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第2階層
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結論から言うと安全地帯に戻った時には私達はヘトヘトだった。
あの部屋から安全地帯に戻るまでに2箇所ほど曲がり角があり、その分だけ距離が長く、巨大コウモリとの戦闘回数も多かった。
……というかコウモリいすぎ。
一体どこにこれほどと思うほどに大量にいて、それでも1匹1匹が縄張りでもあるのか離れていたからまだマシだった。
まぁそれでも連続して戦うことには変わりなかったのだけど。
巨大コウモリとの戦闘回数は結局のところ28回というとんでもない回数になった。
それでもルー君の長くなった射程のおかげで1度も攻撃を受ける事はなかったのが幸いだった。
でも今まで体験したことないほどの連続した戦闘はものすごく疲れた。
……私戦ってないのに。
戦っていた本人のルー君も結構疲れていたけど、私よりはマシだったと思う。ロウ君はいつも通りにクールだ。
「つっかれたぁ~」
安全地帯の木に背を預けてずりずり、と座り込む。
ルー君とロウ君はさっそく水浴びをしに泉に飛び込んでいる。
私も水浴びした方がいいんだけど、疲れていてもうちょっと休まないとだめっぽい。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「きゅぅ~」
「ホーホォ」
「……ん……?」
ルー君とロウ君の切なそうな鳴き声にまどろんでいた意識が浮上してくる。
目を擦って背伸びをしてから2人を抱き上げて、ぎゅ~っと抱きしめてそのふわふわで気持ちいい毛並みを堪能する。むふふ~しゃーわせ~。
「きゅぅ~きゅぅ~」
「ホォ~ホォ~」
「……ん~?」
いつもなら抱きしめると嬉しそうな声をあげる2人がなんだか今日は違う。どうしたんだろう?
「どうしたの、2人とも?」
「きゅぅ~」
「ホォ~」
「……あ」
2人の表情と鳴き声で気づいた。
慌てて2人を降ろして鞄から油揚げを取り出して食器に盛り付けてあげる。
それを見た2人の表情がぱああっと輝くのを感じてちょっと胸がチクリと痛んだ。
大事な2人を飢えさせるなんて私はだめなやつだ。
2人が居なければ私はここまで無事にこれるわけがない。そんな大事な2人にこんな切ない表情や鳴き声をあげさせるなんて……。
「ごめんね……2人とも……」
「きゅ? きゅ~い」
「ホホォ。ホ!」
意気消沈してしまった私に2人は油揚げを食べるのも止めて擦り寄ってきてくれた。
こんなダメな私に気を遣ってくれるなんて……なんて優しいんだろう。
慰めてくれる2人を優しく抱きしめて優しい時間にその身を委ねた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ルー君達のご飯も終わって私も水浴びをしてさっぱりするとみんなでカタログを眺める。
カタログに記載されている『魔力総量』から考えてどうやら私は結構な時間寝ていたようだ。
ついでにその間に来たらしい『敵』の分だけ魔力も増えていた。多分3匹くらい来たのかな?
結果的に『魔力総量』は2013になった。やはりコウモリの大群がきいている。
28匹で700だから大分増えた。でももう1度アレをやるか、と聞かれると答えは絶対にノウ! だ。
巨大コウモリとの連戦はしないにしても、もうちょっと頑張れば『お布団セット』に届く魔力が溜まる。やっと快適な睡眠が取れるよ!
