもの。
そこにカリカリのベーコンの塩気が加わって、バリうまい。
ボリュームたっぷりなので、これはお値打ち価格かな。
それに、ここから3日間は馬車移動なので、こういう感じの生野菜は嬉しい。
セットで買ったグランデサイズのコーヒーをお供にして、あっという間にサンドイッチを片付けた。

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