禍羽根の王 〜序列0位の超級魔法士は、優雅なる潜入調査の日々を楽しむ〜

しののめ すぴこ

文字の大きさ
58 / 62
実地訓練−治安維持活動:編入3日目

真価④

しおりを挟む


「でも、カナリアこそが、累様を満たして差し上げます」


 禍々しく膨れ上がる黒い霧。
 それは急速に収縮して、一つの塊になろうとしていた。

 あまりにも、あまりにも大きい異形の姿に、束の間、呆然と見つめていた累だったが、慌ててカナリアに鋭い視線を飛ばす。

「知っていたのかっ。この男に、ノクスロスが巣食っていたことを!」

 この男は離反者……つまり魔法士だ。
 魔法士に潜むノクスロスなんて、タイムリー過ぎる。どう考えても、今追っている依頼の対象に違いないだろう。
 このノクスロスは、累にすら察知出来ないほど完璧に、魔力の檻の中で潜んでいたのだ。紺碧師団の手に余るのも致し方ない。

 しかし、その檻となっていた魔力は、もうない。
 累が、喰ったからだ。

 【止まり木】であるカナリアは、そんな累の特異性を知っていたはずだ。傷つけられれば瞬時に回復し、その代償に魔力を使うこと。穢れのない空間で魔力が飢えれば、誰かの魔力を喰らってでも飢えを満たすことを。

 ということは、全てを承知の上で、累の耳を噛んだに違いないのだ。

 ……累が、引き金を引くように、と。

「カナリアは、教えて差し上げただけですわ。魔力を強化する、一番簡単な方法を」
「なにを……」
「……魔力の餌は、穢れ……。——原始オリジナルである累様がそうなのですから、複製レプリカもそうでしょう?」
「…………っ!」

 確かに、魔力は穢れを糧に、その力を蓄える。

 戦いを続ける最前線の魔法士が、月日を経て強くなるのは、経験を積んでいるからだけではない。殲滅させたノクスロスを、自身の魔力が微量ながら捕食しているからなのだ。
 だが、そのさじ加減は難しい。
 穢れをその身に受けすぎると、浄化しきれない澱みが、肉体を蝕む。……

 だから、こんな禁忌の手法を広めてはならないというのに。

「喜んで身に取り込んでおりましたよ……?」

 そう嗤うカナリアの姿が、室内を揺らめく黒い霧の中に紛れていく。

「カナリア……っ!」
「穢れを一箇所に集めておけば、周囲の人間も安心でございましょ? 一帯は聖域にも近しい空間となり、不意の襲撃に怯えることもございません。……時期が来れば、大きく育ったノクスロスを、こうして累様にお捧げすることも出来る……」
「待てっ! 学生たちにも声を掛けたのか!? ヘルベルトは……っ!?」
「さぁ……カナリアは存じ上げないこと……あの男たちの思想には感心いたしましたが、どうやら頭が足りないようでした……」
「逃げるなっ、カナリア……っ! …………カナリアっ!?」

 累の叫びも虚しく、白い顔貌が、すぅ……と闇に溶けていった。ノクスロスが完全に変体する前に、どこかへ逃げたのだろう。

 残されたのは、禍々しく増殖し続ける穢れの塊……。
 人型が4足歩行をするかのような、細く揺らめく漆黒の異形へと、変貌を続けていた。

 その様に、累の肌が粟立つ。
 ……しかしそれは恐怖からではない。

 累の魔力が、御馳走を前にして、歓喜に騒いでいるのだ。


「くそ……っ!」

 立ち上がった累は、鋭い眼差しで周囲を確認した。
 少し前に聞こえたのが、事実ニイナの叫び声なら、向こうもノクスロスの発生を察知しているかもしれない。
 そうであるなら、非常に面倒だ。
 今ここで累が殲滅しようにも、その為には累の魔力が、この一帯を完全に支配してしまう。誰の力なのか、少し辿れば簡単にわかってしまうだろう。
 せっかく、先ほど上手く3人を誤魔化せたというのに、ここでバレては意味がない。マヌケも良いところだ。

 しかし、悩んだのも一瞬。走り寄ってくる3つの魔力の影に、遅かった事を悟る。

「——累っ!!」

 飛び込むように扉から入ってきたのは、堂本だ。相当走ったのか、団服が乱れている。

「累くんっ!」
「無事かっ!?」

 続いて走り寄ってきたニイナと和久も、ノクスロスと相対するように立つ累の姿に、驚愕と安堵の声をあげた。

 素早く累の前に立った3人は、自分たちが倒した離反者一味を視界に収めつつ、あらためて目の前の脅威に視線をやった。

「……っこんなタイミングで出るなんてっ」

 腰を落として戦闘態勢になった和久が悪態をつく。
 それに対して堂本は、黒い霧に飲み込まれたまま倒れている離反者に目を眇め、そしてかぶりを振った。

「喰われてるわけじゃないな……あの男……。累は見てたか? 発生の瞬間を」

 目線は異形に固定したまま問う堂本。
 その姿を冷然と見つめた累は、静かに答えた。

「はい、……発生源は、彼でした」
「宿主型かっ! 離反者が宿主っつーと、先日通達が出たばっかの難敵じゃねーか……っ」

 強く睨みつけながら吐き捨てる堂本の言葉に、和久とニイナが顔色を変えた。

「宿主型……!?」
「そんなの滅多に発生しないはずじゃ……」

 2人の視線の先には、濃すぎる黒い穢れに、体の殆どを覆われた離反者が倒れていた。足や腕の一部がなんとなくわかる程度だったが、喰われていない証拠に、ノクスロスは未だ身体の構成を終えていなかった。
 太く細く、濃く薄く、揺らめきながら形を変えて、その異形を成して行く。

