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48-九重
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陽向は獣道を必死に走った。途中、追ってくる気配がないことに気付き立ち止まってスマホのライトをつけた。最低限、足元を照らしながら歩き出す。
以前。
九重は緊急時は祖母の家に逃げてくれ、そこから本宮まで道は浄化して安全に歩けるようにしておくからと来てくれれば保護できるようにしておくからと言ってくれた。
まさか本宮側から祖母の家へ逃げ出す形になるとは思ってもみなかった。おかげで一度しか歩いたことのない順路を辿ることになり道を探すのに苦労する。
陽向の鼻を甘い匂いがくすぐる。陽向はハッとして足を止めた。
(この臭いは……)
結界が復活したことで鼻を焼く嫌な臭いはキレイに抑えられた。そのおかげで今まで何度も嗅いだ覚えのある臭いを素早くキャッチする。
致死者の臭いだ。わりと近くにいる。
陽向は素早く木の陰に隠れて周囲を窺おうとした。
が。
足が滑る。アッと思った時には身体は崖下に転落していた。
「……っ!!」
そこかしこを打ち付けた痛みで陽向が呻く。しばらく目を閉じたまま転げ回っていたが、痛みが落ち着くのを待ってすっと目を開けた。
(怪我……は)
身を起こして自分の状態を確認する。わりと高いところから落ちたわりに特に怪我はしていないのが救いだった。いつの間にか手放してしまったスマホもすぐそばで存在を主張してくれていたおかげで回収は速やかだった。
自分の状態が解ったなら次に把握すべきは場所のことだ。
陽向は周りを見回してみた。とりあえずクレバスに落ちたわけではないのは解る。ただの山肌にいるようだ。
(多分、登れるんだろうな)
元居たであろう場所も見えている。ライトで山肌を舐めるように照らして大体の高さを把握した。木々を支えに登れば戻れなくはないのだろう。
けれど。
(臭いのもとがどこだったか見つける前に落ちたんだよな)
陽向は臭いこそ見つけたが致死者本体がどこにいるのかまでは見極められなかった。
だとしたら無理に上に戻るよりも臭いのしないここにから祖母の家に向かうほうが安全なのかもしれない。そう結論付け、陽向は静かに歩き始める。
できる限り獣道と並行するように。周囲の変化を見逃さないように。
気を張って歩いているせいですぐに息が上がった。どこかで水を探せないかとも思ったが、山の湧水をそのまま飲むのは危険だという話を思い出し諦める。
ガサガサと獣道のほうで音がするのを聞いて陽向はライトを消して山肌に張り付いた。そうすると、真っ黒な服が功を奏して完全に闇の中に存在が消えて同化してくれる。これなら見つかることはないだろう。
実際、獣道を複数のライトは山肌の陽向に気付く様子も見せず本宮の側から九重の祖母の家に向かって駆け抜けていった。
(探されてる……)
腕章こそ見えなかったが、方角から言って中央本部の隊員だったのは明白だ。彼らが「どの視点」から陽向を探しているのかがひどく気になった。
空天の言を信じたまま探しに来たのであれば見つかるわけにはいかない。
もし笑美が誤解を解いてくれているのなら早めに合流してしまいたい。
今、山岳戦隊はどちらに針が振れているのか。陽向を敵視しているのか保護対象なのか。窺い知る手段は陽向にはなかった。
誰かの気配が遠く去ったのを確認して陽向は再びライトをつけて歩き出す。喉の渇きはあったが疲れは特に感じなかった。
しばらく歩いたところで山肌が姿を変えた。かつて崖崩れでも起こったのだろう、倒木と滑りやすそうな土砂が表出して歩けるような状態ではない。
このまま山肌に添って下ってしまえば元の獣道からさらに離れてしまうことになる。あまり獣道から離れるのもな、と思い、陽向は獣道に戻ることを選んだ。傾斜はそこまできつくない。登るのはたやすいはずだった。
にじにじと山肌を這うように登っていた時だ。
再び獣道に人の気配を感じた。今度は九重の祖母の家のほうからと本宮のほう両方から人が近づいてくる。陽向は素早く身を隠した。
2つの方向から来た隊員たちはちょうど陽向の真上くらいで合流した。
「いらしたか?」
口火を切った声に陽向の心臓が跳ねる。