「お布団楽しみだね!」
「きゅい!」
「ホォ?」
ルー君は私と一緒に寝ることもあるのでお布団が楽しみのようだ。
でもロウ君は木に留まったまま寝るのでそうでもない。首をくりくり回して不思議そうだ。
ロウ君にお布団のよさをじっくり説明してあげたいところだけど、実物で心休まる時間を実感してもらった方が早いだろう。
むふふ~、とロウ君のふさふさの首をこりこりしてあげると目を細めて気持ちよさそうにしている。ルー君もおねだりしてきたので一緒にこりこりしてあげる。
しばらく2人と戯れてからカタログをまた見始める。
私の脇から顔を出しているルー君と肩に留まっているロウ君も一緒だ。
普段はスキルのカテゴリーは無視してアイテムの方ばかり見ているんだけど、今日は何かないかなぁと気分転換も兼ねて見ている。
相変わらず『適性無し』ばかりで取得できないけれど……いくつか取得できるものもある。
『使い魔使役Lv3』と『声援魔法Lv2』だ。
どちらもかなりお高い『消費魔力』だ。
『使い魔使役Lv3』は使い魔の卵もないからとっても意味はないだろう。
でも『声援魔法Lv2』に関しては『声援魔法Lv1』で使えるようになった『スピード』以外にも魔法が手に入るかもしれない。
今のところここぞという時にしか使っていない『声援魔法』だけど、種類が増えたら私がみんなの役に立つ場面も増えてくれるんじゃないだろうか。まぁその前にまず体力をつけないとだめだけど。
そのためにできれば『身体能力強化』とか『体力強化』とか、分かり易いスキルが取得できたらよかったのに。ちなみにどちらも『適性無し』なので取得できない。
『消費魔力』の関係上、『お布団セット』などを取得した後に目指すべきは『声援魔法Lv2』だろうか。
でも使い魔の卵が手に入ったらお布団を諦めてでも『使い魔使役Lv3』を取得すべきだろう。仲間が増えてくれるのは非常に心強いのだから。
とりあえず今は取得する必要もないので頭の片隅に置いておくとして、ページを捲っていく。
普段ほとんど見ないスキルカテゴリーのページはいつの間にか細分化されていた。
スキルカテゴリーの他にも知識カテゴリーが出来ていたりして、その中には魔法知識や武器に関する知識などがいっぱいあった。
……もちろん私は『適性無し』だけどね!
知識にも適性が必要なんて……。
「……あ」
「きゅ!」
「ホホォ!」
しかし見つけてしまった!
私でも取得できる知識を!
「『使い魔知識』! 『声援魔法知識』! すごい、すごい!
私も知識を取得できるみたいだよ!」
「きゅーい!」
「ホホホー!」
2人も我が事のように一緒に喜んでくれる。
2つとも私がすでに取得しているスキルの知識だ。もしかしたら知識はソレに関連するスキルを取得することによって解禁されるのかもしれない。
だって『システムメッセージ』が出現した覚えはないのだもの。これはきっと連動しているものなのだ。
「でもコレをとってしまうとまたお布団が遠のいちゃうなぁ……」
知識系のスキルは『消費魔力』は少ないけれど、それでも2つ共取得すると600ほどかかる。600は大きい。
巨大コウモリをあれだけ大量に魔力にしたのにそれでも700だ。
それに知識ということは直接的な戦力にはなり難いと思う。取得して本当に役に立つのだろうか?
「うぅ~ん……」
「きゅぅ?」
「ホホォ」
「きゅきゅぅい。きゅう」
「ホ、ホォ」
「きゅぃ」
私が悩んでいる様子にルー君が小首をかしげて3本の尻尾をうねうねさせていると、ロウ君とのやり取りが始まっている。
きっとロウ君は私がどうして迷っているのかわかっていて、それをルー君に説明しているんだろう。
ルー君的には欲しいならさくっと取得してしまえばいいのに、といったところだろうか。
私が思うにルー君は素直でまっすぐだ。
だから自分が役に立たないなんて思ったりしないし、私が役に立たないスキルを取得しても関係ない。ルー君がその分守るだけだから。
とっても男前なやんちゃ系。
でもロウ君は違う。
ロウ君の得意分野はルー君と違って探知系に特化しているから、その分頭脳労働者で私の悩みもわかってくれるみたいだ。
クールに計算高く、めがねがとても似合いそう。
ルー君とロウ君のやり取りの様子を微笑ましく見守る。
そして思うのはやはり、少しでも2人の為になることをしようという想い。
知識を取得して役に立つ可能性があるならそれに賭けるべきだろう。
お布団は恋しいけど、我慢できる。我慢する。
「うん、決めた!」
「きゅ?」
「ホォ?」
「この2つの知識スキルを取得するよ!」
「きゅい!」
「ホォ……。ホォ!」
ルー君は素直に喜んでくれるけど、ロウ君は少し思案する様子を見せてからそれでも最後には喜んでくれた。
ありがとう、2人とも。私頑張るよ!
