体育館ラブスーサイダル

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ぐりっと更に強く角が刺される。



「他のこと考えるなんて余裕だね、さすが奏。でもいいの?俺は奏がホモだって知っちゃったんだよ」



それは誰かに尋くんが事実を言えば
僕は下層部に落ちていじめられるって
ことを言いたいんだろう。



それだけは、嫌だ……。



「僕、なんでもするから…!それだけは…っ」



笑う尋くん。
でも、目は笑っていなくて
背筋が少しだけ寒くなったような
気がした。



「じゃあ、放課後。ここ来て全裸になっといて。俺来たとき誘ってくれないようじゃ放置プレイするから。ちゃんと誘えたらそこのロープで亀甲縛りしたげる。奏はMなんだから縛られるの好きでしょ?できるよね?」



断るという選択肢は僕にはなかった。
頷くしかできなかったんだ。






…なんていうのは真っ赤な嘘。




本当は、たくさん痛め付けて


ぐちゃぐちゃに犯して欲しい


なんていう欲望が僕には


沸き上がっているんだ。
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