声は九重のものだった。相当焦っているらしく声に余裕がない。答えた声も少し息が上がっていることからずっと走り回っているのだろう。
「いえ、それらしき痕跡すら見当たりません」
「そうか……」
「どうなさいますか?」
「こちらは目的地付近まで確認してきた。あの方はいらっしゃらなかった。こちらに向かって行ったと聞いていたのにどうして……」
(……そっか、あの時のライト……)
さきほど獣道を駆け抜けていったのは九重だったのだ。陽向が祖母の家に向かったと信じて探しに行ったのだろう。
そしてあの時見えたライトは1つではなかった。ということは、九重の祖母の家の近くに九重の部下が待機しているのは間違いない。
「どうなさいますか?」
「めぼしいところに部下を置いてきた」
(やはり)
読み通りだ。九重は廃墟群ポータル付近に人を配している。今のうちに彼らの立ち位置を把握できなければ丸腰で隊員の前に姿を現すことになる。
物資を回収するためだけに2分の1の確率で敵対状態である人間の前に姿を晒すのはリスクが高すぎる。なんとか本宮サイドが陽向をどう見ているのか探るすべはないか陽向は考える。
ふいと。
――お初にお目にかかります。私の名は九月行重と申します
――私の真名を呼びご命令くださいませ。どのような手段を持ちましても全ういたしましょう
初めて九重に出会った日に彼が言った言葉が去来する。
九重は陽向に真名を渡し、場合によっては使ってくれと言ってくれている。なら、今が使いどころではないのだろうか。
(この距離なら聞こえる範囲だ)
陽向と九重の距離は高低差があるとはいえ低木を挟んで約1mといったところだ。あちらのやり取りが聞こえているように、陽向の声だって届くはずだ。
陽向はそっと息を吸い込み。
そのまま、口に手を当てて息を殺した。
今、九重は1人ではない。部下らしき複数の人物と合流して話している。九重以外を単独行動をさせていないのは致死者対策も兼ねているのだろう。
そんな状況で九重の真名を呼んだりしたら会話している部下たちも九重の真名を掴むことになる。血を分けた兄弟にすら渡すべきではない真名を部下に晒したりしたら今後どうなるかなど想像に易い。
まして陽向は空天という最悪のサンプルと対面したばかりなのだ。彼のようなのに九重が苦しめられる未来など陽向は見たくなかった。
「これ以上この道を探っていても仕方ない。ひとまず本宮に戻るぞ。激務が連続して申し訳ないがもう少しだけがんばってくれ」
「了解いたしました。……と、九重さん、それは?」
「ああ……」
とぷりと水分が動く音と、コトリと何かを置く音がした。会話から九重が液体の入った何かを置いたらしい。
「万が一を考えて、な。飲み水をと」
「え? でも、徒花なんでしょう?」
「自分にはそう思えない。だからこそ水を置くんだ。致死者は水を必要としない。獣道に等間隔に置いてきた水のどれかが減っていれば、本宮から飛び出した方が徒花ではないという証明にも繋がる」
「えー……俺なら怖くて飲めないな落ちてる水筒の水とか」
「ド正論ありがとう、蓋にメッセ書いてるから大丈夫だ。……と思います」
「キヅクトイイデスネ」
「ソウデスネ。行くぞ」
「はい」
九重に急かされて隊員たちが遠ざかっていく。陽向は警戒のため彼らの足音が聞こえなくなってもしばらくそのまま身を隠していた。
確実に周りから気配が消えたところで陽向は身を起こして獣道に出た。ライトをかざして確認すると、獣道にあった大きな岩の上に水筒が置かれていた。
(気遣い凄いな……ほんと)
陽向は水筒を拾うとありがたく水分を補給させてもらった。思っていた以上に喉が乾いていたらしく、500mlくらいあった水は全部陽向の胃に納まった。
ペットボトルのほうが手ごろだろうのにあえて水筒を使ったのは誰かの捨てたごみではなく確実に九重が置いたと解るようにするためだ。水筒の蓋にも「どうぞご無事で 九重」と書かれていた。
九重は本宮にいたのは陽向だと信じてくれている。だが、中央本部全体が陽向が徒花ではないと信じてくれたわけではないのも先ほどの会話でわかってしまった。
ならば本宮に行くのは悪手。そして彼の部下が待機していることを考えると九重の祖母の家に向かうのもあまり良手とは言いにくい。
(じゃあ……南支部?)