まず『使い魔知識』を取得するために『消費魔力』350を支払う。
するとたくさんの知識が流れ込んできて……でも不快な感覚はなく、とても清涼な澄み渡るような清清しい感覚が私を支配した。
「ルー君の種族名は『焔狐』なんだね。あの灯火は『紅蓮灯火』。
本来2本だけの尻尾が3本になったのは滅多に起こらない『進化』をしたからみたい。
進化すると新しいスキルが増えるみたいだね。あの大蛇に使ったスキルがその新しいスキルで『白焔化身』っていうんだって。
でも強い代わりに反動がすごく大きいスキルだから無茶しちゃだめだよ?」
「きゅい!」
「ホホホォー」
知識スキルはすごい。
使い魔であるルー君やロウ君のたくさんの知識を私に齎してくれた。
まとめると――。
ルー君の種族名は『焔狐』。
進化は1回。
持っているスキルは『紅蓮灯火』、『白焔化身』、『長射程』、『身体能力強化』、『気配探知』、『天真爛漫』。
やっぱりルー君も『気配探知』を持っていた。でもロウ君の方がレベルは高いみたい。
まだ『使い魔知識』のLvが1だからか、各スキルのレベルまではわからないみたい。
それにしても『天真爛漫』って……。確かにルー君にはぴったりのスキルだと思う。詳しい効果はわからないけど。
ロウ君の種族名は『隠密梟』。
進化は0回。
持っているスキルは『気配探知』、『罠探知』、『埋物探知』、『共感覚』、『隠密』、『深知黙考』。
あの『古ぼけた鍵』を見つけたのは『埋物探知』のようだ。
梟だけあってやっぱり『隠密』なんてすごそうなスキルを持っている。でもずっと私の肩の上にいるからあんまり意味ない?
『深知黙考』は名前だけしかわからなかったけど、きっと知能が上昇する類のものだと思う。ロウ君頭いいし。
こうして『使い魔知識』を取得してみると2人のことがたくさんわかった。
取得しなかったらきっと知らないままだった事もたくさんあったと思う。
直接戦闘には役に立たないけれど、それでも取得してよかったと思った。
さて、次はお待ちかねの『声援魔法知識』だ。
どんな知識が得られるのだろうか。非常に楽しみだ!
あの部屋から安全地帯に戻るまでに2箇所ほど曲がり角があり、その分だけ距離が長く、巨大コウモリとの戦闘回数も多かった。
……というかコウモリいすぎ。
一体どこにこれほどと思うほどに大量にいて、それでも1匹1匹が縄張りでもあるのか離れていたからまだマシだった。
まぁそれでも連続して戦うことには変わりなかったのだけど。
巨大コウモリとの戦闘回数は結局のところ28回というとんでもない回数になった。
それでもルー君の長くなった射程のおかげで1度も攻撃を受ける事はなかったのが幸いだった。
でも今まで体験したことないほどの連続した戦闘はものすごく疲れた。
……私戦ってないのに。
戦っていた本人のルー君も結構疲れていたけど、私よりはマシだったと思う。ロウ君はいつも通りにクールだ。
「つっかれたぁ~」
安全地帯の木に背を預けてずりずり、と座り込む。
ルー君とロウ君はさっそく水浴びをしに泉に飛び込んでいる。
私も水浴びした方がいいんだけど、疲れていてもうちょっと休まないとだめっぽい。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「きゅぅ~」
「ホーホォ」
「……ん……?」
ルー君とロウ君の切なそうな鳴き声にまどろんでいた意識が浮上してくる。
目を擦って背伸びをしてから2人を抱き上げて、ぎゅ~っと抱きしめてそのふわふわで気持ちいい毛並みを堪能する。むふふ~しゃーわせ~。
「きゅぅ~きゅぅ~」
「ホォ~ホォ~」
「……ん~?」
いつもなら抱きしめると嬉しそうな声をあげる2人がなんだか今日は違う。どうしたんだろう?
