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トンネルの幽霊
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「おいタジマ!、まさかお前ビビってんのかぁ!?」
「び、びびってなんかねぇよ!!お、俺の事舐めてんのかぁ!?」
「きゃはは!!タッシー超ビビってんじゃん、ウケる~」
俺たちイツメン3人組は夏休みに心霊スポットに来た。
女の幽霊が出るというトンネルで、地元では結構有名な所だ。
「つかチョーくら~い、ヤマちゃん懐中電灯早くつけてよぉ~」
「つ、つかないとかいうありがちな展開はやめろよ...」
「何ビビってんだよ、ほら、ちゃんとつくじゃねぇか。幽霊だがなんだか知らねぇが、出てきたら俺がしばき倒してやるよ」
「キャー!ヤマちゃんやっぱカッコイイ~、しゅきぴ~」
トンネルはとても長く続いており、懐中電灯の光を持ってしても奥の方は暗い。
「だいぶ歩いたのに全然出れねぇな、どんだけ長いトンネルなんだよ...」
「い、入口がもう見えないよ...」
「キャー!!」
突然夏美が叫び声をあげる。
「で、でたぁぁぁぁぁ!!!!」
「どうした!!夏美!!」
後ろの方を振り返ると夏美が壁を見て爆笑していた。
「見て見て、でっかいチンコの落書きがある!きゃははははは!」
「ははは!マジじゃん!雰囲気ぶち壊しじゃん!!ははは!」
「ぷッ、あははは!な~んだ、ビビってたのが馬鹿らしくなるや」
「あっ、タッシーやっぱビビってたんじゃん、かっこわる~い」
「ち、違っ!ビビってなんかないやい!」
その後も特に怖いことなんか起こらなかった。
なんなら後半はいつもみたいに馬鹿騒ぎして、心霊スポットとということを忘れていた。
「な~んだ、心霊スポットってこんなもんなんだな」
「ほんとそれ~、まぁ楽しかったしいいんじゃない?」
「ふん、お、俺からしたら物足りなかったな」
「嘘つけお前、1番ビビってたくせに!」
今日、生きている人間がトンネルに入ってきた。
ここが心霊スポットであるということもあって、肝試しに来る人はよく来る。
ほんとにいい迷惑だ、ここは私が事故で死んだ場所、いわば家みたいなものなのだ、面白半分で近づかれると困る。
何もしないとずっと居座られるので、いつも適当に脅かしてやって帰らしている。
そうした方が噂が広まり、ここにノコノコと来るやつも減るしね。
「今回もいつもみたいに適当にあしらってやろっと」
「おい、タジマ!まさかお前ビビってんのかぁ!?」
うわ怖っ!私が一番苦手なDQNタイプだ!。
生前から暗かった私はああいったタイプが怖くて仕方がない、脅かす機会を伺うが、その度に馬鹿みたいに騒いで近づけない。
「うぅ、怖いよぉ怖いよぉ」
こんなヤツらが居たら自分の家でも気が気でない、一刻も早く立ち去って欲しかった。
「な~んだ、心霊スポットってこんなもんなんだな」
やった!やっと帰っていった!
「はぁ、疲れたぁ、ホント勘弁して欲しいわ」
恐怖のせいで今日はもう疲れた。
私はいつもより早く眠りについた。
「び、びびってなんかねぇよ!!お、俺の事舐めてんのかぁ!?」
「きゃはは!!タッシー超ビビってんじゃん、ウケる~」
俺たちイツメン3人組は夏休みに心霊スポットに来た。
女の幽霊が出るというトンネルで、地元では結構有名な所だ。
「つかチョーくら~い、ヤマちゃん懐中電灯早くつけてよぉ~」
「つ、つかないとかいうありがちな展開はやめろよ...」
「何ビビってんだよ、ほら、ちゃんとつくじゃねぇか。幽霊だがなんだか知らねぇが、出てきたら俺がしばき倒してやるよ」
「キャー!ヤマちゃんやっぱカッコイイ~、しゅきぴ~」
トンネルはとても長く続いており、懐中電灯の光を持ってしても奥の方は暗い。
「だいぶ歩いたのに全然出れねぇな、どんだけ長いトンネルなんだよ...」
「い、入口がもう見えないよ...」
「キャー!!」
突然夏美が叫び声をあげる。
「で、でたぁぁぁぁぁ!!!!」
「どうした!!夏美!!」
後ろの方を振り返ると夏美が壁を見て爆笑していた。
「見て見て、でっかいチンコの落書きがある!きゃははははは!」
「ははは!マジじゃん!雰囲気ぶち壊しじゃん!!ははは!」
「ぷッ、あははは!な~んだ、ビビってたのが馬鹿らしくなるや」
「あっ、タッシーやっぱビビってたんじゃん、かっこわる~い」
「ち、違っ!ビビってなんかないやい!」
その後も特に怖いことなんか起こらなかった。
なんなら後半はいつもみたいに馬鹿騒ぎして、心霊スポットとということを忘れていた。
「な~んだ、心霊スポットってこんなもんなんだな」
「ほんとそれ~、まぁ楽しかったしいいんじゃない?」
「ふん、お、俺からしたら物足りなかったな」
「嘘つけお前、1番ビビってたくせに!」
今日、生きている人間がトンネルに入ってきた。
ここが心霊スポットであるということもあって、肝試しに来る人はよく来る。
ほんとにいい迷惑だ、ここは私が事故で死んだ場所、いわば家みたいなものなのだ、面白半分で近づかれると困る。
何もしないとずっと居座られるので、いつも適当に脅かしてやって帰らしている。
そうした方が噂が広まり、ここにノコノコと来るやつも減るしね。
「今回もいつもみたいに適当にあしらってやろっと」
「おい、タジマ!まさかお前ビビってんのかぁ!?」
うわ怖っ!私が一番苦手なDQNタイプだ!。
生前から暗かった私はああいったタイプが怖くて仕方がない、脅かす機会を伺うが、その度に馬鹿みたいに騒いで近づけない。
「うぅ、怖いよぉ怖いよぉ」
こんなヤツらが居たら自分の家でも気が気でない、一刻も早く立ち去って欲しかった。
「な~んだ、心霊スポットってこんなもんなんだな」
やった!やっと帰っていった!
「はぁ、疲れたぁ、ホント勘弁して欲しいわ」
恐怖のせいで今日はもう疲れた。
私はいつもより早く眠りについた。
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