パッと思いつく避難場所はそこしか思いつかなかった。南支部全体からは白い目で見られていたとしても志蔵なら陽向を信じてくれる。そう、不思議な信頼感があった。
周りの風景を見回して大体の位置を割り出す。本宮と九重の祖母の家の中間くらいで、わずかに本宮のほうが近いくらいの位置ではないかと陽向は結論付けた。
この位置からなら少し南に下れば道路に出られるはずだ。道路伝いに歩けば遠回りにはなるが南支部にたどり着くことはできる。
何より、整備された道路に出れば致死者との遭遇確率をぐっと抑えられる。これは道路が浄化されているからではなく、生前「道路に出たら危険」という知識叩き込まれているため致死者になっても道路is危険という認識が残るためと言われている。
陽向は九重の水筒を元の位置に戻した。持ち主に伝わると信じて頭を一度下げ、それから歩き出す。
ひとまず向かうべきは道路だ。陽向は気を引き締め、わずかに見える道路の電灯を目指した。
以前。
九重は緊急時は祖母の家に逃げてくれ、そこから本宮まで道は浄化して安全に歩けるようにしておくからと来てくれれば保護できるようにしておくからと言ってくれた。
まさか本宮側から祖母の家へ逃げ出す形になるとは思ってもみなかった。おかげで一度しか歩いたことのない順路を辿ることになり道を探すのに苦労する。
陽向の鼻を甘い匂いがくすぐる。陽向はハッとして足を止めた。
(この臭いは……)
結界が復活したことで鼻を焼く嫌な臭いはキレイに抑えられた。そのおかげで今まで何度も嗅いだ覚えのある臭いを素早くキャッチする。
致死者の臭いだ。わりと近くにいる。
陽向は素早く木の陰に隠れて周囲を窺おうとした。
が。
足が滑る。アッと思った時には身体は崖下に転落していた。
「……っ!!」
そこかしこを打ち付けた痛みで陽向が呻く。しばらく目を閉じたまま転げ回っていたが、痛みが落ち着くのを待ってすっと目を開けた。
(怪我……は)
身を起こして自分の状態を確認する。わりと高いところから落ちたわりに特に怪我はしていないのが救いだった。いつの間にか手放してしまったスマホもすぐそばで存在を主張してくれていたおかげで回収は速やかだった。
自分の状態が解ったなら次に把握すべきは場所のことだ。
陽向は周りを見回してみた。とりあえずクレバスに落ちたわけではないのは解る。ただの山肌にいるようだ。
(多分、登れるんだろうな)
元居たであろう場所も見えている。ライトで山肌を舐めるように照らして大体の高さを把握した。木々を支えに登れば戻れなくはないのだろう。
けれど。
(臭いのもとがどこだったか見つける前に落ちたんだよな)
陽向は臭いこそ見つけたが致死者本体がどこにいるのかまでは見極められなかった。
だとしたら無理に上に戻るよりも臭いのしないここにから祖母の家に向かうほうが安全なのかもしれない。そう結論付け、陽向は静かに歩き始める。
できる限り獣道と並行するように。周囲の変化を見逃さないように。
気を張って歩いているせいですぐに息が上がった。どこかで水を探せないかとも思ったが、山の湧水をそのまま飲むのは危険だという話を思い出し諦める。
ガサガサと獣道のほうで音がするのを聞いて陽向はライトを消して山肌に張り付いた。そうすると、真っ黒な服が功を奏して完全に闇の中に存在が消えて同化してくれる。これなら見つかることはないだろう。
実際、獣道を複数のライトは山肌の陽向に気付く様子も見せず本宮の側から九重の祖母の家に向かって駆け抜けていった。
(探されてる……)
腕章こそ見えなかったが、方角から言って中央本部の隊員だったのは明白だ。彼らが「どの視点」から陽向を探しているのかがひどく気になった。
空天の言を信じたまま探しに来たのであれば見つかるわけにはいかない。
もし笑美が誤解を解いてくれているのなら早めに合流してしまいたい。
今、山岳戦隊はどちらに針が振れているのか。陽向を敵視しているのか保護対象なのか。窺い知る手段は陽向にはなかった。
誰かの気配が遠く去ったのを確認して陽向は再びライトをつけて歩き出す。喉の渇きはあったが疲れは特に感じなかった。
しばらく歩いたところで山肌が姿を変えた。かつて崖崩れでも起こったのだろう、倒木と滑りやすそうな土砂が表出して歩けるような状態ではない。
このまま山肌に添って下ってしまえば元の獣道からさらに離れてしまうことになる。あまり獣道から離れるのもな、と思い、陽向は獣道に戻ることを選んだ。傾斜はそこまできつくない。登るのはたやすいはずだった。
にじにじと山肌を這うように登っていた時だ。
再び獣道に人の気配を感じた。今度は九重の祖母の家のほうからと本宮のほう両方から人が近づいてくる。陽向は素早く身を隠した。
2つの方向から来た隊員たちはちょうど陽向の真上くらいで合流した。
「いらしたか?」
口火を切った声に陽向の心臓が跳ねる。
声は九重のものだった。相当焦っているらしく声に余裕がない。答えた声も少し息が上がっていることからずっと走り回っているのだろう。
「いえ、それらしき痕跡すら見当たりません」
「そうか……」
「どうなさいますか?」
