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イラだち

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あぁむかつくむかつくむかつくむかつくころしてやるころしてやるころしてやるころしてやる。
なんなんだこの世界は?バカしかいないのか?まともなのは俺だけか?
山田も武田も伸打も全員ムカつく殺してやる。
その周りの奴らもだ、1人残らず殺してやる。
脳内で蹂躙する妄想をし、1人でにやける、これが俺の最近の日課だ。
「おい、そこのお前、ちょっと止まれ」
「あ?」
「警察だ!!止まれと言ってるのが聞こえないのか!!」
いきなり怒鳴られカチンとくる、が、向こうは警察だ。一様その感情は表に出さないでおく。
「おい?そのカバンには何が入っている?みせてみろ」
は?なんだコイツ?俺が不審者にでも見えたってか?ふざけんな殺すぞ。
「あははは、そんな物騒なものは入れてませんよ。自分がそんなふうに見えますか?」
「口答えするな!!見せろと言っているだろう!!」
「うるせぇぇぇなぁぁ!!警察だかなんだか知らないがこっちはイラついてんだよ!!俺が不審者だ!?ふざけるな!!おかしいのはお前ら全員だ!!俺以外のお前ら全員がおかしいんだ!!」
カッとなり警察の胸ぐらを掴む。
「離せ!!これ以上すると逮捕だぞ!!」
逮捕?俺が?なんで?こいつらはどこまで俺を追い込むんだ?
「もういい...もういいよ...」
「は?何を言ってるんだお前は」
もう疲れた、もういいこの世界は、やめだやめだ。
ドガッ
警官をぶん殴る。
「ヴッ!!おい、お前...」
「もういいんだよ俺は」


「はぁ、はぁ」 
持っていたカッターで衝動的に警察を殺してしまった。
「ははは、とうとう終わったわ俺」
悲壮感はない、むしろ達成感すらある。
どうせ捕まるんだ、殺そう。
ムカつくヤツら全員殺そう。

武田も佐藤も朝倉も松田も簗田も坂下も原西も


そうだよ、お前もだよお前も。
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