勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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ルシア

8

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アレス「ただいま、話は終わった?」
ミリア「闘技大会の話は終わったのよ」
アレス「そっかw…ミリア、展望台に登るか?…2人で」
ミリア「うん!!」
アレス「タチアナ、悪い…ちょっとだけ2人にしてくれ」
タチアナ「あ、はい!…わたし、海賊と戦った話聞きたいです…ダンさん、お願いできますか?」
ダン「も、もちろんっス///」
アレス「…じゃあ、また少ししたら戻る」

オレとミリアは、展望台に登った

しかし、思った以上に寒かったから、一旦下りて、毛布を借りてからもう一度登った

少しだけお互いに小さくなって、2人で毛布にくるまって座った

寒い中で毛布にくるまってるのって幸せだ

ミリアが寄り添ってるからなおさらに

アレス「ダンのやつ、タチアナに気があるみたいだw」
ミリア「あ、そうなのお?」
アレス「うんw…顔赤くしたり、緊張したりしてるしなw」
ミリア「へぇぇ!!…でも、お似合いの2人だね…2人とも同じくらいのピカピカよ」
アレス「ああ…オレは見えないけど、そうかもしれない…似合いかもなあ」
ミリア「でも、住むとこが全然違うのよ」
アレス「だなぁ…どっちかがどっちかに合わせられればいいんだけどな…ちょっとマリギナの様子見てみるね」
ミリア「うん」

マリギナは起きていた

だけど、視界がボヤけて見えた

顔を洗って、水びたしの時に見た景色みたいに

たぶんそれは泣いているのだろう

まばたきも多い

浮気してる事への罪悪感なのか?

アレス「…ミリア、登ったばかりで悪いけど、バスケットに戻ろう」
ミリア「あ、うん…」
アレス「ごめんな…スリスリ…かわいいミリア…ナデナデ」
ミリア「ううん///…へへ///…スリスリ」

オレはミリアにキスをしてから、ミリアを抱っこして、展望台から飛び降りた

アレス「タチアナ…ちょっとバスケットに戻る…お前はダンと遊ぶなり、手伝うなりしてな」
タチアナ「え?」
アレス「後で迎えに来る」
タチアナ「え、ちょ!」
アレス「ダン、悪いけどよろしく」
ダン「え?…は、はい!」
アレス「ミリア、お願い」
ミリア「うん!…シュン」

バスケットに戻り、オレとミリアは小さいまま、マリギナの様子を見に行った

時間は午後4時くらいになっている

マリギナは服を着替えて、外に出て行った

オレとミリアも後をつける

これから誰かのところへ行くのだろうか

ミリア「マリギナさん、なんだか悲しそうなのよ」
アレス「ミリアにもそう見えるか?」
ミリア「うん…」
アレス「マリギナの価値は?」
ミリア「あまりないのよ…」
アレス「うーん…」
ミリア「もし、他の好きな人のとこ行くなら、もっと楽しそうだよね?」
アレス「普通ならな…」

マリギナはトボトボとかなりの距離を歩いた

そして、屋台で食べ物を買い、さらに歩いて公園のベンチに座り、その買ったものを食べ始めた

それからは全然動かない

公園で遊ぶ子どもを見ているようだ

しばらくして子どもがみんな帰っても、マリギナはまだジッと座っている

よくもそんな退屈に過ごせるもんだ

オレもちょっとそう出来ればいいのに

それからかなりの時間、マリギナはベンチに座ったり、横になったりして、それからポケットから小さな酒瓶を出して、それを飲んだ

飲み干すと眠ってしまった

ミリア『なんでこんな事してるのかな』
アレス『さあなあ……バスケット持ってくりゃ良かったな…』
ミリア『あははwそうだね』
アレス『寒くないか?』
ミリア『ちょっと寒い』
アレス『秘密基地に入ってな?』
ミリア『いやだ…お兄ちゃんとくっついてたい』
アレス『ふふw…スリスリ』
ミリア『眠ってていい?』
アレス『いいよ…』

