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日常

(4)

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あっという間に放課後になった。

皆それぞれの部活をし始める。

私は吹部だから1階に移動する。
今日はバスケ部はグラウンドで練習するらしく玲と滝本は外に出るようだ。


「部活が終わったらグラウンドに行くから一緒に帰らない?」

「いいよ、雪ちゃんまたあとでね」


吹部は他の部活より早く始める代わりに早く終わるルールがある。
私立なので遠い所から通っている生徒は多く、その人達のことを考えた結果なのだそうだ。

吹部の早く帰れる制度、結構助かるんだよね。

急いで移動していると石田と会った。

「お、清水じゃん!」

「石田だ!クラス離れちゃったねー」

「そうだな、廉と西野と清水は同じクラスなのになんで俺だけ…」

「今回はドンマイだね」

「だな、休み時間とかに行くわ」

「待ってるね、玲も残念そうにしてたし」

「………おう」

すぐに顔が赤くなった。

一年生の時から石田は玲のことが好きだ。
玲のことをチラチラ見ていたからふざけて好きなのか聞いてみたところ、否定はされたが明らかに動揺していた。
見事に当たっていたらしい。

純粋な少年って感じが見ていて面白いんだよね。


「…相変わらず照れてるの分かりやすすぎ」

「うっせ、まあ…とにかく行くからな」

「りょーかい!じゃあ私も部活行くわ!石田もがんば」

「清水も!」


急がないと部活に遅れる…!




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