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メンヘルシティ
メンヘルシティ、ここは世界一平和な街、一年を通して犯罪は一切なく、誰もが幸せに暮らしていた。
「う~ん、今日はどのドーナツを食べよっかな~」
私はいつも通り、家に帰ってから食べるドーナツを選ぶのに悩んでいた。
ドスンッドスンッ
突然地面が揺れ動く、店の外の人々は皆上を見上げ、恐怖におののいていた。
「おーい!!みんな逃げろー!!怪獣が出たぞぉぉ!!」
その声を聞いた人々は一斉に逃げだす。
私はというと、別に大したことないなとドーナツ選びに専念する。
ここではこういうことがよくある、月に一度くらいのペースで海から怪獣が現れるのだ。
え?世界で一番平和な街なのに怪獣が現れるってどういうこと?ですって?ふふふ、説明しよう。
この街には正義のスーパーヒーローがいるのだ。
ピンクの衣装に身を包み、蝶のように舞い蜂のように刺す、彼女の名前はティンクル幸子。
今までの怪獣達も彼女が倒してきてくれたのだ、それも、街に一切の損害を与えずに。
「おお!!ティンクル幸子が来てくれたぞ!!」
外から人々の歓喜の声が聞こえてくる。
ほら、やっぱり来てくれた、これで今回も街の平和は守られたわね。
私はドーナツを買い、ティンクル幸子の華麗なるショーを見届けることにした。
「街に突如現れた悪の化身よ!正義の力で成敗してくれよう!」
彼女のお決まりのセリフであり、勝利宣言でもある。
戦いが始まると皆歓声をあげながらショーを楽しむ。
「やってやれー幸子!!」
「キャー!!幸子ちゃんかっこいいー!!」
戦いは幸子が優勢に見えた、彼女の放つバタフライパンチで相手は瀕死だ。
「これで決めるわ!!リボンハイビーム!!」
「「「ハイビーム!!」」」
街全体がひとつになり、幸子の手からビームが放たれる。怪獣は七色の光に包まれ動かなくなった、幸子の勝利である。
「正義は必ず勝つ!!」
幸子が街の人々にピースをすると、街は大いに盛り上がった。
「やっぱり幸子は凄いや、彼女がいる限りこの街は安泰ね」
そう思いながらドーナツを頬張り帰路に着く。
「あっ!!幸子危ない!!」
後ろなら鬼気迫る声が聞こえる。
「え?」
グヂッ!!
突然怪獣が起き上がり、幸子を手で握りつぶした。
ドサッ
手を開き、観衆の真っ只中に幸子を落とす。
「キャーーーーーー!!!!」
先程までの歓喜の叫び声とは違う、恐怖が伝わる叫び声が聞こえてくる。
幸子は、幸子は死んだ。
目玉は飛び出し、内蔵が穴という穴から飛び出してしまっている。
いつもの可憐な幸子は、そこにはいなかった。
「ウガァァァァァァァァァァ!!!!」
「に、にげろぉぉぉぉぉ!!!!」
怪獣は街や人を蹂躙しながら暴れ回る、この街には軍隊や警察はいない、今まで幸子が全て解決してくれていたからだ。
「ど、どうしよう、に、逃げなきゃ...逃げなきゃ!!」
ドーナツ等どうでもいい、私は全てを投げ出し走り出した。
どこに逃げればいい、建物?いや、怪獣はどんな建物でも易々と壊してしまう。
遠くに逃げよう、できるだけ怪獣から離れるんだ。
「ハァハァ、もっと、もっと遠くに...!」
「ウガァァァァァァ!!!!」
走る私の後方で、怪獣がビルを破壊した、辺りに隕石のようにビル破片が飛び散る。
「ッ!!くるっ!!くるっ!!」
私は全力で走ったが、破片はこちらに向かって無慈悲に飛んできていた。
「うぅ、うぅ...」
瓦礫の中で目が覚める、どうやら気絶していたらしい。
「そ、そうだ、幸子が死んで、それで...」
街はどうなってしまったのだろう?怪獣は?街の人達は?
