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旅路
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アレス「で、その村着いて、宿屋に泊まってたらさ…宿屋の隣って道具屋になってるとこ多いんだけど、そこも道具屋が隣にあってさ…ちょっと騒がしかったんだな」
タチアナ「うんうん…なんでです?」
アレス「そん時はわからなかったけど、若い男がダッシュで飛び出してって、その後じいさんが飛び出してな…その時にはもう若い男は走り去った後で、じいさんはその姿をずっと見てたんだよ…だから気になって、オレはじいさんのとこに聞きに行ったのね」
ダン「はいっス…」
アレス「そんで聞いたら、その若い男の婚約者…恋人が、昨夜からどこにも居ないんだと…で、その彼女の家がその道具屋だったわけ」
タチアナ「ああ…」
アレス「じいさんが言うには、その若い男の好きな木の実を採りに出かけて、そのまま帰ってこなかった…じいさんは、どうせ若い男の家に行ってると思ってたらしいんだ…そんな事はよくあったからってね」
ダン「はい…」
アレス「でも、じいさんも知らず、恋人の男も知らないとなると、嫌な予感しかしねえじゃん?」
タチアナ「うん、ほんと…」
アレス「オレはもう、おおかた、魔物に襲われて食われちまってると思った…手遅れだとね…じいさんもそう思ったみたいで、若い男を止めようとしたらしい」
タチアナ「…普通なら助けに行ってくれって言わないですかね?」
アレス「そりゃ、じいさんもその女の事を心配してたよ…でも、その若い男ってのは真面目で優しくて、じいさんの事を本当の親のように大事にしてくれてたんだってさ…だから、その男まで失いたくないからって…オレに泣きながら言ってたんだよ」
タチアナ「ああ…かわいそう…」
アレス「うん…オレもそんな善良で真面目に生きてる奴らが不幸せになるのはかわいそうに思ってさ…その木の実の拾える場所を聞いて、追いかけたんだよ」
ミリア「それで~?」
アレス「そしたら魔物じゃなくて、デカいクマだったんだよ…それも親子でさ…で、女は血だらけになって、カーくんみたいに木の上で震えてて、男もまた血だらけで、子熊に噛みつかれててさ…地獄のような状況だったわけ」
タチアナ「わわわ」
アレス「オレはそれも、熊が生きる為に必死にやってる事ってわかってたからさ…どうしようか迷った」
ダン「…うーん…」
アレス「…でもさ、やっぱりオレは助ける事にしたんだ…小熊をまず追っ払って、親熊をボコしてさ…その親の熊をメープルにやったみたいに麻痺させて、若いカップルを助けた…回復魔法でね…でも、女の子の爪先は片方なくなってて、男の方も耳が食いちぎられてた」
タチアナ「う、うわわ」
アレス「だけどとりあえず二人とも生きてたから、オレはそのまま二人を道具屋のじいさんのとこに連れてった…女は傷跡も身体に残るだろうし、爪先がないしで泣いてて、男も顔が真っ青になっててさ…気の毒だったな…でもそれ以上オレに出来る事はなかったから、じいさんに預けて、熊のとこに戻ったんだよ」
ダン「はい…」
アレス「で、熊のとこに駆けつけてみれば、今度は親熊がゾンビ系の魔物に食われちまってて、小熊は居なかった…オレはゾンビ共を燃やして、苦しんでる親熊に謝った…熊もただ生きるのに必死だっただけだったのに、オレが麻痺させて放置したばっかりに、死ぬ事になっちまった…そんで助けたカップルも、今後幸せになれるかもわからないし…自分のした事が正しいと思えなくて、オレは泣いた…すげえ後悔した」
ミリア「お兄ちゃん…ギュ」
アレス「その時からオレは、正しいって思う事が本当に正しいのか、すげえ考えるようになったよ…」
タチアナ「うーん…考えさせられますねえ…」
