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ドクターフィッシュ
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世間は長期休み中、私は京都に一人旅行に行くことにした。
「わぁ、さすが京都、和をビシビシ感じるわぁ」
街並みが綺麗なので、歩いているだけでも楽しい、元々和風の建造物が好きだった私は大いに旅行を満喫していた。
「お!お姉ちゃん綺麗だねぇ、どうだい?うちの店寄ってかないかい?今ならお団子サービスしちゃうよぉ」
お団子屋さんの店主に声をかけられ、私はお団子屋に入ることにした。べつに褒められたからとか、そういう理由では断じてない、断じて。
「う~ん、甘くておいし~い」
甘党の私にピッタリの甘々のお団子だ、これをタダで食べさせてくれるとは、ここの店主は太っ腹だ。
「そうだろぉ、うちの団子はとびきり甘いからな、女の人に大人気なんだよ。そうだっ!お姉さん、ドクターフィッシュもやってかない?うちは団子だけじゃなくてドクターフィッシュもひと味違うよ!」
ほう、ドクターフィッシュか、名前は聞いたことはあるがやったことは無い、せっかくだからやってみることにする。
「へぇ~、そんなのあるんですか、じぁあお願いしてもいいですか?」
「あいよ!ちょっとまっててね!」
そう言うとおじさんは奥から水の張られたバケツをえっさほっさと持ってきた。
「はい、これに足を入れてねぇ」
言われるがままに靴下を脱ぎ足を入れる。
「はい、じぁドクターフィッシュ入れてくよぉ」
ワクワク、一体どんな感じなんだろう?というか、私は足はどれほど汚れているのだろう?
つんつんッ
「きゃ!あはは!くすぐったい!」
足に魚が群がりつついてくる。
「お姉さんいい反応するねぇ、もっと入れてくよぉ」
魚がどんどん追加され、私の足が見えなくなる。
最初は楽しかったが、足にワラワラと群がる魚たちを見て何だか不気味になってきた。
チクッ
「いたっ!噛まれた!?」
チクチクチクチクッ
「痛い!!痛い痛い!!」
あまりの痛みに足をバケツから出す。
「だ、大丈夫かい?お姉ちゃん...?」
「ヒッ!なに、これ...?」
足が穴だらけになっており、足中血だらけだった。
ポタ、ポタ
ドクターフィッシュ達は滴る血液をごくごくと飲んでいた。
「わぁ、さすが京都、和をビシビシ感じるわぁ」
街並みが綺麗なので、歩いているだけでも楽しい、元々和風の建造物が好きだった私は大いに旅行を満喫していた。
「お!お姉ちゃん綺麗だねぇ、どうだい?うちの店寄ってかないかい?今ならお団子サービスしちゃうよぉ」
お団子屋さんの店主に声をかけられ、私はお団子屋に入ることにした。べつに褒められたからとか、そういう理由では断じてない、断じて。
「う~ん、甘くておいし~い」
甘党の私にピッタリの甘々のお団子だ、これをタダで食べさせてくれるとは、ここの店主は太っ腹だ。
「そうだろぉ、うちの団子はとびきり甘いからな、女の人に大人気なんだよ。そうだっ!お姉さん、ドクターフィッシュもやってかない?うちは団子だけじゃなくてドクターフィッシュもひと味違うよ!」
ほう、ドクターフィッシュか、名前は聞いたことはあるがやったことは無い、せっかくだからやってみることにする。
「へぇ~、そんなのあるんですか、じぁあお願いしてもいいですか?」
「あいよ!ちょっとまっててね!」
そう言うとおじさんは奥から水の張られたバケツをえっさほっさと持ってきた。
「はい、これに足を入れてねぇ」
言われるがままに靴下を脱ぎ足を入れる。
「はい、じぁドクターフィッシュ入れてくよぉ」
ワクワク、一体どんな感じなんだろう?というか、私は足はどれほど汚れているのだろう?
つんつんッ
「きゃ!あはは!くすぐったい!」
足に魚が群がりつついてくる。
「お姉さんいい反応するねぇ、もっと入れてくよぉ」
魚がどんどん追加され、私の足が見えなくなる。
最初は楽しかったが、足にワラワラと群がる魚たちを見て何だか不気味になってきた。
チクッ
「いたっ!噛まれた!?」
チクチクチクチクッ
「痛い!!痛い痛い!!」
あまりの痛みに足をバケツから出す。
「だ、大丈夫かい?お姉ちゃん...?」
「ヒッ!なに、これ...?」
足が穴だらけになっており、足中血だらけだった。
ポタ、ポタ
ドクターフィッシュ達は滴る血液をごくごくと飲んでいた。
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