「こちらは目的地付近まで確認してきた。あの方はいらっしゃらなかった。こちらに向かって行ったと聞いていたのにどうして……」
(……そっか、あの時のライト……)
さきほど獣道を駆け抜けていったのは九重だったのだ。陽向が祖母の家に向かったと信じて探しに行ったのだろう。
そしてあの時見えたライトは1つではなかった。ということは、九重の祖母の家の近くに九重の部下が待機しているのは間違いない。
「どうなさいますか?」
「めぼしいところに部下を置いてきた」
(やはり)
読み通りだ。九重は廃墟群ポータル付近に人を配している。今のうちに彼らの立ち位置を把握できなければ丸腰で隊員の前に姿を現すことになる。
物資を回収するためだけに2分の1の確率で敵対状態である人間の前に姿を晒すのはリスクが高すぎる。なんとか本宮サイドが陽向をどう見ているのか探るすべはないか陽向は考える。
ふいと。
――お初にお目にかかります。私の名は九月行重と申します
――私の真名を呼びご命令くださいませ。どのような手段を持ちましても全ういたしましょう
初めて九重に出会った日に彼が言った言葉が去来する。
九重は陽向に真名を渡し、場合によっては使ってくれと言ってくれている。なら、今が使いどころではないのだろうか。
(この距離なら聞こえる範囲だ)
陽向と九重の距離は高低差があるとはいえ低木を挟んで約1mといったところだ。あちらのやり取りが聞こえているように、陽向の声だって届くはずだ。
陽向はそっと息を吸い込み。
そのまま、口に手を当てて息を殺した。
今、九重は1人ではない。部下らしき複数の人物と合流して話している。九重以外を単独行動をさせていないのは致死者対策も兼ねているのだろう。
そんな状況で九重の真名を呼んだりしたら会話している部下たちも九重の真名を掴むことになる。血を分けた兄弟にすら渡すべきではない真名を部下に晒したりしたら今後どうなるかなど想像に易い。
まして陽向は空天という最悪のサンプルと対面したばかりなのだ。彼のようなのに九重が苦しめられる未来など陽向は見たくなかった。
「これ以上この道を探っていても仕方ない。ひとまず本宮に戻るぞ。激務が連続して申し訳ないがもう少しだけがんばってくれ」
「了解いたしました。……と、九重さん、それは?」
「ああ……」
とぷりと水分が動く音と、コトリと何かを置く音がした。会話から九重が液体の入った何かを置いたらしい。
「万が一を考えて、な。飲み水をと」
「え? でも、徒花なんでしょう?」
「自分にはそう思えない。だからこそ水を置くんだ。致死者は水を必要としない。獣道に等間隔に置いてきた水のどれかが減っていれば、本宮から飛び出した方が徒花ではないという証明にも繋がる」
「えー……俺なら怖くて飲めないな落ちてる水筒の水とか」
「ド正論ありがとう、蓋にメッセ書いてるから大丈夫だ。……と思います」
「キヅクトイイデスネ」
「ソウデスネ。行くぞ」
「はい」
九重に急かされて隊員たちが遠ざかっていく。陽向は警戒のため彼らの足音が聞こえなくなってもしばらくそのまま身を隠していた。
確実に周りから気配が消えたところで陽向は身を起こして獣道に出た。ライトをかざして確認すると、獣道にあった大きな岩の上に水筒が置かれていた。
(気遣い凄いな……ほんと)
陽向は水筒を拾うとありがたく水分を補給させてもらった。思っていた以上に喉が乾いていたらしく、500mlくらいあった水は全部陽向の胃に納まった。
ペットボトルのほうが手ごろだろうのにあえて水筒を使ったのは誰かの捨てたごみではなく確実に九重が置いたと解るようにするためだ。水筒の蓋にも「どうぞご無事で 九重」と書かれていた。
九重は本宮にいたのは陽向だと信じてくれている。だが、中央本部全体が陽向が徒花ではないと信じてくれたわけではないのも先ほどの会話でわかってしまった。
ならば本宮に行くのは悪手。そして彼の部下が待機していることを考えると九重の祖母の家に向かうのもあまり良手とは言いにくい。
(じゃあ……南支部?)
パッと思いつく避難場所はそこしか思いつかなかった。南支部全体からは白い目で見られていたとしても志蔵なら陽向を信じてくれる。そう、不思議な信頼感があった。
周りの風景を見回して大体の位置を割り出す。本宮と九重の祖母の家の中間くらいで、わずかに本宮のほうが近いくらいの位置ではないかと陽向は結論付けた。
この位置からなら少し南に下れば道路に出られるはずだ。道路伝いに歩けば遠回りにはなるが南支部にたどり着くことはできる。
何より、整備された道路に出れば致死者との遭遇確率をぐっと抑えられる。これは道路が浄化されているからではなく、生前「道路に出たら危険」という知識叩き込まれているため致死者になっても道路is危険という認識が残るためと言われている。
陽向は九重の水筒を元の位置に戻した。持ち主に伝わると信じて頭を一度下げ、それから歩き出す。
ひとまず向かうべきは道路だ。陽向は気を引き締め、わずかに見える道路の電灯を目指した。
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