アレス「オレはゾンビにやられた熊を、せめてゾンビにさせないように、頭を潰して埋めた…その間、小熊たちは戻っては来なかった…オレはそれからまた道具屋に戻って、その助けた若いカップルに賭博で稼いだ金だったけど、あげた…じいさんは『なぜあんたがお金を?』とか、『助けてくれたのに、ここまでしてもらえない』とか言ってたけど、オレは『彼らの事を実際助けてくれるとしたら…それに必要なのは現実的なお金だろう…オレは助けたかもしれないが救ってはやれなかった…すまない…』と言って、無理矢理渡して、逃げるように村を出たんだ」
ダン「…それでもオレはやっぱり兄貴は立派だと思うっスよ」
タチアナ「ですよ…普通そこまでしないですよ」
アレス「…いやね…それまでオレは結構軽く考えてたんだなと思ってさ…命の事も、助けるって事も…小さい頃からなんでも上手くいってたから、世の中を舐めてたんだな…不幸せな事も、弱い心も痛みも、わかったような気になってたけど、実際そうなった奴らにオレはかける言葉すら思いつかなかったよ…それからオレはさらに北に向かいながら、その事をずっと考えてた」
タチアナ「その答えは出たんですか?」
アレス「いやw…こんなのいくら考えても正しい答えなんかねえと思う…だからオレは、せめてオレに関わった奴は笑顔になれるようにって思って行動してるw」
ダン「立派っス…」
アレス「暗い話になってごめんなw…今日はそろそろ寝るべ」
タチアナ「はい」
ダン「はいっス」
ホイミン「はーい」
カーくん「アレスさん…」
アレス「ん?」
カーくん「ボクはアレスさんが助けてくれて、本当に嬉しかった…新しくお友達も出来て楽しくなったよ」
アレス「そっかw…ナデナデ…良かったよ」
カーくん「本当にありがとう///」
アレス「うんw」
カーくん「おやすみなさい」
アレス「おやすみ」
翌日
朝から昨日の続きを始めた
幅2センチほどに竹を割く作業だ
ある程度それが出来てくると、タチアナは竹を組み始めた
出来上がると一枚の大きい板になる
それを床や壁にするのだ
壁は頑丈にしたいから、二重にする為に倍の数が必要になる
最初のうちは2センチ間隔に竹を割く作業も、『こんなの終わるのかよ…』とか心の中で思っていたけど、慣れてくるとスピードも上がるし、だんだんと何も思わなくなってくる
ダンもオレも、黙々と竹を割き続けた
オレは途中でミリアと一緒にルシアに転移し、絨毯を買ってきて、床に敷いた
その他にもクッションやら毛布やらも買って、備えた
寒いところなので、窓はあえて作らなかった
壁の一箇所は扉のようにしてあり、そこから出入り出来る
壁が二重になったことで、外からの明かりがほとんど入らず、昼でも結構暗い
タチアナ「すごく暗くなったねえ…ランタン使えればいいけど、こう暗いと見えないよね…」
アレス「だなぁ…」
ホイミン「ボクは暗くても見えるよ~」
カーくん「ボクも」
メープル「フゴフ」
ホイミン「メープルも見えるって」
ダン「そうなんスか?!」
ミリア「アタシ見えない~」
アレス「ホイミンたちは暗くても見えるのか…知らなかったわ」
カーくん「そうじゃないと夜に襲われたらすぐ死んじゃうよ~」
アレス「それもそうかw…じゃあこの中暗くても問題ないんだな?」
ホイミン「だいじょぶ~!」
カーくん「あったかくて最高!」
メープル「ブフ」
アレス「なら良かったw…とりあえずオレたちは見えないから、明かりつけるよ」
光の魔法を天井…というか屋根の裏にくっつけた
タチアナ「おお、明るいw」
ダン「ほんとそれ便利っス」
ちなみにみんなで入ってはいるが、身体は半分の大きさになっている
そうでないと狭くて入れない
ミリア「寝転がっちゃう!」
アレス「ははは、オレもw」
ミリア「うー…ギュゥ」
アレス「よーしよしよし…ナデナデ」
タチアナ「でもすごいw」
ダン「何がっスか?」
タチアナ「だって、三日しかかかってないものw…わたしだけなら倍以上かかる」
ダン「そりゃそうだよねぇ…いや、竹だけでこんな立派な建物になるの本当に感動っスよ…」
アレス「だよなあ…作るのも、作るの見るのも楽しいし、良い勉強になった」
タチアナ「そんなに難しくもないですしね」
