29 / 40
海の世界で呪い解き
14
しおりを挟む
「村長さん、おらぁは仕事をしねぇといけねぇからよ、息子を頼むぜ!寝ぼけてるみてぇで何やら変なことを言ってるが気にしねぇでくれ!」
「任せて!」
と、明るい顔で反応するアマテのそばで、他の三人は疲れ切ったといった様子で佇んでいた。
「元気よね。アマちゃんは。」
「僕はヘトヘトだよ。ほんとに。」
「そうですね。神様の体力半端ない。」
「テンリくんはまだ若いんだからもう少し頑張りなさいよ。」
「帰宅部だったもので、体力はそんなに。」
「帰宅部って何だい?」
「あー、えっと、ナルハヤで帰る人達ですかね。」
「へー。」
などと、体力皆無組で話していると、アマテが男の子を連れてやってくる。
「テンリ、この子がフェニとクウリを見たいらしいんだけど、いい?」
危険かな?と思ったが、フェニとクウリは俺の言う事を聞いてくれるから大丈夫だろうと思う。
「いいよ。行こうか。」
俺たちは自宅へと向かう。
アマテと手を繋ぐ少年の顔が不気味な笑みを浮かべている。
その事に気がついたのは、俺でもなく、アマテでもなく、クウリだった。
自宅につき、少年と一緒にクウリとフェニの所、屋上に到着すると、突如として
「キュアアアアアアア!!!!」と、クウリが鳴いたいたのだ。
いつの間にか立派になったクウリの鳴き声で、少女を威嚇する。
クウリが警戒するのは。
「お前誰だ?」
俺は聞いた。
「バレちゃったかぁ。久しぶりだな、短剣使い!」
少年の姿から、エルフの容姿を持ち、しかし頭に角、そして心なしか長い犬歯。という格好に変化する。
「あなたはこの前の襲撃でテンリに話しかけてた人?」
「そのとおりだ!自称神様」
「自称じゃないよ?」
「黙れ!」
そう言ってエルフがアマテに斬りかかる。
アマテはそれを光の塊で防ぐ。
「落ち着いてよ、一体何にそんなに怯えてるの?」
「うるせぇ!私は失敗できない!でもこの前失敗した!だからもっと頑張らないと!また怒られる!」
「そっか。君。哀れだねぇ。」
アマテがそう静かに言う。神々しいモードだ。
「煽ってんのかてめぇはああああああ!」
と、激怒してエルフはアマテに斬りかかる。
刹那。アマテの光が、大きくなり、変形して、エルフの体を拘束した。
「わからないのかい?私が哀れだと言っているのは今君が置かれている状況にじゃない。上を見てみなよ」
拘束された混乱で状況が理解できていない様子だったエルフは黙って言うことを聞く。
「イシリオン?」と、つぶやくエルフ。
空からは一人のエルフが降りてきていた。
「自分のことを大事にしてくれて、助けてくれようとしてくれてる人がいるのに」
「……」
次の瞬間、六人のエルフが現れた。
頭上を見上げながらエルフは一瞬漠然とし、次の瞬間には騒がしさを取り戻した。
「うるせえええ!いいか!私が化けていた子供の身柄はこっちで預かってある!殺されたくなければ私達の家に来い!」
その声の大きさは、いろんな感情を無理やり抑え込もうとしているように見えた。
「紅葉、もう用はすんだろ?戻ってこい。決戦の場所はここじゃない。」
「うん。ごめんイシリオン。」
そう言って拘束を解かれた紅葉と呼ばれたエルフは立ち去っていった。
「紅葉っていうんだ。あの人。」
「なに?テンリくん!気になってるの!????」
「なってないです!いい感じの雰囲気だったの一気にゆるくするのやめません!?」
そんな一瞬にしてくだらない空気になったテンリの家だった。
* * *
エルフたちは、風の魔法のようなものを足から出し、宙を舞いながら家に向かって飛んでんでいる。
先程テンリの家から飛び立った一行だ。
「イシリオン。勝手に行動してごめんなさい。」
「今回は許す。相手も弱くない、殺されていてもおかしくなかった。お前も含めてここにいる皆が死ぬことは許さない。傷つけられることもさせない。」
そう言ってイシリオンは飛ぶ速度を上げ、前の方にいってしまう。
彼女たちは準備をする。近いうちにやってくるテンリ一行を迎え撃つ準備を。
