優しさに包まれて

琥珀44

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失恋

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張遼が家に帰ると涼子が逃げたことに気付いた

「なぜ一人で・・・・・・」

張遼は辺りを探して馬に乗り走り出したが途中曹操の命令で戻らないといけなくなった

「クッ!
分かりました戻ります。」
(涼子さん・・・私だけを愛して欲しい)

夏侯惇と一緒に戻る張遼

白蓮は鏡が繋がらなく一週間襄陽城で過ごした。

諸葛亮との仲は平行線で劉備との仲が近くなっていくのだった

「白蓮暇かな?」

「ええ、時間空いてます」

「菓子を買って来たんだ一緒に食べよう」

「はい、諸葛亮も呼んできますね」

「それが彼は朝から出ている」

「そうだったんですか。
それならお茶を入れますね」

菓子を食べ楽しく過ごして劉備が立ち上がる

「長居したね。
では、私は失礼するよ」

「はい」

入り口まで見送ろうとしたが白蓮をいきなり抱き寄せて見下ろした劉備

「君は魅力的な人だ。」

「!?」

「こんなにも夢中になったのは初めてだ。」

なんと劉備は白蓮に口付けをして去って行った

(キスされた!!!!)

諸葛亮は劉備が白蓮を気に入り迫っているのを知っていた

(矢張り私では無理なのだな白蓮・・・)

白蓮が次第に諸葛亮から離れて行ったのもその頃だろう、それから二、三日してから涼子が許都から着いた

「軍師殿涼子殿が着きました」

「分かった出迎えよう」

諸葛亮が趙雲と一緒に出迎える
馬車から降りて来た涼子の手を取る諸葛亮

「感謝します」

「誘い受けてくれて感謝する涼子殿」
(これはなんと美しい白蓮と同じようだな)

「貴方は諸葛亮殿?」

「いかにも私は諸葛亮孔明だ。
長旅で疲れただろうこちらで休んでくれ」

「有難う御座います諸葛亮殿」

涼子はここの世界に来て初めて安堵した
部屋で休み夕刻辺りに起きていた

コンコン!

「誰だ?」

「涼子です。
少しお話し宜しいですか?」

「ああ、入ってくれ」

暫く諸葛亮と話す涼子

「では、無理矢理張遼に攫われ囲われていたのだな」

「はい、その間に曹操に気に入られ曹操は張遼から私を奪う予定だったのです」

「曹操がやりそうな事だ。
此処では自由にそして安心して過ごしてくれ涼子殿」

「はい、感謝します」

「あの部屋はそのまま使って良いから困ったこと何か必要な物があれば私に言ってくれ」

「はい」
(とても優しい感じの人だわ)

涼子は諸葛亮を観察するのだった

コンコン!

「はい」

「諸葛亮入るよ」

「はい、劉備様」

劉備が入って来た

「此処に居たんだね。」

「有難う御座います。
涼子と申します」

「私は劉備玄徳だ。
宜しく申し上げる」

「はい」

諸葛亮は涼子の様子を見ていた
涼子は劉備の事を何も思ってないようで普通に接しているようだった

「あっ、諸葛亮。
白蓮の事なのだが・・・・・・」

「白蓮がどうされましたか?」

「君には悪いが結婚の申し出をした。」

「で、白蓮はなんと?」

「受けてくれた」

「おめでとうございます劉備様」

「祝福してくれるのか?」

「白蓮が劉備様を選んだのです。
私は何も言いません」

「有難う諸葛亮」

劉備は喜んで出て行き涼子は何も言わずに出て行こうとしたが

「涼子殿。」

「はい」

「少し話し相手になってくれないか?」

白蓮との経緯を話し諸葛亮はまだ白蓮の事を好きな事を涼子に打ち明けた

「それで良いのですか?」

「ああ、諦める。
好きなのは変わらないが劉備様の申し出を受けたのだ白蓮にとって私は物足りない男にしか過ぎないのだろう」

「見守る方を選ぶのですね」

「そうだな」

暫くお茶を飲み話した涼子は部屋に戻るのだった

(失恋は辛いわね。)

涼子は此処に来てから初めて料理をして諸葛亮の部屋に届ける

「度々失礼します諸葛亮殿」

「ああ、入ってくれ」

「どうぞお菓子食べて下さい。」

「見たことがない菓子だ。」

「私の手作りです。
美味しいのよ」

「ああ、頂く」

涼子は部屋から出ていった
諸葛亮は公務をしながら菓子を口に入れると何とも言えない絶妙な味加減の菓子に驚く

「これは美味い!!」

失恋の辛さを飛ばしてくれた感じがした諸葛亮だった
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