カーくん「これフカフカで気持ちいいねえ」
アレス「クッションってんだよ…それとか、毛布とかも好きに使っていいんだからな」
カーくん「うん…でも…ボク、アレスさんになんにもお返し出来ない…」
アレス「そんなのはいいんだよw…そんなの最初から求めてないだろ…カーくんは今まで辛い事されて生きてきたろ?」
カーくん「うん…ウル」
アレス「それでも誰かは手を差し伸べてくれる…優しさをくれる奴がいる…カーくんがそれをわかればいい」
カーくん「…グス」
アレス「ホイミンなんてオレよりも優しい…だからさ、カーくん…カーくんも、困ってる奴が居たら、優しく出来るようになってよw…それがオレへのお返しになるからさ…ナデナデ」
カーくん「…うん!…わかった!」
ダン「オレもそうするっス!」
アレス「ああ、うんw…ダン、タチアナ…突然来て、オレの勝手なお願いに付き合わせちまってごめんな?…これ、少ないけどさ…とっといてくれよ」
ダン「いやいやいやいや!…やめてくださいよ!…まだ全然こんなのじゃ、受けた恩を返せてねえっスから!」
タチアナ「そうですよ!…アレスさんが居なかったら、わたしは死んでました…それが今は夫までいて、幸せに暮らせてるんですから!…むしろ、こんなのでも役に立てて嬉しいんですから!」
アレス「…お前たちもいい加減、お人よしだなぁw」
ダン「兄貴ほどじゃねえっスw」
タチアナ「そっくりそのままおかえしますよw」
ミリア「あはははw」
アレス「じゃあさ…この金はいつか出来るお前たちの子供に使ってやれや…オレからの前祝いだ」
ダン「そ、そんな…ウル」
タチアナ「どうしてそこまで…ウル」
アレス「なあにw…オレだって余裕がなきゃやらねえよw…結構金持ちだからな、オレ…その代わり、子供生まれたら、抱っこさせろよ?…すげえかわいがるからな…いいな?…ほら、とっとけ」
ダン「兄貴って人は…クゥ…全然そんなの条件にならないっスよ~」
タチアナ「ほんとに…グス」
アレス「泣くなよw…たかだか5000じゃねえか…さ、風呂入るぞ」
そうして、風呂に入り、それから寝るまでの間、時間があったから、冒険の話の続きを聞かれ、話した
タチアナ「うんうん…なんでです?」
アレス「そん時はわからなかったけど、若い男がダッシュで飛び出してって、その後じいさんが飛び出してな…その時にはもう若い男は走り去った後で、じいさんはその姿をずっと見てたんだよ…だから気になって、オレはじいさんのとこに聞きに行ったのね」
ダン「はいっス…」
アレス「そんで聞いたら、その若い男の婚約者…恋人が、昨夜からどこにも居ないんだと…で、その彼女の家がその道具屋だったわけ」
タチアナ「ああ…」
アレス「じいさんが言うには、その若い男の好きな木の実を採りに出かけて、そのまま帰ってこなかった…じいさんは、どうせ若い男の家に行ってると思ってたらしいんだ…そんな事はよくあったからってね」
ダン「はい…」
アレス「でも、じいさんも知らず、恋人の男も知らないとなると、嫌な予感しかしねえじゃん?」
タチアナ「うん、ほんと…」
アレス「オレはもう、おおかた、魔物に襲われて食われちまってると思った…手遅れだとね…じいさんもそう思ったみたいで、若い男を止めようとしたらしい」
タチアナ「…普通なら助けに行ってくれって言わないですかね?」
アレス「そりゃ、じいさんもその女の事を心配してたよ…でも、その若い男ってのは真面目で優しくて、じいさんの事を本当の親のように大事にしてくれてたんだってさ…だから、その男まで失いたくないからって…オレに泣きながら言ってたんだよ」
タチアナ「ああ…かわいそう…」
アレス「うん…オレもそんな善良で真面目に生きてる奴らが不幸せになるのはかわいそうに思ってさ…その木の実の拾える場所を聞いて、追いかけたんだよ」
ミリア「それで~?」
アレス「そしたら魔物じゃなくて、デカいクマだったんだよ…それも親子でさ…で、女は血だらけになって、カーくんみたいに木の上で震えてて、男もまた血だらけで、子熊に噛みつかれててさ…地獄のような状況だったわけ」