ミリアは眠り、オレはミリアが寒くないようにさすっていた

マリギナが起きるまで、かなりの時間が経っていた

起きたマリギナは、歩きだした

今度こそ男の家に行くのかと思ったら、そのまま家に帰ってきただけだった

オレには理解しがたい行動だ

だけど、時々思う

オレが全く知らない場所で、知らない時間に、たくさんの知らない人間が…人間だけじゃなく全てが…オレの知らない時間を過ごしている

それは決してオレが世界の中心みたいに考えてるわけじゃないけど、『コイツらにもそれぞれに生活や人生があるんだな』とか、『見てないけど、泣いたり笑ったり怒ったり…それぞれ過ごしてるんだな』とか思うと、不思議な気持ちになる

今こうしてマリギナにバレないように見張るのは、マリギナの無意味と思えるような一日でも、『オレの見てない生活』を見れている気になる

ペトロフはもう、とっくに寝ているようだ

マリギナも部屋に入り、しばらく様子を見ていたが、眠ってしまったようだ

アレス『オレたちもバスケットに戻ろう』
ミリア『うん…お風呂であったまりたい』
アレス『そうしよう…寒かったなw』

タチアナは今頃どうしてるかな…

少し金持たせてやれば良かった

迎えに行った方がいいかな…

まあ、明日でいいか…

この日はミリアと久しぶりにエッチして、それから眠った

翌朝、ダンのところへ転移した

アレス「ダン…」
ダン「あ!…兄貴、おはよっス!…昨日帰らないから心配してたっスよ」
アレス「いや、お前がタチアナを好きそうだったからさw」
ダン「え///…バレてました?」
アレス「うんw」
ダン「いや…なんつうか…話せば話す程好きっス…優しくて、女らしくて…」
アレス「うん…なかなか見る目あると思うよ」
ダン「マジっスか?!」
アレス「うんw…で、タチアナは?」
ダン「タチアナさんは今、オレが金を貸して、宿屋に泊まってるっス」
アレス「…ここに泊めてやれば良かったのに」
ダン「…迷ったけど、男一人暮らしの家にいきなり泊めるとか…嫌がられたらどうしようって…」
アレス「まあそうかw…オレなら泊めるがな」
ダン「兄貴はモテるからいいけど、オレはそうもできねえっス」
アレス「だろうねw……じゃあさ」
ダン「はい」
アレス「オレはミリアと2人の方が動きやすいから、悪いけどタチアナはしばらくここに居てくれって伝えてくれよ…ごめんなって言ってさ」
ダン「え!」
アレス「お前、好きなんだろ?…何かと面倒見てやって、付き合えよ…とりあえずジョシュにもオレが、タチアナにも船の仕事手伝わせてやってくれってお願いしてたって言えよ…タチアナは手伝うから」
ダン「…はい…」
アレス「なんだ、お前…乗り気じゃねえのか?…だったらタチアナ連れてっちゃうぞ?…二度と会えないかもだぞ?」
ダン「いや、それは嫌です…わかりました!…オレ、頑張ってみるっス!」
ミリア「それがいいのよ!」
アレス「ああ、そうしろよ…こっちが片付いたら、迎えに行くって言ってくれ」
ダン「わかったっス!!」
アレス「…これ、タチアナにやってくれ…金だ」
ダン「は、はい…こんなに?」
アレス「たかが1000だよw…タチアナの生活費だ」
ダン「たかが1000とか言ってみてえw」
アレス「たかが1000だろw…そんくらい言えるようにしろよ、男ならw」
ダン「は、はいっス…頑張るっス」
アレス「じゃあまたな…頼んだぜ」
ダン「はい!」

そうして、タチアナは放置して、再度バスケットに戻り、マリギナをまた見張った

しかし、マリギナは毎日毎日同じような日々を繰り返すだけだった

見張るオレの方が辟易してくる

まるで時間を無駄に過ごしてるだけだ

オレは退屈な時間をなるべく有意義に過ごす為に、本をたくさん買い込んで、バスケットでミリアと過ごしながら見張った

時々ダンの視点やタチアナの視点を覗いたりもした

2人は結構良い雰囲気だ

お互い意識し合っているが、互いの好きに自信がない感じだ

オレから見たらいつでもいけるけど、2人とも恋愛に疎いからわからないんだろうな…

そうして一週間が経っても、マリギナの生活は変わらなかった

オレは思い切って声をかけてみることにした
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