「任せて!」
と、明るい顔で反応するアマテのそばで、他の三人は疲れ切ったといった様子で佇んでいた。
「元気よね。アマちゃんは。」
「僕はヘトヘトだよ。ほんとに。」
「そうですね。神様の体力半端ない。」
「テンリくんはまだ若いんだからもう少し頑張りなさいよ。」
「帰宅部だったもので、体力はそんなに。」
「帰宅部って何だい?」
「あー、えっと、ナルハヤで帰る人達ですかね。」
「へー。」
などと、体力皆無組で話していると、アマテが男の子を連れてやってくる。
「テンリ、この子がフェニとクウリを見たいらしいんだけど、いい?」
危険かな?と思ったが、フェニとクウリは俺の言う事を聞いてくれるから大丈夫だろうと思う。
「いいよ。行こうか。」
俺たちは自宅へと向かう。
アマテと手を繋ぐ少年の顔が不気味な笑みを浮かべている。
その事に気がついたのは、俺でもなく、アマテでもなく、クウリだった。
自宅につき、少年と一緒にクウリとフェニの所、屋上に到着すると、突如として
「キュアアアアアアア!!!!」と、クウリが鳴いたいたのだ。
いつの間にか立派になったクウリの鳴き声で、少女を威嚇する。
クウリが警戒するのは。
「お前誰だ?」
俺は聞いた。
「バレちゃったかぁ。久しぶりだな、短剣使い!」
少年の姿から、エルフの容姿を持ち、しかし頭に角、そして心なしか長い犬歯。という格好に変化する。
「あなたはこの前の襲撃でテンリに話しかけてた人?」
「そのとおりだ!自称神様」
「自称じゃないよ?」
「黙れ!」
そう言ってエルフがアマテに斬りかかる。
アマテはそれを光の塊で防ぐ。
「落ち着いてよ、一体何にそんなに怯えてるの?」
「うるせぇ!私は失敗できない!でもこの前失敗した!だからもっと頑張らないと!また怒られる!」
「そっか。君。哀れだねぇ。」
アマテがそう静かに言う。神々しいモードだ。
「煽ってんのかてめぇはああああああ!」
と、激怒してエルフはアマテに斬りかかる。
刹那。アマテの光が、大きくなり、変形して、エルフの体を拘束した。
「わからないのかい?私が哀れだと言っているのは今君が置かれている状況にじゃない。上を見てみなよ」
拘束された混乱で状況が理解できていない様子だったエルフは黙って言うことを聞く。
「イシリオン?」と、つぶやくエルフ。
空からは一人のエルフが降りてきていた。
「自分のことを大事にしてくれて、助けてくれようとしてくれてる人がいるのに」
「……」
次の瞬間、六人のエルフが現れた。
頭上を見上げながらエルフは一瞬漠然とし、次の瞬間には騒がしさを取り戻した。
「うるせえええ!いいか!私が化けていた子供の身柄はこっちで預かってある!殺されたくなければ私達の家に来い!」
その声の大きさは、いろんな感情を無理やり抑え込もうとしているように見えた。
「紅葉、もう用はすんだろ?戻ってこい。決戦の場所はここじゃない。」
「うん。ごめんイシリオン。」
そう言って拘束を解かれた紅葉と呼ばれたエルフは立ち去っていった。
「紅葉っていうんだ。あの人。」
「なに?テンリくん!気になってるの!????」
「なってないです!いい感じの雰囲気だったの一気にゆるくするのやめません!?」
そんな一瞬にしてくだらない空気になったテンリの家だった。
* * *
エルフたちは、風の魔法のようなものを足から出し、宙を舞いながら家に向かって飛んでんでいる。
先程テンリの家から飛び立った一行だ。
「イシリオン。勝手に行動してごめんなさい。」
「今回は許す。相手も弱くない、殺されていてもおかしくなかった。お前も含めてここにいる皆が死ぬことは許さない。傷つけられることもさせない。」
そう言ってイシリオンは飛ぶ速度を上げ、前の方にいってしまう。
彼女たちは準備をする。近いうちにやってくるテンリ一行を迎え撃つ準備を。
0
あなたにおすすめの小説
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる