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夏の朝
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休日の朝にアラームはかけない。目が覚めてもしばらくは寝ているフリをする。
「春彦」
耳にしっかり響く声。決して大きくはないのに、嵐の声ははっきりと届く。
「そろそろ起きろ」
「んー……」
けれど俺はまだ夢と現実を行き来するフリを続ける。そのうち「朝ごはん食べよう」とか「いつまでも寝てるんだよ」とか言いながらそばに寄ってきて、タオルケットを引っ張るだろうから、そのとき不機嫌な顔をすればいい。ムッと寄せた眉の間に、嵐が唇で触れてくれる。……と、思っていたのに。
「ちょっと話あるから、起きたら来て」
近づく気配どころか、やけに低い声が聞こえ、そのままパタンとドアを閉じる音がした。え、何? 思わずタオルケットを跳ね除け、起き上がる。
「やっぱり起きてたか」と笑ってくれるのを期待して。
けれど、振り向いた先に嵐はいなかった。
俺なんかしたっけ? 歯ブラシを動かしながら、記憶を辿る。昨夜は嵐が飲み会で遅く、俺は先に寝ていた。でも、そんなのいつものことだ。むしろ午前零時を超えて帰ってきた嵐の物音で起こされ、怒るなら俺の方だと思う。仕事の付き合いだから、とそのまま寝たフリをしたけど。うん、やっぱり怒られるようなこと何もないな。
水が冷たくなるのを待って口を濯ぐ。顔も洗ってスッキリしたところで、先ほどの声が蘇った。
――ちょっと話あるから、起きたら来て。
「話って、なんだろ」
寝ているフリをしたので、嵐がどんな顔をしていたのかわからなかった。
コーヒーの香りと甘い匂いがふわりと廊下まで流れてくる。ドアを開ければ、ダイニングテーブルにはふたつのマグカップとひとりぶんのお皿があった。いつもなら待っていてくれるのに。きゅっと鳴いた胸の痛みを抑え、普段どおりに振る舞う。
「おはよ」
「……おはよ」
嵐がスマートフォンの画面から視線を上げ、俺を見る。けれどそれも一瞬のことで、再び画面へ戻ってしまう。なんだ。一体なんなんだ。四年も経つのに、あの春へと引き戻されそうになる。嵐との別れを選んだ、あの春へと。
「食べないの?」
「た、べるけど」
向かいに座り、改めて皿を覗けば、置かれていたのは優しい黄色をしたフレンチトーストだった。薄く焦げたところにかかるハチミツがキラキラと光を纏う。俺が一番好きな朝ごはんだ。いつもなら「フレンチトーストじゃん! めっちゃ美味しそう」とすぐに言葉が飛び出し、嵐が「そんなに喜ばれたらまた作っちゃうじゃん」と困ったように笑うところまでがセットなのに。
「どうした?」
嵐が正面から俺を見る。
「フレンチトースト好きだよな」
「……うん」
なんでもない日なら全力で喜んだけど。話があるって言われて、自分の好物を用意されたら、それは最後にいい思い出を作るみたいな、そういう意味じゃないかと考えてしまう。
春はとっくに過ぎたのに。痛いくらいの暑さが続いているのに。胸の痛みが大きくなっていく。今度は何を残されるのだろう、と。
「いや、落ち込みたいのはこっちなんだけど」
あーもう、と嵐がハーフパンツのポケットから封筒を取り出し、テーブルに置いた。
「これ、何?」
「何って」
すぐには思い当たらない。封筒に宛名はない。イラストもなく、とてもシンプルなものだ。
「昨日、酔っ払って春彦のクローゼット開けたんだよ。そしたら隙間にこれが落ちてて」
「何勝手に開けてんだよ」
中を確かめれば、折り畳まれた便箋がある。