現状を把握するために瓦礫を押しのけ街を見る。
「...だめだ、もう、おしまいだ...」
街は炎に包まれ、死体は積み重なり酷い匂いを放っている。
平和で美しかった街は、あっという間に地獄へと変わってしまった。
「ウガァァァァァァァ!!!!」
怪獣が唯一の生き残りであろう私を見つけて走ってくる。
「ははは、あはははははははは!!!!」
迫り来る巨大な生物を、私は両手を伸ばし迎え入れた。
「う~ん、今日はどのドーナツを食べよっかな~」
私はいつも通り、家に帰ってから食べるドーナツを選ぶのに悩んでいた。
ドスンッドスンッ
突然地面が揺れ動く、店の外の人々は皆上を見上げ、恐怖におののいていた。
「おーい!!みんな逃げろー!!怪獣が出たぞぉぉ!!」
その声を聞いた人々は一斉に逃げだす。
私はというと、別に大したことないなとドーナツ選びに専念する。
ここではこういうことがよくある、月に一度くらいのペースで海から怪獣が現れるのだ。
え?世界で一番平和な街なのに怪獣が現れるってどういうこと?ですって?ふふふ、説明しよう。
この街には正義のスーパーヒーローがいるのだ。
ピンクの衣装に身を包み、蝶のように舞い蜂のように刺す、彼女の名前はティンクル幸子。
今までの怪獣達も彼女が倒してきてくれたのだ、それも、街に一切の損害を与えずに。
「おお!!ティンクル幸子が来てくれたぞ!!」
外から人々の歓喜の声が聞こえてくる。
ほら、やっぱり来てくれた、これで今回も街の平和は守られたわね。
私はドーナツを買い、ティンクル幸子の華麗なるショーを見届けることにした。
「街に突如現れた悪の化身よ!正義の力で成敗してくれよう!」
彼女のお決まりのセリフであり、勝利宣言でもある。
戦いが始まると皆歓声をあげながらショーを楽しむ。
「やってやれー幸子!!」
「キャー!!幸子ちゃんかっこいいー!!」
戦いは幸子が優勢に見えた、彼女の放つバタフライパンチで相手は瀕死だ。
「これで決めるわ!!リボンハイビーム!!」
「「「ハイビーム!!」」」
街全体がひとつになり、幸子の手からビームが放たれる。怪獣は七色の光に包まれ動かなくなった、幸子の勝利である。
「正義は必ず勝つ!!」
幸子が街の人々にピースをすると、街は大いに盛り上がった。
「やっぱり幸子は凄いや、彼女がいる限りこの街は安泰ね」
そう思いながらドーナツを頬張り帰路に着く。
「あっ!!幸子危ない!!」
後ろなら鬼気迫る声が聞こえる。
「え?」
グヂッ!!
突然怪獣が起き上がり、幸子を手で握りつぶした。
ドサッ
手を開き、観衆の真っ只中に幸子を落とす。
「キャーーーーーー!!!!」
先程までの歓喜の叫び声とは違う、恐怖が伝わる叫び声が聞こえてくる。
幸子は、幸子は死んだ。
目玉は飛び出し、内蔵が穴という穴から飛び出してしまっている。
いつもの可憐な幸子は、そこにはいなかった。
「ウガァァァァァァァァァァ!!!!」
「に、にげろぉぉぉぉぉ!!!!」
怪獣は街や人を蹂躙しながら暴れ回る、この街には軍隊や警察はいない、今まで幸子が全て解決してくれていたからだ。
「ど、どうしよう、に、逃げなきゃ...逃げなきゃ!!」
ドーナツ等どうでもいい、私は全てを投げ出し走り出した。
どこに逃げればいい、建物?いや、怪獣はどんな建物でも易々と壊してしまう。
遠くに逃げよう、できるだけ怪獣から離れるんだ。
「ハァハァ、もっと、もっと遠くに...!」
「ウガァァァァァァ!!!!」
走る私の後方で、怪獣がビルを破壊した、辺りに隕石のようにビル破片が飛び散る。
「ッ!!くるっ!!くるっ!!」
私は全力で走ったが、破片はこちらに向かって無慈悲に飛んできていた。
「うぅ、うぅ...」
瓦礫の中で目が覚める、どうやら気絶していたらしい。
「そ、そうだ、幸子が死んで、それで...」
街はどうなってしまったのだろう?怪獣は?街の人達は?
現状を把握するために瓦礫を押しのけ街を見る。
「...だめだ、もう、おしまいだ...」
街は炎に包まれ、死体は積み重なり酷い匂いを放っている。
平和で美しかった街は、あっという間に地獄へと変わってしまった。
「ウガァァァァァァァ!!!!」
怪獣が唯一の生き残りであろう私を見つけて走ってくる。
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迫り来る巨大な生物を、私は両手を伸ばし迎え入れた。
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