勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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勇者と妖精と猫の生活

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ジャン「うわぁ!…飛んでるの?!」
イザベル「ええー!!…こんな飛べる乗り物なの?!」
アレス「いや、たしかに飛んでるけど、この乗り物が飛んでるわけじゃなくて、オレが特別な力で飛ばしてるんだよ…この乗り物はただの箱さ」
ビリー「すごいよねえ…中も居心地良くなってるしw」
ミリア「ねw…いつでも寝ちゃうw」
ジャン「勇者様って…本当にいろんな事出来てすごいなあ」
イザベル「やっぱり特別な方ですねぇ」
ビリー「勇者になる人ってみんなこんな力を持ってるのかねえ…」
アレス「そんなの人それぞれだと思うけど…でもオレは神が選んだ勇者だから…たぶん、オレの他に選ばれる奴が居たとしたら、それはやっぱりオレみたいな奴かもしれないよw…この力も、動物と話せるのも、最初は持ってなかった力だよ…冒険して身についたんだ…他の選ばれた奴が居たとしたら、ソイツもきっと冒険のうちに何かしら特別な力を持つかもねw」
ジャン「すごいです!」
アレス「それより、イザベルのさっきの話の続き、聞かせてよ」
イザベル「え?…えっと…」
アレス「親父さんの荷車を注文したら、その職人が気に入らなかったってとこ」
イザベル「ああ~!…そうです…その職人は素人で女であるわたしを最初からバカにして、見下してたんです…前の夫がそういう奴だから、わたしはすぐにコイツはダメだってわかったんです」
アレス「ああ~…たしかにそういう経験がなかったら、萎縮して言う事聞いてしまうかもしれないな…オレはそんな態度とられたら次には手が出てるけど…気の弱い人間のそういう感じは何度も見たことあるよ」
ビリー「あるある」
イザベル「はい…でも、わたしはすぐに見切りつけて、『違う人にお願いするのでもう結構です』って言いました…お父さんにあげる荷車だから、最高の物をあげたいから…」
アレス「うんうん」
イザベル「でも、普段やらないような作りをさせられるのは、やっぱり嫌なようで…他の職人もいい顔はしませんでした…わたしは嫌々やってもらうのも嫌で、いろいろ探してるうちに…この人と出会えたんです」
アレス「ほほうw…ビリーはどうだった?」
イザベル「この人は最初に会った時に『お父さんへのプレゼントなら、ボクもいつにも増して誠心誠意やらせていただきますねw』って優しい笑顔で言ってくれました///」
アレス「いつも通りいつも通りw」
ビリー「それが人として普通だよw」
イザベル「そんな事ない…その普通がみんな出来ないのよ…だからわたしにはこの人が輝いて特別に見えたんです…『ああ、こんな男の人も居るんだ』って…わたしはその時は気付いてなかったけど、きっとその時からこの人を好きになってたんだと思います///」
ビリー「そんなの初めて聞いたw」
アレス「ビリーはイザベルをどう思ってた?…そん時は」
ビリー「オレは…ただいつも通り、お客様の一人…だったと思う」
イザベル「それは残念だわ…」
ビリー「ごめんw」
ジャン「でも、特別な思いがなくても、お父さんは誰にでもそういうふうにしてたって事だよね?」
アレス「その通りだ」
イザベル「そうね~…それってやっぱり素敵よね…この人はわたしの要望を聞いてくれて、それが出来るかどうか考えるから二日後に来てくれって言いました…それで二日後にまた会う事になって、わたしはその日が楽しみでした///」
ビリー「へぇぇw」
イザベル「…それで二日後に会った時、わたしの要望を叶える為の工夫とか技術を考えてくれていたのと、これは現実的に無理があるって部分を、ちゃんと理由も含めて話してくれました…わたしはもうこの人なら全て任せて安心だと思って、お願いして…作ってる間もこの人の工房に何度も…来いとは言われなかったけど…通ってました」
アレス「会いたかったんだ?w」
イザベル「はい///」
アレス「けど、依頼主に見られて作業するのも気まずいよなあ?」