「それはごめん。でも、こんなの見つけたらさ」
「こんなのって、何が書いて……」
カサリと手元で乾いた音が鳴り、並んだ文字を追えば、一気に記憶が蘇った。
これは嵐と別れてしばらく経ってから書いたものだ。昨夜の嵐のように、俺は酔っ払っていて、いつもは抑えられる感情が抑えられなかった。
「それ、誰に書いたものなんだ? まあ、俺たち一度別れてるし、いまさら俺が何か言えるものじゃないかもしれないけど。でも」
嵐が苦さを滲ませながら言葉を落とす。
一年前だったら、何も言わなかったのではないか。見なかったフリをして元に戻したのではないか。離れていた間のことを口にしないのが当たり前で、痛みに触れないことがルールのようになっていたから。
「やっぱり、どうしても気になるっていうか」
嵐が、申し訳なさそうな、それでいて痛みを隠しきれない複雑な表情を見せる。ああ、そっか。もういいんだ。もう触れても大丈夫になったから、嵐は聞いているのか。
ふわりと柔らかな風が胸を通り、内側がくすぐったくなる。
「嵐」
きゅっと口を閉じ、嵐がまっすぐ俺を見る。どんな答えでも受け止めようとしているのがわかる。わかるからこそ、意地悪な心が芽生えた。
「何勝手に見てんだよ」
「それは、ごめん」
「ひとの手紙勝手に読んで、誰に書いたのかって、どうなの?」
うん、と嵐が小さく頷き「でも」と動いた唇を人差し指で制する。そんな傷ついた顔されたら、もう意地悪できないじゃん。
「――嵐だよ」
一瞬遅れて丸くなった瞳に手紙を映し、視線を遮る。
「これは俺が嵐に書いたやつ」
「俺に? ほんとに?」
「酔っ払ってたから何書いたかまでは覚えてないけど」
「読んであげようか?」
「読まなくていい。そもそも出す予定じゃなかったし」
そう、出す予定はなかった。ただ気持ちを吐き出したかっただけで、宛名さえ書かなかった。
「でも俺宛てなんだろ?」
「そうだけど。読ませるものじゃな……ちょっと」
緩んだ指先から、するりと手紙を奪われる。
「俺宛てなら俺がもらっていいよね」
さっきまでの苦さはどこへやら。嵐の顔は完全に楽しんでいる。
「だから、出す予定はなかったって言ってるだろ」
「手紙はちゃんと届けないと」
「もう読んだだろ。返せよ」
手を伸ばせば、伸ばした分だけ手紙が遠ざかる。
「返せって」
昨夜のうちに読まれているとはいえ、嵐の手元に残したくはない。だってこれは寂しさと恨みを載せたもので――。
「ラブレターだろ」
そっと優しく置かれた言葉に、言い返そうと構えた心を解かれる。
「俺は春彦から手紙なんてもらったことなかったからさ。それを俺以外のやつに書いたんだって思ったら悲しかった。しかもラブレターだし」
「べつにラブレターじゃ」
「ラブレターだよ。春彦の想いが詰まってるんだから」
だから、俺にちょうだい。続いた言葉を振り切るほどの気持ちはもうなくて。
「……フレンチトースト」
「ん?」
「また作ってくれるなら、あげてもいい」
「うん。毎週作ってあげる」
「いや、毎週は飽きるだろ」
「ほんとに?」
ふたりの間に置かれた皿から甘い香りはするが、湯気はもう見えない。けれどふんわり柔らかな黄色と香ばしい焦げ目はキラキラと光り、美味しさが閉じ込められていることを示す。冷めてもきっと美味しい。毎週どころか本当は毎日でも食べたい。どれだけ食べても飽きないことは、自分が一番よく知っている。再会してからもずっと、手紙に書いた想いは消えていない。でも、それを口にできるほど、俺は素直じゃない。
「……いただきます」
嵐の前で手を合わせるのが精一杯。
「コーヒー温めてくる」