「どうしたの、2人とも?」
「きゅぅ~」
「ホォ~」
「……あ」
2人の表情と鳴き声で気づいた。
慌てて2人を降ろして鞄から油揚げを取り出して食器に盛り付けてあげる。
それを見た2人の表情がぱああっと輝くのを感じてちょっと胸がチクリと痛んだ。
大事な2人を飢えさせるなんて私はだめなやつだ。
2人が居なければ私はここまで無事にこれるわけがない。そんな大事な2人にこんな切ない表情や鳴き声をあげさせるなんて……。
「ごめんね……2人とも……」
「きゅ? きゅ~い」
「ホホォ。ホ!」
意気消沈してしまった私に2人は油揚げを食べるのも止めて擦り寄ってきてくれた。
こんなダメな私に気を遣ってくれるなんて……なんて優しいんだろう。
慰めてくれる2人を優しく抱きしめて優しい時間にその身を委ねた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ルー君達のご飯も終わって私も水浴びをしてさっぱりするとみんなでカタログを眺める。
カタログに記載されている『魔力総量』から考えてどうやら私は結構な時間寝ていたようだ。
ついでにその間に来たらしい『敵』の分だけ魔力も増えていた。多分3匹くらい来たのかな?
結果的に『魔力総量』は2013になった。やはりコウモリの大群がきいている。
28匹で700だから大分増えた。でももう1度アレをやるか、と聞かれると答えは絶対にノウ! だ。
巨大コウモリとの連戦はしないにしても、もうちょっと頑張れば『お布団セット』に届く魔力が溜まる。やっと快適な睡眠が取れるよ!
「お布団楽しみだね!」
「きゅい!」
「ホォ?」
ルー君は私と一緒に寝ることもあるのでお布団が楽しみのようだ。
でもロウ君は木に留まったまま寝るのでそうでもない。首をくりくり回して不思議そうだ。
ロウ君にお布団のよさをじっくり説明してあげたいところだけど、実物で心休まる時間を実感してもらった方が早いだろう。
むふふ~、とロウ君のふさふさの首をこりこりしてあげると目を細めて気持ちよさそうにしている。ルー君もおねだりしてきたので一緒にこりこりしてあげる。
しばらく2人と戯れてからカタログをまた見始める。
私の脇から顔を出しているルー君と肩に留まっているロウ君も一緒だ。
普段はスキルのカテゴリーは無視してアイテムの方ばかり見ているんだけど、今日は何かないかなぁと気分転換も兼ねて見ている。
相変わらず『適性無し』ばかりで取得できないけれど……いくつか取得できるものもある。
『使い魔使役Lv3』と『声援魔法Lv2』だ。
どちらもかなりお高い『消費魔力』だ。
『使い魔使役Lv3』は使い魔の卵もないからとっても意味はないだろう。
でも『声援魔法Lv2』に関しては『声援魔法Lv1』で使えるようになった『スピード』以外にも魔法が手に入るかもしれない。
今のところここぞという時にしか使っていない『声援魔法』だけど、種類が増えたら私がみんなの役に立つ場面も増えてくれるんじゃないだろうか。まぁその前にまず体力をつけないとだめだけど。
そのためにできれば『身体能力強化』とか『体力強化』とか、分かり易いスキルが取得できたらよかったのに。ちなみにどちらも『適性無し』なので取得できない。
『消費魔力』の関係上、『お布団セット』などを取得した後に目指すべきは『声援魔法Lv2』だろうか。
でも使い魔の卵が手に入ったらお布団を諦めてでも『使い魔使役Lv3』を取得すべきだろう。仲間が増えてくれるのは非常に心強いのだから。
とりあえず今は取得する必要もないので頭の片隅に置いておくとして、ページを捲っていく。
普段ほとんど見ないスキルカテゴリーのページはいつの間にか細分化されていた。
スキルカテゴリーの他にも知識カテゴリーが出来ていたりして、その中には魔法知識や武器に関する知識などがいっぱいあった。
……もちろん私は『適性無し』だけどね!
知識にも適性が必要なんて……。
「……あ」
「きゅ!」
「ホホォ!」
しかし見つけてしまった!
私でも取得できる知識を!
「『使い魔知識』! 『声援魔法知識』! すごい、すごい!
