三分で読める一話完結型ショートホラー小説

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奴隷食品

奴隷が政府によって認められてからというもの。
奴隷によって世間の有様は大きく変わった。
娯楽でいえば【奴隷ファイト】という奴隷同士を戦わせる娯楽が社会現象を巻き起こし、大きな騒ぎとなった。
あれから少したち、今のブームは奴隷料理だ。
文字通り奴隷を食材として扱い、料理を作るというものである。
簡単なものでいうと丸焼き等がある。
口から無理矢理特大の串を刺し、股の間に貫通させて、ケバブのように焼く、と言ったものである。
味もシンプルながら奥深く、見た目のインパクトもあるということで、祭りでは屋台として並ぶことが多い。
次に胎児の天ぷらである。
産まれる前の胎児を腹から取り出し、天ぷらにして食べるというものである。
天ぷらの油と、胎児の肉の甘みが相まって、なかなかに美味しい。
また、揚げられたときの鳴き声を聞くのもまた乙なものであり、和食屋ではメジャーな料理になりつつある。
次に活け造りである。
生きた奴隷を生きたまま捌き、その肉を食うのだが、この際選ばれる奴隷は若く美しい女がほとんどである。
美しく華奢な少女が目の前で捌かれ、悲鳴をあげる様は壮観であり、またそれを見ながら食べる肉も、神秘的な美味しさであることから、一部の熱狂的なファンがいる。
その他にも、おつまみとしてつまむことができる、奴隷の耳を塩でカラッと揚げた奴隷耳揚げや、目玉を刺身としていただく料理などもある。
また、指をチョコでコーティングした指チュロスが、インスタ映えするとして女子高生の間で大流行し、ニュースでも大々的に取り上げられた。
コンビニで売られていた揚げチキンも、今では奴隷の足のもも肉が主流である。
これまではほかの生物を食べていた私たちの食文化は今大きな変化をとげている。
人間が人間をたべる。
これは大きな恩恵をもたらした。
今まで食の為に数を減らし続けていた動物達の数が増えていき、自然が豊になっていった。
人間という食物連鎖の圧倒的頂が居なくなったことにより、元の自然な食物連鎖の形にも戻っていった。
人間が人間を食べることにより、この地球に存在する人間の数も減っていき、人口爆発による諸問題も解決した。
人間界の問題も解決し、自然界も元の形を取り戻した。
これも全て奴隷のおかげてあろう。
この功績は称えられ、各地で奴隷の像が建てられた。
教科書にも奴隷達の功績は書かれ、そのありがたさを全人類が痛感した。
今日も感謝しながら奴隷を食べる。
活け造りの悲鳴の声を、感謝のあまり涙を流しながらたべる。
体に串を刺し、丸焼きにする時も、感謝の気持ちは忘れない。
私たちは泣きながら奴隷をたべる。

ありがとう奴隷。
君たちのおかげだよ奴隷。
美味しいよ奴隷。

あぁ、ありがとう、奴隷さん。
感想 2

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