三分で読める一話完結型ショートホラー小説

ROOM

文字の大きさ
48 / 106

腹上死

くそ、この女とも早くおさらばしないとな。
俺は今出会い系で知り合った女の家にいる。
最初はヤるだけヤってさっさと捨てちまおうと思ったが、向こうが俺に異常なほど好意を寄せてくる。
SNSでどれだけメッセージを無視しようが、もう合わないでくれと言おうが、向こうはどこで知ったのか俺の家まで来てしまうのだ。
顔はブスだが体は悪くない、そんなだから俺もズルズルと関係を引きずってしまう。
「ねぇ、私ほんとにあなたが好きなの。本当よ?あなたと触れ合っている時が世界で一番幸せなの」
俺が挿入しようとすると毎回これを言ってくる、出会い系で知り合った男にそこまでの愛が芽生えるものなのか?正直いって怖かった。
だが体は悪くない、体も悪ければなんの躊躇いもなく捨てれるんだが...。

しばらく行為を続け俺の射精が近づいてきた。
フィニッシュに向けて腰を早く動かす。
女は顔を赤らめながら汚く喘ぐ、そんな顔を見ていたら萎えるので体だけを見て腰を動かす。
「うっ!出るっ!!」
「私も!!ああああああああ!!!」
すごい声だな、思わず声に出しそうになる。
「ふぅ、おい、離してくれよ」
「........」
「ん?おい、離せって!」
「........」
女がピクリとも動かなくなった、顔は白目を向き、俺の体にまきつけた足は鉄のように動かない。
「おい!!大丈夫かよ!!おい!!」
心臓に手を当てる。
動いていない。腹上死というやつだ。
「ま、まじかよ...俺か?俺が殺したことになるのか...?」
こんな女とセックスしたせいで捕まるなど真っ平御免だ。俺はいち早くこの場から逃げ出すことにした。
が、女の足がビクともしない。
「まじかよ!!ホントうぜぇな!!離せよおい!!」
ガンッ!!ガンッ!!ガンッ!!
イライラが抑えきれず顔を力任せに殴る。
「クソが!!クソが!!クソが!!クソが!!」
女の顔はボコボコに腫れ上がり、鼻は折れ血まみれになった。顔を見ることすらはばまれる。
「なんなんだよ!!何だこのバカみたいな状況は!!」
抜け出そうと、もがくが抜け出せない。
時間は流れ、体力もなくなり動くことが出来なくなった。
「あぁー、この女腐ってきやがった、くせぇよぉー、死にたくねぇよぉー」
さらに時間は流れ、男も衰弱死した。

死体を発見した人はこう思ったらしい。
お互いに愛し合い、最高の瞬間に死ねて、ある意味最高の死に方だと思った。と
感想 2

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

洒落にならない怖い話【短編集】

鍵谷端哉
ホラー
【累計55万PV突破‼】 話題作「アンケートに答えたら、人生が終わった話」が10万PVを記録。 日常に潜む“逃げ場のない恐怖”を集めた、戦慄の短編集。 その違和感は、もう始まっている。 帰り道、誰もいないはずの部屋、何気ない会話。 どこにでもある日常が、ある瞬間、取り返しのつかない異常へと変わる。 意味が分かると凍りつく話。 理由もなく、ただ追い詰められていく話。 そして、最後の一行で現実がひっくり返る話。 1話1000〜2000文字。隙間時間で読める短編ながら、 読み終えたあと、ふとした静寂が怖くなる。 これはすべて、どこかで起きていてもおかしくない話。 ――あなたのすぐ隣でも。 洒落にならない実話風・創作ホラー。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

【1分読書】意味が分かると怖いおとぎばなし

響ぴあの
ホラー
【1分読書】 意味が分かるとこわいおとぎ話。 意外な事実や知らなかった裏話。 浦島太郎は神になった。桃太郎の闇。本当に怖いかちかち山。かぐや姫は宇宙人。白雪姫の王子の誤算。舌切りすずめは三角関係の話。早く人間になりたい人魚姫。本当は怖い眠り姫、シンデレラ、さるかに合戦、はなさかじいさん、犬の呪いなどなど面白い雑学と創作短編をお楽しみください。 どこから読んでも大丈夫です。1話完結ショートショート。

意味が分かると怖い話【短編集】

本田 壱好
ホラー
意味が分かると怖い話。 つまり、意味がわからなければ怖くない。 解釈は読者に委ねられる。 あなたはこの短編集をどのように読みますか?

意味が分かると、分からないと怖い話【体験談+】

緑川
ホラー
ショートショートの寄せ集め。 幻想的から現実味溢れるものなど様々、存在。 出来の良し悪しについては格差あるので悪しからず。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

女子切腹同好会

しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。 はたして、彼女の行き着く先は・・・。 この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。 また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。 マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。 世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。