私も知識を取得できるみたいだよ!」
「きゅーい!」
「ホホホー!」
2人も我が事のように一緒に喜んでくれる。
2つとも私がすでに取得しているスキルの知識だ。もしかしたら知識はソレに関連するスキルを取得することによって解禁されるのかもしれない。
だって『システムメッセージ』が出現した覚えはないのだもの。これはきっと連動しているものなのだ。
「でもコレをとってしまうとまたお布団が遠のいちゃうなぁ……」
知識系のスキルは『消費魔力』は少ないけれど、それでも2つ共取得すると600ほどかかる。600は大きい。
巨大コウモリをあれだけ大量に魔力にしたのにそれでも700だ。
それに知識ということは直接的な戦力にはなり難いと思う。取得して本当に役に立つのだろうか?
「うぅ~ん……」
「きゅぅ?」
「ホホォ」
「きゅきゅぅい。きゅう」
「ホ、ホォ」
「きゅぃ」
私が悩んでいる様子にルー君が小首をかしげて3本の尻尾をうねうねさせていると、ロウ君とのやり取りが始まっている。
きっとロウ君は私がどうして迷っているのかわかっていて、それをルー君に説明しているんだろう。
ルー君的には欲しいならさくっと取得してしまえばいいのに、といったところだろうか。
私が思うにルー君は素直でまっすぐだ。
だから自分が役に立たないなんて思ったりしないし、私が役に立たないスキルを取得しても関係ない。ルー君がその分守るだけだから。
とっても男前なやんちゃ系。
でもロウ君は違う。
ロウ君の得意分野はルー君と違って探知系に特化しているから、その分頭脳労働者で私の悩みもわかってくれるみたいだ。
クールに計算高く、めがねがとても似合いそう。
ルー君とロウ君のやり取りの様子を微笑ましく見守る。
そして思うのはやはり、少しでも2人の為になることをしようという想い。
知識を取得して役に立つ可能性があるならそれに賭けるべきだろう。
お布団は恋しいけど、我慢できる。我慢する。
「うん、決めた!」
「きゅ?」
「ホォ?」
「この2つの知識スキルを取得するよ!」
「きゅい!」
「ホォ……。ホォ!」
ルー君は素直に喜んでくれるけど、ロウ君は少し思案する様子を見せてからそれでも最後には喜んでくれた。
ありがとう、2人とも。私頑張るよ!
まず『使い魔知識』を取得するために『消費魔力』350を支払う。
するとたくさんの知識が流れ込んできて……でも不快な感覚はなく、とても清涼な澄み渡るような清清しい感覚が私を支配した。
「ルー君の種族名は『焔狐』なんだね。あの灯火は『紅蓮灯火』。
本来2本だけの尻尾が3本になったのは滅多に起こらない『進化』をしたからみたい。
進化すると新しいスキルが増えるみたいだね。あの大蛇に使ったスキルがその新しいスキルで『白焔化身』っていうんだって。
でも強い代わりに反動がすごく大きいスキルだから無茶しちゃだめだよ?」
「きゅい!」
「ホホホォー」
知識スキルはすごい。
使い魔であるルー君やロウ君のたくさんの知識を私に齎してくれた。
まとめると――。
ルー君の種族名は『焔狐』。
進化は1回。
持っているスキルは『紅蓮灯火』、『白焔化身』、『長射程』、『身体能力強化』、『気配探知』、『天真爛漫』。
やっぱりルー君も『気配探知』を持っていた。でもロウ君の方がレベルは高いみたい。
まだ『使い魔知識』のLvが1だからか、各スキルのレベルまではわからないみたい。
それにしても『天真爛漫』って……。確かにルー君にはぴったりのスキルだと思う。詳しい効果はわからないけど。
ロウ君の種族名は『隠密梟』。
進化は0回。
持っているスキルは『気配探知』、『罠探知』、『埋物探知』、『共感覚』、『隠密』、『深知黙考』。
あの『古ぼけた鍵』を見つけたのは『埋物探知』のようだ。
梟だけあってやっぱり『隠密』なんてすごそうなスキルを持っている。でもずっと私の肩の上にいるからあんまり意味ない?
『深知黙考』は名前だけしかわからなかったけど、きっと知能が上昇する類のものだと思う。ロウ君頭いいし。
こうして『使い魔知識』を取得してみると2人のことがたくさんわかった。
取得しなかったらきっと知らないままだった事もたくさんあったと思う。
直接戦闘には役に立たないけれど、それでも取得してよかったと思った。
さて、次はお待ちかねの『声援魔法知識』だ。
どんな知識が得られるのだろうか。非常に楽しみだ!
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