 構えたまま拳を何度も握り直し、その姿に見入る和久。動揺したのか一歩下がったニイナは、蒼白な顔をしていたが、髪の乱れを直して呼吸を整えていた。2人とも気合を入れ直しているらしい。

 しかし、

「ダメだな……一旦引くぞ」

 離反者に捕まっていた時にさえ見せなかった焦りの色を滲ませて、撤退を指示する堂本。
 扉を指差すそれに、珍しくも反発したのはニイナだった。

「どうしてですか!? そこにノクスロスが発生してるのに……っ」
「俺たちだけで敵う相手じゃない……!」
「でも何もせず逃げるなんて、出来ませんっ! 彼だって離反者とはいえ、このまま放って置いちゃ……っ。他にも離反者一味を倒したままですし、少し離れた場所には民家もあるし……っ!」
「ダメだ! そもそも、ノクスロスとの戦いにおいての最小行動人数は、部隊単位だ。お前達がいるからと言って、団員が俺ひとりなんて、無茶が過ぎる」
「だからって……っ!」
「何も放置しようってんじゃない。増援を待つ間の退避だ」
「……でも……っ」

 堂本の正論すぎる剣幕に、言葉を詰まらせたニイナ。
 和久が、その背中を軽く叩いて、抑えるように、と促す。上位の指示に従う事は、基本的で絶対のルールなのだ。指示系統を乱す事は、任務の失敗に直結する。

 少しの間、髪紐に付いた小さなチャームをもてあそんだニイナは、唇を噛んで同意を示し……たのだが、

「——ひぃっ……」
「…………!?」

 突如割り込んできた男の声に、全員が慌てて振り向いた。

 立っていたのは、中肉中背の1人の男。累の双眸に、魔力の影は映っていない。恐らく、離反者に加担していた人間だ。

「……っ何をしにきたっ! 離れてろと言ったろ!」

 大きく腕を振り、立ちはだかるようにして怒鳴りつけた堂本。
 その剣幕に一瞬怯んだ男だったが、チラリと奥の一角に目をやると勢い込んで口を開いた。

「……こ、こっちにだって大事なもんがあんだよっ!! 持って逃げるぐらい、いいだろっ。ちょっとそこをどけよ!」
「状況が分からないのか!? ノクスロスの標的になるだけだぞっ!」
「~~お、お前たちのせいじゃないのか!? こんなタイミングで、こんな場所に……っ! ここはずっとノクスロスの被害がない、とても平穏な地だったんだっ。俺たちが信仰深く禍羽根を祀って、陛下の御為に活動していたからこそ——」
「治安を乱す行為になんの正義があるかっ! 意見があるなら筋を通せ!」
「うるせぇなっ! だったらさっさとやっつけてくれよっ!」

 堂本の容赦ない言葉に苛立ちを露わにした男は、制止を振り切って祭壇の奥に置かれた聖遺物へと駆け寄った。

「お、おい待てっ……!」
「これは俺たちが集めた聖遺物なん、だから——……」

 男が聖遺物を手に取った、その時。

 満足げなその表情が、驚愕に歪んだ。

 今まで周囲の穢れを取り込み続けていたノクスロスが、突如首を巡らせたのだ。——男に向けて。

「っ逃げて!!」
「おい、ニイナッ!」

 ノクスロスが獲物を定めた気配に、いち早く動き出したのはニイナだった。
 恐怖に立ち竦む男を庇おうと、ノクスロスとの間にその細身を晒したのだ。

 意図に気付いた和久が、素早くフォローに走り出したが、魔手を伸ばし始めたノクスロスを留める事など出来ない。
 漆黒の断片を撒き散らしながら、長い腕を大きく振りかぶったノクスロス。

 ニイナと和久が、同時に防御の魔法を紡ごうとするが、累の目には到底間に合わないことが明らかだった。
 援護するように放った堂本の攻撃魔法も、あの巨大な腕に干渉出来るほどの威力じゃない。

「ふたりとも……っ」
「累、出るなっ!」

 ふたりを助けようと動き出した累は、しかし、それを止める堂本に引き倒された。
 地面に手をつきながらも、瞬時に堂本の魔法に自身の魔力を上掛けする。

「うわぁぁぁああああああ!」
「…………ぐっ……」
「……きゃあっ……!」

 累が増幅させた堂本の魔法は、確かにノクスロスの攻撃を逸らすことに成功した。
 しかし、空振りしたノクスロスが体勢を崩し、その余波を食らった3人が吹き飛ばされてしまう。

