間違いがあるようね 私が真実を教えて差し上げましょう

勘違いなさらないで

　「この俺スス・ケテル王子ここで宣言する貴様との婚約を破棄させてもらう！この俺を好きで好きでたまらない

　　お前につらいだろう。だがしかし俺は愛するミミウとの婚約を宣言する」

　堂々とセリフを言い放つ私キュー・コクの婚約者…おっと元でした元婚約者意味不明なセリフだと気ずいて無いん

　でしょうミミウは子爵令嬢のはずですまあ婚約者がいるようでラブラブだったと思います

　周りの視線が…ミミウは怖いものを見るかのような目でドン引きして婚約者の陰に隠れた

　そして一番意味が分からないのは好きで好きでたまらない？んなわけないでしょう　…社交辞令を本気にしたわけ

　じゃないはず…多分　

　つらい？ないです　清々します　はしたないですがやったーーーー！と叫びたい気分です

　…視線が語るのです　お前が言え　と元とは言え婚約者ですからね私が言いましょう…しょうがなく

　「殿下、婚約破棄謹んで受けさせて頂きます。」

　ここからです　は？みたいな顔やめてもらえます？　実際には言いませんけど

　「では、間違いを正させてもらいます。ミミウ嬢は婚約者がいるため婚約は出来ません

　　それから、私は辛くはありません　殿下が好き？そんな訳ありません勘違いしないでくださいませ

　　そして、婚約破棄はすでに成立しています　この意味が分かります？」

　馬鹿にはわからないでしょう　なんかほざいてます

　「キューを愛人にしてやろう　もう強がらなくていいぞ」

　…正真正銘の馬鹿でした。察しが悪いどころじゃない

　「大国の王女を馬鹿にしてただで済むと思ってるのでしょうか？愛人？馬鹿もみゃすみ休み言ってほしいところで

　　す属国の王子サマ等我が国の男爵程度もないですそもそもあなたが婚約者になったのすら運が良かったとしか言

　　いようがないのですよそこのとこわかってます？」

　馬鹿のことだしわかってないだろうな

　「先ほど婚約破棄はすでに成立している、と言いましたよね？なので愛人にしてやろうとほざいた時点で…」

　何か言いたそう　あ、叫んだ

　「さっきから何を言っているおとなしく従え！」

　状況理解が全然だめですね

　「不敬罪です！さっきの戯言と今の叫びで連れていき…っお父様、どういたしましたか？」

　「会話が少し聞こえてね　今ここで裁こうか？」

　問いかけてはいますが決定事項のようですね。了解の意図を込めてうなずきます

　「スス王子！貴様を不敬罪により家族全員生涯幽閉だ　　厳しいようだが一族郎党処刑または幽閉よりは寛大な

　　処置じゃろう」

　　ここで出番ね

　「フフ　連れて行きなさい」