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第二部
発端 ⑪
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目の前にさらされたものを見て、小百合は我を忘れてマジマジと見入ってしまう。男の男性器が驚くほど大きかったからだ。陸上競技のリレーで使われるバトンくらい太くて長い。全体的に明るいピンク色をしていて、巨大なミミズを連想させた。我に返ると不快な嫌悪感が募っていく。これが好意を抱いている相手のものならいざ知らず、頭の悪そうな男のものとあっては悪感情以外湧いてこない。とはいえ、これ以上藤原の怒りを買うわけにはいかなかった。小百合は覚悟を決めると、ハヤシと呼ばれたネズミ顔の男の太いペニスを大きく口を開けて咥え込んだ。
相手の太ももに左手を置いて頭を前後させる。すぐに他の男たちから下卑た歓声が湧いた。ネズミ顔の男は、やべえ、やべえ、こりゃすぐイっちゃうかも、と気持ち悪い声を出す。小百合は口を前後に動かしながらも、乳房はしっかりと右腕で隠していた。頭の悪そうな連中に、自分の胸をタダで見せたくはなかったからだ。
太い男性器は口を大きく開け続ける必要があり、早々と顎が疲れてきた。いったん顔を外し、下顎を回して口のまわりを少し休ませてから再び咥え込む。男性器特有の生臭い匂いが鼻についたが、今はそれを意識の外に閉め出すように努める。やがて少しだけ冷静さを取り戻すと、とたんにみじめな気持ちになっていった。おそらく、藤原の仲間たちは偏差値四十程度の高校に通う知能レベルの低い連中だ。偏差値六十五以上の自分がそんな男のペニスを咥えていることに度し難い屈辱を感じた。
そんな中、藤原が見学中の仲間に向かって口を開いた。
「お前らさ、ただ黙って見てないで胸ぐらい揉んでやれよ。ほんと気が利かねえよな」
「そ、そうだな」
藤原に促されて二人の男が腰を上げた。一人は眼鏡をかけた小柄な男で、いかにも平凡な顔立ちをしている。もう一人は大柄な男で一八〇センチ近くはありそうだ。浅黒い肌をしていて見た目が不潔っぽい。髪は癖毛なのかカールしていて、エラが少し張っている。彼らが迫ってきたため、小百合は思わず動きを止めた。彼らに敵意と憎悪が入り混じった視線を向ける。整った美貌ゆえか、二人は少しうろたえて固まった。そこへ藤原がけしかける。
「お前ら、何遠慮してんだよ。いいから可愛がってやれよ」
「……お、おう」
男たちは身を寄せてくると、左右の胸を鷲づかみしてきた。小百合は身をこわばらせたが、抵抗しても無駄だとあきらめ、彼らにさせるがままにさせて目の前の男に集中した。
小百合はネズミ顔の男の男性器をしごき続けるが、両脇にいる男たちが乳房を荒々しく揉んでくるため気が散ってしょうがなかった。とくに、天パの大柄な男は加減を知らず、揉まれるたびに鋭い痛みが走った。
ついに耐えかね、小百合は声を荒げた。
「そんな乱暴に揉まないでよ!」
「あ、悪い……」
大柄な男が謝罪の言葉を口にした次の瞬間、すぐさま藤原がベッドから飛び下りてきた。身構える間もなく、小百合は肩口を足の裏で強く蹴られた。カーペットの上を派手に転がり、臀部が天井を向く。藤原への恐怖が羞恥心を上書きする。小百合は身を起こすなり、相手の怒りを鎮めるために口を開いた。
「ごめんなさい! 本当にごめんなさい! お願いだから乱暴はよして!」
「お前、自分の立場、わかってんだろうな!」
「わかってる! わかってるから、もう蹴ったりないで!」
「次、舐めた真似したら、承知しねえからな!」
何度もうなずいて見せて、小百合は絶対服従の態度を示した。
藤原は仲間にも非難の言葉を浴びせた。
「お前も何謝ってんだよ! そんなんだから、女に舐められんだろ!」
「……そ、そうだな。悪かったよ」
大柄な男がバツが悪そうにうつむくのを横目で見ながら、小百合はおそるおそるネズミ顔の男の男性器に手を伸ばした。屹立していたものが今の騒動で元気をなくしてしまっている。また一からやり直しかと思うと、小百合は絶望的な気持ちになった。両脇の男たちが再び胸に手を伸ばしてくるが、小百合はそれを意識の外に締め出してネズミ顔の男性器を再びしごきはじめた。
口を使わずに手だけでしごいていると、すぐに硬さを帯びて大きくなった。両手を交互に使ってしごいていると、口も使えよ、と藤原から指示されたため、仕方なく先端だけ咥えて手でしごいていく。やがて、男がいっこうに射精する気配を見せないため、小百合はうんざししてきた。射精を我慢してるのだろうかと訝ったが、そんな兆候は見られない。さらに数分が経過したが、いまだそれらしい反応は訪れなかった。
もう! こんなに硬くなってるのに何で出ないのよ!