タチアナ「わわわ」
アレス「オレはそれも、熊が生きる為に必死にやってる事ってわかってたからさ…どうしようか迷った」
ダン「…うーん…」
アレス「…でもさ、やっぱりオレは助ける事にしたんだ…小熊をまず追っ払って、親熊をボコしてさ…その親の熊をメープルにやったみたいに麻痺させて、若いカップルを助けた…回復魔法でね…でも、女の子の爪先は片方なくなってて、男の方も耳が食いちぎられてた」
タチアナ「う、うわわ」
アレス「だけどとりあえず二人とも生きてたから、オレはそのまま二人を道具屋のじいさんのとこに連れてった…女は傷跡も身体に残るだろうし、爪先がないしで泣いてて、男も顔が真っ青になっててさ…気の毒だったな…でもそれ以上オレに出来る事はなかったから、じいさんに預けて、熊のとこに戻ったんだよ」
ダン「はい…」
アレス「で、熊のとこに駆けつけてみれば、今度は親熊がゾンビ系の魔物に食われちまってて、小熊は居なかった…オレはゾンビ共を燃やして、苦しんでる親熊に謝った…熊もただ生きるのに必死だっただけだったのに、オレが麻痺させて放置したばっかりに、死ぬ事になっちまった…そんで助けたカップルも、今後幸せになれるかもわからないし…自分のした事が正しいと思えなくて、オレは泣いた…すげえ後悔した」
ミリア「お兄ちゃん…ギュ」
アレス「その時からオレは、正しいって思う事が本当に正しいのか、すげえ考えるようになったよ…」
タチアナ「うーん…考えさせられますねえ…」
アレス「オレはゾンビにやられた熊を、せめてゾンビにさせないように、頭を潰して埋めた…その間、小熊たちは戻っては来なかった…オレはそれからまた道具屋に戻って、その助けた若いカップルに賭博で稼いだ金だったけど、あげた…じいさんは『なぜあんたがお金を?』とか、『助けてくれたのに、ここまでしてもらえない』とか言ってたけど、オレは『彼らの事を実際助けてくれるとしたら…それに必要なのは現実的なお金だろう…オレは助けたかもしれないが救ってはやれなかった…すまない…』と言って、無理矢理渡して、逃げるように村を出たんだ」
ダン「…それでもオレはやっぱり兄貴は立派だと思うっスよ」
タチアナ「ですよ…普通そこまでしないですよ」
アレス「…いやね…それまでオレは結構軽く考えてたんだなと思ってさ…命の事も、助けるって事も…小さい頃からなんでも上手くいってたから、世の中を舐めてたんだな…不幸せな事も、弱い心も痛みも、わかったような気になってたけど、実際そうなった奴らにオレはかける言葉すら思いつかなかったよ…それからオレはさらに北に向かいながら、その事をずっと考えてた」
タチアナ「その答えは出たんですか?」
アレス「いやw…こんなのいくら考えても正しい答えなんかねえと思う…だからオレは、せめてオレに関わった奴は笑顔になれるようにって思って行動してるw」
ダン「立派っス…」
アレス「暗い話になってごめんなw…今日はそろそろ寝るべ」
タチアナ「はい」
ダン「はいっス」
ホイミン「はーい」
カーくん「アレスさん…」
アレス「ん?」
カーくん「ボクはアレスさんが助けてくれて、本当に嬉しかった…新しくお友達も出来て楽しくなったよ」
アレス「そっかw…ナデナデ…良かったよ」
カーくん「本当にありがとう///」
アレス「うんw」
カーくん「おやすみなさい」
アレス「おやすみ」
翌日
朝から昨日の続きを始めた
幅2センチほどに竹を割く作業だ
ある程度それが出来てくると、タチアナは竹を組み始めた
出来上がると一枚の大きい板になる
それを床や壁にするのだ
壁は頑丈にしたいから、二重にする為に倍の数が必要になる
最初のうちは2センチ間隔に竹を割く作業も、『こんなの終わるのかよ…』とか心の中で思っていたけど、慣れてくるとスピードも上がるし、だんだんと何も思わなくなってくる
ダンもオレも、黙々と竹を割き続けた
オレは途中でミリアと一緒にルシアに転移し、絨毯を買ってきて、床に敷いた
その他にもクッションやら毛布やらも買って、備えた
