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ホクロ
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「なぁ、お前そんなところにホクロなんかあったっけ?」
友達に言われ鏡を見てみると、眉間に大きいホクロができていた。
「ん?、うわ、マジだ、最悪じゃん、なんでこんな目立つところにホクロができんだよ」
「ははは、ニキビならまだしも、そんなところにホクロって。ははは」
「笑い事じゃねぇよぉ...」
くそ、せっかく彼女もできて大学生活が楽しくなってきたところなのに。
こんなバカでかいホクロがあったら確実に大学での俺のあだ名はホクロになるだろう。
彼女にも笑われるに違いない。
「あぁめんどくせぇ」
できる所が眉間というところもウザったい、どうせなら涙ボクロとかにしてくれれば良かったのに。
幸い今は連休の初日だ、少々手間だが、クリニックに行って消してもらおう、それが一番だ。
「はい、ではこれにて施術は終了です。しばらくの間は触らずに安静にしておいてくださいね」
「はい、ありがとうござます...」
もう最悪だ、なかなかいい値段しやがる。
せっかく新しいゲームでも買おうと思っていたのに、それもオジャンだ。
「全く、全てはこのホクロのせいだ」
だいぶイラついたが、もう消してもらった。
これで万事解決だ、明日は学校だし、帰ってさっさと寝るとしよう...。
朝起きた俺は絶望した。
「なんでだよ...なんでまたできてんだよ!!」
怒りのあまり叫ぶ。
消したはずのホクロがまた出来ていた、しかも前よりも大きい。
「これじゃ学校いけねぇよぉ...」
ジクッ
「ヴッ」
痛い、ホクロが痛い。
よく見ると透明でドロドロの液が滲み出てきている。
臭いはとても臭く、洗っても洗っても滲み出てくる。
「どうなってんだよ!!あぁ!イライラする!」
ガリガリガリガリ
怒りに任せてホクロを掻きむしる。
皮膚が裂け血が流れ、それが透明の液体と混じる。
洗面台は臭く赤グロい血で染まり、顔までもが血まみれになった。
鏡を見て驚いた、血まみれの自分に驚いた訳では無い。
ホクロが更に大きくなっていた。
いや、それはもうホクロとは呼べなかった。
「顔だ、赤ん坊の顔だ...」
自分の眉間に親指程の赤ん坊の顔が生えている。
状況を飲み込めず、じっと自分の顔から生えている赤ん坊の顔を眺める。
「おぎゃー」
喋った、いや、泣いた。
産声を上げた、こいつは俺の顔の上で産声を上げた。
「ああああああああああああ!!!!!!」
叫びながらカミソリで赤ん坊を削ぐ。
いたいたいたいたいたいたいたい。
辺りは血で染まり、痛みのあまり気絶しそうになる。
自分の声と赤ん坊の叫び声が混じり、共鳴する。
眉間ごと削ぎ落とし、俺はそのまま気絶した。
「よぉ、起きろよお前さん」
そんな声で目が覚めた。
鏡を見ると、眉間に年齢も性別もわからない、くしゃくしゃの顔が生えていた。
「無駄だよ、無駄、諦めなさい」
「俺たちはずっと一緒に生きていく運命なんだよ」
友達に言われ鏡を見てみると、眉間に大きいホクロができていた。
「ん?、うわ、マジだ、最悪じゃん、なんでこんな目立つところにホクロができんだよ」
「ははは、ニキビならまだしも、そんなところにホクロって。ははは」
「笑い事じゃねぇよぉ...」
くそ、せっかく彼女もできて大学生活が楽しくなってきたところなのに。
こんなバカでかいホクロがあったら確実に大学での俺のあだ名はホクロになるだろう。
彼女にも笑われるに違いない。
「あぁめんどくせぇ」
できる所が眉間というところもウザったい、どうせなら涙ボクロとかにしてくれれば良かったのに。
幸い今は連休の初日だ、少々手間だが、クリニックに行って消してもらおう、それが一番だ。
「はい、ではこれにて施術は終了です。しばらくの間は触らずに安静にしておいてくださいね」
「はい、ありがとうござます...」
もう最悪だ、なかなかいい値段しやがる。
せっかく新しいゲームでも買おうと思っていたのに、それもオジャンだ。
「全く、全てはこのホクロのせいだ」
だいぶイラついたが、もう消してもらった。
これで万事解決だ、明日は学校だし、帰ってさっさと寝るとしよう...。
朝起きた俺は絶望した。
「なんでだよ...なんでまたできてんだよ!!」
怒りのあまり叫ぶ。
消したはずのホクロがまた出来ていた、しかも前よりも大きい。
「これじゃ学校いけねぇよぉ...」
ジクッ
「ヴッ」
痛い、ホクロが痛い。
よく見ると透明でドロドロの液が滲み出てきている。
臭いはとても臭く、洗っても洗っても滲み出てくる。
「どうなってんだよ!!あぁ!イライラする!」
ガリガリガリガリ
怒りに任せてホクロを掻きむしる。
皮膚が裂け血が流れ、それが透明の液体と混じる。
洗面台は臭く赤グロい血で染まり、顔までもが血まみれになった。
鏡を見て驚いた、血まみれの自分に驚いた訳では無い。
ホクロが更に大きくなっていた。
いや、それはもうホクロとは呼べなかった。
「顔だ、赤ん坊の顔だ...」
自分の眉間に親指程の赤ん坊の顔が生えている。
状況を飲み込めず、じっと自分の顔から生えている赤ん坊の顔を眺める。
「おぎゃー」
喋った、いや、泣いた。
産声を上げた、こいつは俺の顔の上で産声を上げた。
「ああああああああああああ!!!!!!」
叫びながらカミソリで赤ん坊を削ぐ。
いたいたいたいたいたいたいたい。
辺りは血で染まり、痛みのあまり気絶しそうになる。
自分の声と赤ん坊の叫び声が混じり、共鳴する。
眉間ごと削ぎ落とし、俺はそのまま気絶した。
「よぉ、起きろよお前さん」
そんな声で目が覚めた。
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