 広くない室内だ。すぐに壁に叩きつけられた3人は、そのまま気を失ってしまった。

「っ、なんて威力だ……っ」

 伏せた姿勢のまま、愕然と目の前の光景を見つめる堂本。

 攻撃が直撃したわけでもないのに、魔法士見習いが2人とも、防御もままならず昏倒したのだ。普通に出現するノクスロスとは、一線を画する難敵なのは間違いない。

 禍々しい姿の黒い獣が、恐ろしいほどの破壊力とともに、その貪欲な欲望を剥き出しにしようとしている……。
 そんな時であっても冷静に立ち上がった累は、3人に大きな怪我が無いことを確認してから口を開いた。

「……魔法士を宿主にしていたからですね。魔力の檻の中で、存分に力を蓄えていたのでしょう。……そして今、宿主の抜け殻をその身に取り込んでいます」
「…………どういう事だ…………っ!?」

 累の言葉に促された堂本は、低い唸り声をあげるノクスロスの、その足元に倒れ伏していた離反者を見て絶句した。

 先ほどまで、退廃的で気だるそうな雰囲気をした男ではあったが、30代の健全な肉体をしていた。というのに、今はその面影すらなく、老人のように枯れた手足で、完全に干上がった死体になっていたのだ。

「な、なぜだ……宿主型といえど、ノクスロスが解放されただけで、こんな事になるなんて……」
「魔力で縛り付けたノクスロスと、ほぼ共生状態になっていたんです。ノクスロスが宿主を切り捨てた瞬間に、彼の生命もろとも全て、ノクスロスが奪っていった。……じきに、肉体も全て取り込まれます」
「…………そんな……!」

 血の気の引いた顔で、離反者の成れの果てを見つめる堂本。
 その視線の先で、枯れ果てた指先が、黒い霧になって瓦解し始めた。

 サラサラと、風化するかのように、穢れを振りまきながら消えていく遺体。

 流れ出た黒い粒子は、吸い込まれるかの如く、ノクスロスへと取り込まれ続けている……。

「宿主を喰い尽くせば、次の獲物を求めて再び暴れ始めます。逃げられる前に手を打たなければ……」
「……っ、なぜ、そんな詳しく知っている? そこまでの知識……どこで手に入れた……。いや、それよりもさっきだって、俺の魔法を……」

 眉間にしわを寄せ、累を見つめてくるその瞳には、何かを疑うような眼差しが含まれていた。

 ……それはそうだろう。
 自分が構成した魔力以上のものが、その魔法に乗ってきたのだ。魔法の構成に割り入ってくるなんて、通常では考えられない神業の上に、肥大化したノクスロスに対抗しうる強さを、的確に捉えていたのだ。

 ただの魔法学校の生徒だなんて、ここまでくると弁明のしようがない。
 しかし、この状況ではもう、仕方がなかった。

 軽く視線を下げ、諦めとともに覚悟を決める吐息を零す累。

 ——何よりも優先すべきは、この世界の秩序と安寧。

 そのために、ココにいるのだから。

「堂本さん。今から少しの間、目を瞑っておいて頂けますか」

 そう告げて、伏せていた瞳を開いた。

 濃い影を作っていた睫毛の隙間から、全ての視線を従える真紅の皇輝が、その真価を晒す。


 ——その瞬間。


 堂本は魅入られたように、膝を折っていた……。

しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~

二階堂吉乃
恋愛
 同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。  1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。  一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。

追放された【才能鑑定】スキル持ちの俺、Sランクの原石たちをプロデュースして最強へ

黒崎隼人
ファンタジー
人事コンサルタントの相馬司が転生した異世界で得たのは、人の才能を見抜く【才能鑑定】スキル。しかし自身の戦闘能力はゼロ! 「魔力もない無能」と貴族主義の宮廷魔術師団から追放されてしまう。 だが、それは新たな伝説の始まりだった! 「俺は、ダイヤの原石を磨き上げるプロデューサーになる!」 前世の知識を武器に、司は酒場で燻る剣士、森に引きこもるエルフなど、才能を秘めた「ワケあり」な逸材たちを発掘。彼らの才能を的確に見抜き、最高の育成プランで最強パーティーへと育て上げる! 「あいつは本物だ!」「司さんについていけば間違いない!」 仲間からの絶対的な信頼を背に、司がプロデュースしたパーティーは瞬く間に成り上がっていく。 一方、司を追放した宮廷魔術師たちは才能の壁にぶつかり、没落の一途を辿っていた。そして王国を揺るがす戦乱の時、彼らは思い知ることになる。自分たちが切り捨てた男が、歴史に名を刻む本物の英雄だったということを! 無能と蔑まれた男が、知略と育成術で世界を変える! 爽快・育成ファンタジー、堂々開幕!

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

処理中です...