弾んだ声でマグカップを手に取り、嵐がキッチンへ向かう。もう一方の手にはしっかりと四年越しのラブレターが握られていた。
「春彦」
耳にしっかり響く声。決して大きくはないのに、嵐の声ははっきりと届く。
「そろそろ起きろ」
「んー……」
けれど俺はまだ夢と現実を行き来するフリを続ける。そのうち「朝ごはん食べよう」とか「いつまでも寝てるんだよ」とか言いながらそばに寄ってきて、タオルケットを引っ張るだろうから、そのとき不機嫌な顔をすればいい。ムッと寄せた眉の間に、嵐が唇で触れてくれる。……と、思っていたのに。
「ちょっと話あるから、起きたら来て」
近づく気配どころか、やけに低い声が聞こえ、そのままパタンとドアを閉じる音がした。え、何? 思わずタオルケットを跳ね除け、起き上がる。
「やっぱり起きてたか」と笑ってくれるのを期待して。
けれど、振り向いた先に嵐はいなかった。
俺なんかしたっけ? 歯ブラシを動かしながら、記憶を辿る。昨夜は嵐が飲み会で遅く、俺は先に寝ていた。でも、そんなのいつものことだ。むしろ午前零時を超えて帰ってきた嵐の物音で起こされ、怒るなら俺の方だと思う。仕事の付き合いだから、とそのまま寝たフリをしたけど。うん、やっぱり怒られるようなこと何もないな。
水が冷たくなるのを待って口を濯ぐ。顔も洗ってスッキリしたところで、先ほどの声が蘇った。
――ちょっと話あるから、起きたら来て。
「話って、なんだろ」
寝ているフリをしたので、嵐がどんな顔をしていたのかわからなかった。
コーヒーの香りと甘い匂いがふわりと廊下まで流れてくる。ドアを開ければ、ダイニングテーブルにはふたつのマグカップとひとりぶんのお皿があった。いつもなら待っていてくれるのに。きゅっと鳴いた胸の痛みを抑え、普段どおりに振る舞う。
「おはよ」
「……おはよ」
嵐がスマートフォンの画面から視線を上げ、俺を見る。けれどそれも一瞬のことで、再び画面へ戻ってしまう。なんだ。一体なんなんだ。四年も経つのに、あの春へと引き戻されそうになる。嵐との別れを選んだ、あの春へと。
「食べないの?」
「た、べるけど」
向かいに座り、改めて皿を覗けば、置かれていたのは優しい黄色をしたフレンチトーストだった。薄く焦げたところにかかるハチミツがキラキラと光を纏う。俺が一番好きな朝ごはんだ。いつもなら「フレンチトーストじゃん! めっちゃ美味しそう」とすぐに言葉が飛び出し、嵐が「そんなに喜ばれたらまた作っちゃうじゃん」と困ったように笑うところまでがセットなのに。
「どうした?」
嵐が正面から俺を見る。
「フレンチトースト好きだよな」
「……うん」
なんでもない日なら全力で喜んだけど。話があるって言われて、自分の好物を用意されたら、それは最後にいい思い出を作るみたいな、そういう意味じゃないかと考えてしまう。
春はとっくに過ぎたのに。痛いくらいの暑さが続いているのに。胸の痛みが大きくなっていく。今度は何を残されるのだろう、と。
「いや、落ち込みたいのはこっちなんだけど」
あーもう、と嵐がハーフパンツのポケットから封筒を取り出し、テーブルに置いた。
「これ、何?」
「何って」
すぐには思い当たらない。封筒に宛名はない。イラストもなく、とてもシンプルなものだ。
「昨日、酔っ払って春彦のクローゼット開けたんだよ。そしたら隙間にこれが落ちてて」
「何勝手に開けてんだよ」
中を確かめれば、折り畳まれた便箋がある。
「それはごめん。でも、こんなの見つけたらさ」
「こんなのって、何が書いて……」
カサリと手元で乾いた音が鳴り、並んだ文字を追えば、一気に記憶が蘇った。