ビリー「全くその通りなんだよw…気を使ってしまうだろ?w…時にはハンマーで手荒に叩く…ような技術的にそうする事も、職人じゃなきゃわからないから、『乱暴な事するな』って思われたら中々出来ないじゃん?」
アレス「さもありなんw」
イザベル「そうだったの…ごめんなさいね…」
ビリー「いやいやw…でも、オレもイザベルが来るのが、だんだんとその…嬉しくなってったんだよ///…いつも弁当を持ってきてくれてさ…それがすごく美味しくてさ…」
イザベル「わたしより弁当が楽しみだったの?」
アレス「それも含めて…だろ?」
ビリー「そうだよw…で、普段はお客様に手伝ってもらうなんてした事なかったけど、そのうちイザベルにも手伝ってもらうようにしてさ…二人で一緒に作業するようになったんだ」
イザベル「わたしはそれが特別に接してくれてると思って、嬉しかったわ」
アレス「うんうんw…そんで、イザベルが注文した工夫ってどんなだったの?」
イザベル「えっと…荷車を押す持ち手のとこに、荷車を止められる装置を…坂道とかもあるから、そういうのあると安全かと思って」
アレス「ああ~、なるほどね!」
ビリー「それが実は最初のアクビリア号のブレーキに応用出来たんだよw…車軸に円盤をつけて、手元のレバーでその円盤を挟む事で車軸の回転を止めるのさ」
アレス「なるほどなるほどw…どうりでそんなすげえ事すぐに思いつくなぁって思ってたわw」
ビリー「はははw…まあ、結構前に考えた事だったし、アクビリア号の場合は足で踏む形だったから、そこは少し苦労したよ…で、そんでまあ、休みの日にオレはデートに誘ってみたんだ…そしたらイザベルは喜んでくれてさ…こんなオレのそんな事でこんな嬉しい顔してくれるなんて…って思ったら、オレも一気にその…好きになっちゃったんだな///」
アレス「なるほどw」
イザベル「この人は大量受注とかしないから、稼ぎはあまり良くなかったんですけど、それがこの人の優しさの結果だってわかってたし、『優しさ』とか『誠実さ』はわたしにはお金よりも大切で手に入れがたい価値があるってわかってたから…経済的に苦しかったらわたしも働けばいいと思ったし…」
アレス「お金よりも幸福感と信用を選んだわけだな?…オレもそれが正しいと思うよ」
イザベル「はい///…ですよね!」
ジャン「じゃあ、どっちかと言えば、お母さんの方が気持ち大きいんだねw」
イザベル「…だと思うw」
ジャン「逆だと思ってたよw」
アレス「オレもw」
ビリー「なんでよ?」
アレス「いや…言っちゃ悪いけど、イザベルは結構美人だからさw…お前が猛烈にアタックしたように思うぞ」
ビリー「ちぇ…」
イザベル「ありがとうございますw」
アレス「けどさ…そのクソ野郎と結婚してた過去は嫌な思い出だろうけど、そのおかげで人に対する価値観が変わって、ビリーに会えたんだ…だから何が正しいかなんて、後にならないとわからないよなw」
イザベル「ほんとにそうだと思います」
ジャン「…そっかあ…お父さんはお母さんのこと好き?」
ビリー「そういうふうに見えない?」
ジャン「…むしろ、お父さんの方がお母さんを好きなように見える」
ビリー「だったらそうなのさw」
イザベル「そんなことないよ~///」
ジャン「ええ~」
ビリー「お母さんはさ、料理も最高だし、いつも家をキレイにしてくれてさ…ジャンもすげえ良い子に育ててくれてるし…最高の妻だと思うよ」
イザベル「…あなた…グス…ありがと…」
ビリー「こちらこそありがとうだよ///…いつもありがとう///」
イザベル「うっ…グス…ヒック」
アレス「良かったなあ…さすがオレが見込んだ男だぜ、ビリー」
ビリー「あ、ありがとw…ていうかもう、アレスさんにはほんと…」
アレス「ん?」
ビリー「いや、アレスさんと会う前から陛下には気に入ってもらえてたんだけどさ…アレスさんと陛下が一緒に工房で作業するから、必然的に身分のだいぶ違うオレも陛下と距離が近くなったろ?」
アレス「ああw…たしかにw」
ビリー「なんかそれがさ…くだらないと思うかもしれないけど、ちょっとした優越感みたいなw」
ジャン「そうだよね!…ボクも『ボクのお父さんは勇者様と陛下のお友達』ってすごく誇りに思うよ!」
イザベル「うん…///…カッコいい///」
ビリー「だよね?w…それでアレスさんはいつも気前いいし、陛下も安定して仕事をくれるから…アレスさんのおかげで生活が安定して裕福になれたんだ…だからこそ、自分の両親の事を気にかける余裕も出来たわけだし」
