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体をまさぐられている気配と、間近にある心地よい温もりに思わず口元を綻ばせた。またあの夢でも見ているのだろうと、大して抵抗することもなく、その感触に身を委ね、自ら進んで男の体に腕を回した。
「っ、ん、ぁ」
夢の中の尚昌が自身に触れてきて、丁寧に扱きながら胸の飾りを舐める感触があまりに心地よくて喘いでいると、尚昌が何か呟く気配がした。
「やらしいな、……たっちまいそう」
そんな言葉が聞こえた気がしたのに驚く。夢の中の尚昌はいつだって何か言うことはなかったからだ。だが、これが夢でなくて何だと言うのだろう。覚めるのを恐れて目をつぶったまま尚昌の体を引き寄せる。
「なんだ。もっとしてほしいのか。かわいいやつ」
耳元で囁かれる掠れた声で羞恥心が募り、目を開けそうになるが、なんとか堪えた。その間にも、股間で丁寧に動く尚昌の愛撫は勢いを増し、粘ついた水音を立てながらあっという間に絶頂へと導いていく。
「んっ、んぅ」
思わず声を上げそうになったところで、察した尚昌に口を塞がれて免れた。舌が口の中に潜り込んできて、しっかりと絡めとられる。
おかしい。
その舌先にアルコールや料理の味が残っているのを感じて、清和は首を傾げたくなった。夢の中では、感触自体はリアルだったのは間違いないのだが、匂いや味までしたことはない。
まさか、そんな。
恐る恐る目を開けていくと、薄暗い室内に男の姿が浮かび上がる。それも、たった今夢だと思い込んでいたのと同じ状態で、清和の体を抱き寄せて裸に剥いたまま指を滑らせており。
「っ……なおま……!」
いつものように叔父さんではなく、尚昌さんとつい名前で呼んでしまいかけ、慌てて口を噤むが、遅かった。
「名前で呼んでくれるのか。叔父さん嬉しい。でも、ちょっとボリューム下げてな」
ふざけた調子で言われてこくこくと頷くと、尚昌は褒めるように頭を撫でてきて、そのまま唇を寄せてきた。
「まっ……ん」
押しのけようともがいたが、尚昌は腕を抑えて強引に口付けをしてきた。それも戯れでは済まない深いものだ。
「んっ……んっ」
必死で唾液をこぼさないようにしながらも、なんとか尚昌から逃れようとする。
「暴れるな。さっきはあんなに自分からきたくせに」
「んっ、ちが……、あれは」
「誰かと間違えたのか?」
咄嗟に正直に首を振って否定すると、尚昌が喉の奥で笑った。
「じゃあ、別にいいだろ。ほら、静かにしないと兄貴たちに聞こえる」
しいっと指を唇に当ててきて、それだけで抵抗する気を失った清和は、そのまま尚昌の愛撫に流されていく。
こうなることをどこかで望んでいたのは確かだが、今尚昌の頭の中にあるのは、果たして自分なのか、それとも母なのか、どうしても考えずにはいられなかった。男女で違うとは言え、こんな暗闇であれば母を抱いている気になれるのかもしれない。相手をしてくれるのであれば、身代わりでもいい。そうだろう。
自分に言い聞かせながら、体の痛みより一層胸の奥が悲鳴を上げた気がしたが、ぎゅっと目を閉じてやり過ごした。
「っ、ん、ぁ」
夢の中の尚昌が自身に触れてきて、丁寧に扱きながら胸の飾りを舐める感触があまりに心地よくて喘いでいると、尚昌が何か呟く気配がした。
「やらしいな、……たっちまいそう」
そんな言葉が聞こえた気がしたのに驚く。夢の中の尚昌はいつだって何か言うことはなかったからだ。だが、これが夢でなくて何だと言うのだろう。覚めるのを恐れて目をつぶったまま尚昌の体を引き寄せる。
「なんだ。もっとしてほしいのか。かわいいやつ」
耳元で囁かれる掠れた声で羞恥心が募り、目を開けそうになるが、なんとか堪えた。その間にも、股間で丁寧に動く尚昌の愛撫は勢いを増し、粘ついた水音を立てながらあっという間に絶頂へと導いていく。
「んっ、んぅ」
思わず声を上げそうになったところで、察した尚昌に口を塞がれて免れた。舌が口の中に潜り込んできて、しっかりと絡めとられる。
おかしい。
その舌先にアルコールや料理の味が残っているのを感じて、清和は首を傾げたくなった。夢の中では、感触自体はリアルだったのは間違いないのだが、匂いや味までしたことはない。
まさか、そんな。
恐る恐る目を開けていくと、薄暗い室内に男の姿が浮かび上がる。それも、たった今夢だと思い込んでいたのと同じ状態で、清和の体を抱き寄せて裸に剥いたまま指を滑らせており。
「っ……なおま……!」
いつものように叔父さんではなく、尚昌さんとつい名前で呼んでしまいかけ、慌てて口を噤むが、遅かった。
「名前で呼んでくれるのか。叔父さん嬉しい。でも、ちょっとボリューム下げてな」
ふざけた調子で言われてこくこくと頷くと、尚昌は褒めるように頭を撫でてきて、そのまま唇を寄せてきた。
「まっ……ん」
押しのけようともがいたが、尚昌は腕を抑えて強引に口付けをしてきた。それも戯れでは済まない深いものだ。
「んっ……んっ」
必死で唾液をこぼさないようにしながらも、なんとか尚昌から逃れようとする。
「暴れるな。さっきはあんなに自分からきたくせに」
「んっ、ちが……、あれは」
「誰かと間違えたのか?」
咄嗟に正直に首を振って否定すると、尚昌が喉の奥で笑った。
「じゃあ、別にいいだろ。ほら、静かにしないと兄貴たちに聞こえる」
しいっと指を唇に当ててきて、それだけで抵抗する気を失った清和は、そのまま尚昌の愛撫に流されていく。
こうなることをどこかで望んでいたのは確かだが、今尚昌の頭の中にあるのは、果たして自分なのか、それとも母なのか、どうしても考えずにはいられなかった。男女で違うとは言え、こんな暗闇であれば母を抱いている気になれるのかもしれない。相手をしてくれるのであれば、身代わりでもいい。そうだろう。
自分に言い聞かせながら、体の痛みより一層胸の奥が悲鳴を上げた気がしたが、ぎゅっと目を閉じてやり過ごした。
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