寒いところなので、窓はあえて作らなかった
壁の一箇所は扉のようにしてあり、そこから出入り出来る
壁が二重になったことで、外からの明かりがほとんど入らず、昼でも結構暗い
タチアナ「すごく暗くなったねえ…ランタン使えればいいけど、こう暗いと見えないよね…」
アレス「だなぁ…」
ホイミン「ボクは暗くても見えるよ~」
カーくん「ボクも」
メープル「フゴフ」
ホイミン「メープルも見えるって」
ダン「そうなんスか?!」
ミリア「アタシ見えない~」
アレス「ホイミンたちは暗くても見えるのか…知らなかったわ」
カーくん「そうじゃないと夜に襲われたらすぐ死んじゃうよ~」
アレス「それもそうかw…じゃあこの中暗くても問題ないんだな?」
ホイミン「だいじょぶ~!」
カーくん「あったかくて最高!」
メープル「ブフ」
アレス「なら良かったw…とりあえずオレたちは見えないから、明かりつけるよ」
光の魔法を天井…というか屋根の裏にくっつけた
タチアナ「おお、明るいw」
ダン「ほんとそれ便利っス」
ちなみにみんなで入ってはいるが、身体は半分の大きさになっている
そうでないと狭くて入れない
ミリア「寝転がっちゃう!」
アレス「ははは、オレもw」
ミリア「うー…ギュゥ」
アレス「よーしよしよし…ナデナデ」
タチアナ「でもすごいw」
ダン「何がっスか?」
タチアナ「だって、三日しかかかってないものw…わたしだけなら倍以上かかる」
ダン「そりゃそうだよねぇ…いや、竹だけでこんな立派な建物になるの本当に感動っスよ…」
アレス「だよなあ…作るのも、作るの見るのも楽しいし、良い勉強になった」
タチアナ「そんなに難しくもないですしね」
カーくん「これフカフカで気持ちいいねえ」
アレス「クッションってんだよ…それとか、毛布とかも好きに使っていいんだからな」
カーくん「うん…でも…ボク、アレスさんになんにもお返し出来ない…」
アレス「そんなのはいいんだよw…そんなの最初から求めてないだろ…カーくんは今まで辛い事されて生きてきたろ?」
カーくん「うん…ウル」
アレス「それでも誰かは手を差し伸べてくれる…優しさをくれる奴がいる…カーくんがそれをわかればいい」
カーくん「…グス」
アレス「ホイミンなんてオレよりも優しい…だからさ、カーくん…カーくんも、困ってる奴が居たら、優しく出来るようになってよw…それがオレへのお返しになるからさ…ナデナデ」
カーくん「…うん!…わかった!」
ダン「オレもそうするっス!」
アレス「ああ、うんw…ダン、タチアナ…突然来て、オレの勝手なお願いに付き合わせちまってごめんな?…これ、少ないけどさ…とっといてくれよ」
ダン「いやいやいやいや!…やめてくださいよ!…まだ全然こんなのじゃ、受けた恩を返せてねえっスから!」
タチアナ「そうですよ!…アレスさんが居なかったら、わたしは死んでました…それが今は夫までいて、幸せに暮らせてるんですから!…むしろ、こんなのでも役に立てて嬉しいんですから!」
アレス「…お前たちもいい加減、お人よしだなぁw」
ダン「兄貴ほどじゃねえっスw」
タチアナ「そっくりそのままおかえしますよw」
ミリア「あはははw」
アレス「じゃあさ…この金はいつか出来るお前たちの子供に使ってやれや…オレからの前祝いだ」
ダン「そ、そんな…ウル」
タチアナ「どうしてそこまで…ウル」
アレス「なあにw…オレだって余裕がなきゃやらねえよw…結構金持ちだからな、オレ…その代わり、子供生まれたら、抱っこさせろよ?…すげえかわいがるからな…いいな?…ほら、とっとけ」
ダン「兄貴って人は…クゥ…全然そんなの条件にならないっスよ~」
タチアナ「ほんとに…グス」
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そうして、風呂に入り、それから寝るまでの間、時間があったから、冒険の話の続きを聞かれ、話した
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