アレス「なるほどねぇ…両親とはどのくらい会ってないんだ?」
ビリー「13年は経つと思う…」
アレス「そうか…なげぇな」
ビリー「うん…親不孝だってのはわかってるけど…イザベルたちを置いて、もしもオレが死んだらと思うとさ…」
アレス「……その気持ちもわかるから、なんとも言えないわ…」
ビリー「…ごめん」
アレス「謝るのは両親な?w」
ビリー「う、うん」
アレス「ジャンも初めてじじばばに会えるな」
ジャン「はい…好きになってくれればいいですけど…」
アレス「なってくれるよw…大丈夫だよ、ジャンならさw」
ジャン「そうですかね…」
アレス「そうだよ…だって何の繋がりもない他人のオレだって、もうジャンの事好きだもんw」
ジャン「本当?!…パァァァ」
アレス「本当だよ、人ってのは幼い頃から価値が違ってるもんさ…ジャンと同じ歳でもいろんな奴がいるだろ?…もっと幼くてもさ」
ビリー「そうだねぇ」
アレス「オレがジャンよりも子どもの頃でも、いじめっ子はいたよ…もちろん、そんな奴らは生きてる価値もない」
ジャン「でもボク…ボクのクラスにもそういうのいるけど、ボクはそれをやめさせる勇気もないです…だからボクもそんな自分に価値があるとは思えません…」
アレス「そんな事はないよw…いじめをする奴が悪いんであって、いじめを止められなかったから悪いって事はない」
ジャン「…そうでしょうか」
アレス「ジャンはいじめられっ子を見てどう思う?」
ジャン「かわいそうだし…申し訳ないと思います」
アレス「でも止めない、止められないのはなぜ?」
ジャン「こ、怖くて…」
アレス「いじめの標的が自分になるのが?」
ジャン「…はい…それに、止めようとしたらボクも殴られたりするかもしれないです…ボクは正直言って痛いのも怖いです」
アレス「けどさ、それが悪くなるんだったら、世の中の大半の奴は悪い人間になっちまうぞ?」
ビリー「そうだよ…息子のお前に言うのは情けないけど、お父さんだって痛いのもいじめられるのも怖いよ」
イザベル「わたしもよ…」
アレス「ほらな?…人はそれぞれ能力も性格も違ってる…誰だって強くて勇気があるわけでもないだろ?…そんなの一握りだと思うよ…だからってお前の父親が悪い奴に見えるか?」
ジャン「ううん、見えないです!」
アレス「だろ?…それでもやっぱり、そういうの止めてやりたいって思うなら、ジャンが頑張って強くなるしかないし、その思いで力を身につけるのも素晴らしい事だけど、人にはそれぞれ能力も好みも向き不向きもあるからさ…誰もが強くなろうとしてなれるモンじゃないしさ…あんまり気にするなよ」
ジャン「はい…アレス様はいじめてるの見たら止めますか?」
アレス「うん…たぶんそうする…けど、かわいそうって感情は少ないかもだ」
ジャン「…え?…そうなんですか?」
アレス「うん…オレもいじめられてるの何人も見たけど、仕方ない事だけど、ソイツにもやっぱりそうされる何かがあるんだよ…時にはソイツは変わり者だったり、自分の意志がなかったり…」
ビリー「ああ…でもそれでもダメだよ、いじめは…」
アレス「まあね…けど実際見てみるとそうも思うモンだよ…」
ジャン「…たしかにそのいじめられてる子も少し変わってました…」
アレス「どんなふうに?」
ジャン「えっと…自分の好きな物をどんどんやってて…それは良いんですけど、自分が好きだから相手も好きとか思ってたり…えっと…話もそればっかりだったり…上手く説明できないけど…」
アレス「ああw…わかるよw…たいがいの場合、『変わり者』ってのはさ…『自分の世界しか見ない、見ようとしない、興味もない奴』なのさ」
ビリー「なあるほど!…そうか…」
アレス「イザベルの嫌いな職人も、そういう奴だと思うぜ?…だからその職人だって周りから『偏屈』とか『頑固』とか『変わり者』って言われてると思うぜ」
イザベル「ああ、そっかぁ…」
アレス「そういう奴ってやっぱりムカつかせるモンを持ってるのは否めないぜ…かと言っていじめを庇うわけもないけどさ…だからオレの場合、いじめてる奴がムカつくからぶちのめしてる感じかな?…つまりオレもいじめてる奴がムカつくからいじめてるみたいなモンだw」
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