これは嵐と別れてしばらく経ってから書いたものだ。昨夜の嵐のように、俺は酔っ払っていて、いつもは抑えられる感情が抑えられなかった。
「それ、誰に書いたものなんだ? まあ、俺たち一度別れてるし、いまさら俺が何か言えるものじゃないかもしれないけど。でも」
嵐が苦さを滲ませながら言葉を落とす。
一年前だったら、何も言わなかったのではないか。見なかったフリをして元に戻したのではないか。離れていた間のことを口にしないのが当たり前で、痛みに触れないことがルールのようになっていたから。
「やっぱり、どうしても気になるっていうか」
嵐が、申し訳なさそうな、それでいて痛みを隠しきれない複雑な表情を見せる。ああ、そっか。もういいんだ。もう触れても大丈夫になったから、嵐は聞いているのか。
ふわりと柔らかな風が胸を通り、内側がくすぐったくなる。
「嵐」
きゅっと口を閉じ、嵐がまっすぐ俺を見る。どんな答えでも受け止めようとしているのがわかる。わかるからこそ、意地悪な心が芽生えた。
「何勝手に見てんだよ」
「それは、ごめん」
「ひとの手紙勝手に読んで、誰に書いたのかって、どうなの?」
うん、と嵐が小さく頷き「でも」と動いた唇を人差し指で制する。そんな傷ついた顔されたら、もう意地悪できないじゃん。
「――嵐だよ」
一瞬遅れて丸くなった瞳に手紙を映し、視線を遮る。
「これは俺が嵐に書いたやつ」
「俺に? ほんとに?」
「酔っ払ってたから何書いたかまでは覚えてないけど」
「読んであげようか?」
「読まなくていい。そもそも出す予定じゃなかったし」
そう、出す予定はなかった。ただ気持ちを吐き出したかっただけで、宛名さえ書かなかった。
「でも俺宛てなんだろ?」
「そうだけど。読ませるものじゃな……ちょっと」
緩んだ指先から、するりと手紙を奪われる。
「俺宛てなら俺がもらっていいよね」
さっきまでの苦さはどこへやら。嵐の顔は完全に楽しんでいる。
「だから、出す予定はなかったって言ってるだろ」
「手紙はちゃんと届けないと」
「もう読んだだろ。返せよ」
手を伸ばせば、伸ばした分だけ手紙が遠ざかる。
「返せって」
昨夜のうちに読まれているとはいえ、嵐の手元に残したくはない。だってこれは寂しさと恨みを載せたもので――。
「ラブレターだろ」
そっと優しく置かれた言葉に、言い返そうと構えた心を解かれる。
「俺は春彦から手紙なんてもらったことなかったからさ。それを俺以外のやつに書いたんだって思ったら悲しかった。しかもラブレターだし」
「べつにラブレターじゃ」
「ラブレターだよ。春彦の想いが詰まってるんだから」
だから、俺にちょうだい。続いた言葉を振り切るほどの気持ちはもうなくて。
「……フレンチトースト」
「ん?」
「また作ってくれるなら、あげてもいい」
「うん。毎週作ってあげる」
「いや、毎週は飽きるだろ」
「ほんとに?」
ふたりの間に置かれた皿から甘い香りはするが、湯気はもう見えない。けれどふんわり柔らかな黄色と香ばしい焦げ目はキラキラと光り、美味しさが閉じ込められていることを示す。冷めてもきっと美味しい。毎週どころか本当は毎日でも食べたい。どれだけ食べても飽きないことは、自分が一番よく知っている。再会してからもずっと、手紙に書いた想いは消えていない。でも、それを口にできるほど、俺は素直じゃない。
「……いただきます」
嵐の前で手を合わせるのが精一杯。
「コーヒー温めてくる」
弾んだ声でマグカップを手に取り、嵐がキッチンへ向かう。もう一方の手にはしっかりと四年越しのラブレターが握られていた。
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