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第4章
【漆黒の狐団】の訓練ですわ!⑩
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召喚はしたものの、自分の武器を銃にしたマリアの分身に倒されていく。
...さて、後6体。どうするか...。
悩んだのはほんの僅か。
「──深淵ノ管理者」
私を中心とした半径200mの円を描くように地面が真っ黒に染まった。それはまるで底なしの穴だ。
それに私の体が沈んでいく。
「あ、アリス様!?」
マリアを始めとする団員達が慌てるのを気にもとめず、私は深淵の中を移動し、1人孤立していたマリアの分身の後ろに現れ、後頭部を撃った。
急に現れた私を見て、皆が唖然とする。
深淵は私の支配下にある。
...時空間魔法の【時の世界】はもう1つの次元を創り出しているので現世──つまり今居る私達が暮らしている世界には何ら影響は無いのだ。
それに比べ、【深淵ノ管理者】は現世に影響を与えられる位の次元を発生させる魔法である。
現世である次元と時空間魔法で創った次元は全くの別物だが、闇黒魔法と時空間魔法で創った深淵はその中間に位置し、互いに近しいものがある為、現世に影響を与える事が出来るのだ。
...もちろんやれる事には限界はあるけどね。
一先ず、その深淵の出入りは出来る。
そのため私の体が沈んだのは深淵の中に入った為であり、マリアの分身の背後に突然現れたのは普通にマリアの分身の背後から出てきたからと言う単純な事だったのだ。
マリアはこの状況に困惑しているようだった。
その内に1人ずつ倒していく。残り3対──本物のマリア含めて4体まで減った所でマリアが忙しなく動きだす。
常に動きまわる事で私の攻撃を回避しようという考えだろう。
ならばなんか召喚するべきだよね?
「──召喚・闇龍」
そう言って私の前に出てきたのは体長約40m、高さ約30mの全身真っ黒で真っ赤な目が特徴であるデカいドラゴンが現れる。ちなみに飛龍型ではない。
ぐお”お”お”お”お”お”ん”ん”ん”!!!
現れると同時に咆哮を上げると、辺りが大きく揺れた。大きい分、咆哮も大きいのだ。
......エンシェントドラゴンと同等かそれ以上の大きさじゃない...?
「えー...と...取り敢えず...行ってきて?」
「グルルル...」
マリアは出てきた真っ黒なドラゴンにたじろぎつつも動きは止めない。
が、ドラゴンのその巨体からは想像出来ない程の速さの爪攻撃にマリアの分身の1体が霧散した。
...流石としか言いようがないですわぁ......
「─ッ!?」
これは危ないと思ったマリアは分身を増やした。
どんどん増えていき、それは次第に100体を超えた。
マリアの分身達はドラゴンに群がって倒そうとしている。
まるでボス討伐戦みたいな感じだ。
うーん...どうしよっかなぁ...
...さて、後6体。どうするか...。
悩んだのはほんの僅か。
「──深淵ノ管理者」
私を中心とした半径200mの円を描くように地面が真っ黒に染まった。それはまるで底なしの穴だ。
それに私の体が沈んでいく。
「あ、アリス様!?」
マリアを始めとする団員達が慌てるのを気にもとめず、私は深淵の中を移動し、1人孤立していたマリアの分身の後ろに現れ、後頭部を撃った。
急に現れた私を見て、皆が唖然とする。
深淵は私の支配下にある。
...時空間魔法の【時の世界】はもう1つの次元を創り出しているので現世──つまり今居る私達が暮らしている世界には何ら影響は無いのだ。
それに比べ、【深淵ノ管理者】は現世に影響を与えられる位の次元を発生させる魔法である。
現世である次元と時空間魔法で創った次元は全くの別物だが、闇黒魔法と時空間魔法で創った深淵はその中間に位置し、互いに近しいものがある為、現世に影響を与える事が出来るのだ。
...もちろんやれる事には限界はあるけどね。
一先ず、その深淵の出入りは出来る。
そのため私の体が沈んだのは深淵の中に入った為であり、マリアの分身の背後に突然現れたのは普通にマリアの分身の背後から出てきたからと言う単純な事だったのだ。
マリアはこの状況に困惑しているようだった。
その内に1人ずつ倒していく。残り3対──本物のマリア含めて4体まで減った所でマリアが忙しなく動きだす。
常に動きまわる事で私の攻撃を回避しようという考えだろう。
ならばなんか召喚するべきだよね?
「──召喚・闇龍」
そう言って私の前に出てきたのは体長約40m、高さ約30mの全身真っ黒で真っ赤な目が特徴であるデカいドラゴンが現れる。ちなみに飛龍型ではない。
ぐお”お”お”お”お”お”ん”ん”ん”!!!
現れると同時に咆哮を上げると、辺りが大きく揺れた。大きい分、咆哮も大きいのだ。
......エンシェントドラゴンと同等かそれ以上の大きさじゃない...?
「えー...と...取り敢えず...行ってきて?」
「グルルル...」
マリアは出てきた真っ黒なドラゴンにたじろぎつつも動きは止めない。
が、ドラゴンのその巨体からは想像出来ない程の速さの爪攻撃にマリアの分身の1体が霧散した。
...流石としか言いようがないですわぁ......
「─ッ!?」
これは危ないと思ったマリアは分身を増やした。
どんどん増えていき、それは次第に100体を超えた。
マリアの分身達はドラゴンに群がって倒そうとしている。
まるでボス討伐戦みたいな感じだ。
うーん...どうしよっかなぁ...
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