心の咆哮が相手に届くわけもなく、ネズミ顔の男は、イキそう、イキそう、とずっと声に出してるというのに、まったくイキそうもなかった。
顎は痛くなり、左手は疲れてくるわで、ストレスは最高潮に達しようとしていた。そんな中、男の身体が、ぶるぶるっと震えた。それからこれまでとは少し毛色の違う、うううぅ、イキそう、という声が頭上から聞こえてきた。やっと一人目が終わってくれると思い、小百合は少しだけ嬉しくなった。ところが、期待していた射精はその後も訪れなかった。
「勝野、お前もっと気合い入れろよ。あとがつかえてんだからよ」
藤原に急かされ、小百合は左手の動きを倍加させた。効果はすぐに現れた。太ももの筋肉に力が入ったかと思うと、男は両手を握って前かがみになる。迸《ほとばし》ろうとする性エネルギーの奔流が、男性器を通して感じ取れた。やっと出してくれるのだ。感動で目頭が熱くなる。
「イっ、イクっ!」
男は声を上げるとペニスを引き抜き、先端を鼻先に向けてきた。すぐさま尿道から白い精液が勢いよく飛び出てくる。思わず目を閉じるが、至近距離だったため避けることは叶わず、温かいものが眉間に命中したのを感じ取る。さらに、二度、三度と射精は続いたようで、額や眉にねっとりとしたものが降り注ぐ。そのまま目を閉じていると、どろっとしたものが鼻筋を通ってゆっくりと垂れ落ちていくのがわかった。小百合は精液が上唇に到達する前にそれを手ですくい取った。思わず顔面で受け止めてしまったが、とっさに手を出していれば防げたかと思うと、悔しくて涙が出そうになった。
目を開けると、ネズミ顔の男が床に尻もちをついて惚けた表情を浮かべていた。心底すっきりしたという感じだ。実に憎たらしい顔つきだ。あんな男の幸せに寄与したかと思うと小百合は死にたくなった。
「……ねえ、ティッシュもらっていい? これ、拭き取りたいんだけど」
小百合は薄目を開けたまま藤原に聞くが、彼は鼻を鳴らして乾いた笑みを浮かべただけだった。どうやら、事が終わるまでこのままでいろということらしい。仕方なく、顔についた精液は手で拭いとって太ももにこすりつけた。
「タカギ、次はお前だ」
藤原から指名を受けて次に勃起した男性器を向けてきたのは、天パで大柄な男だ。痛いくらいに胸を乱暴に揉んできたため、彼には不快感しかない。男が亀頭を鼻先に押しつけるように迫ってきた。小百合は口を開く他なかった。
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相手の太ももに左手を置いて頭を前後させる。すぐに他の男たちから下卑た歓声が湧いた。ネズミ顔の男は、やべえ、やべえ、こりゃすぐイっちゃうかも、と気持ち悪い声を出す。小百合は口を前後に動かしながらも、乳房はしっかりと右腕で隠していた。頭の悪そうな連中に、自分の胸をタダで見せたくはなかったからだ。
太い男性器は口を大きく開け続ける必要があり、早々と顎が疲れてきた。いったん顔を外し、下顎を回して口のまわりを少し休ませてから再び咥え込む。男性器特有の生臭い匂いが鼻についたが、今はそれを意識の外に閉め出すように努める。やがて少しだけ冷静さを取り戻すと、とたんにみじめな気持ちになっていった。おそらく、藤原の仲間たちは偏差値四十程度の高校に通う知能レベルの低い連中だ。偏差値六十五以上の自分がそんな男のペニスを咥えていることに度し難い屈辱を感じた。
そんな中、藤原が見学中の仲間に向かって口を開いた。
「お前らさ、ただ黙って見てないで胸ぐらい揉んでやれよ。ほんと気が利かねえよな」
「そ、そうだな」
藤原に促されて二人の男が腰を上げた。一人は眼鏡をかけた小柄な男で、いかにも平凡な顔立ちをしている。もう一人は大柄な男で一八〇センチ近くはありそうだ。浅黒い肌をしていて見た目が不潔っぽい。髪は癖毛なのかカールしていて、エラが少し張っている。彼らが迫ってきたため、小百合は思わず動きを止めた。彼らに敵意と憎悪が入り混じった視線を向ける。整った美貌ゆえか、二人は少しうろたえて固まった。そこへ藤原がけしかける。
「お前ら、何遠慮してんだよ。いいから可愛がってやれよ」
「……お、おう」
男たちは身を寄せてくると、左右の胸を鷲づかみしてきた。小百合は身をこわばらせたが、抵抗しても無駄だとあきらめ、彼らにさせるがままにさせて目の前の男に集中した。
小百合はネズミ顔の男の男性器をしごき続けるが、両脇にいる男たちが乳房を荒々しく揉んでくるため気が散ってしょうがなかった。とくに、天パの大柄な男は加減を知らず、揉まれるたびに鋭い痛みが走った。
ついに耐えかね、小百合は声を荒げた。
「そんな乱暴に揉まないでよ!」
「あ、悪い……」
大柄な男が謝罪の言葉を口にした次の瞬間、すぐさま藤原がベッドから飛び下りてきた。身構える間もなく、小百合は肩口を足の裏で強く蹴られた。カーペットの上を派手に転がり、臀部が天井を向く。藤原への恐怖が羞恥心を上書きする。小百合は身を起こすなり、相手の怒りを鎮めるために口を開いた。
「ごめんなさい! 本当にごめんなさい! お願いだから乱暴はよして!」
「お前、自分の立場、わかってんだろうな!」
「わかってる! わかってるから、もう蹴ったりないで!」
「次、舐めた真似したら、承知しねえからな!」
何度もうなずいて見せて、小百合は絶対服従の態度を示した。
藤原は仲間にも非難の言葉を浴びせた。
「お前も何謝ってんだよ! そんなんだから、女に舐められんだろ!」
「……そ、そうだな。悪かったよ」
大柄な男がバツが悪そうにうつむくのを横目で見ながら、小百合はおそるおそるネズミ顔の男の男性器に手を伸ばした。屹立していたものが今の騒動で元気をなくしてしまっている。また一からやり直しかと思うと、小百合は絶望的な気持ちになった。両脇の男たちが再び胸に手を伸ばしてくるが、小百合はそれを意識の外に締め出してネズミ顔の男性器を再びしごきはじめた。
口を使わずに手だけでしごいていると、すぐに硬さを帯びて大きくなった。両手を交互に使ってしごいていると、口も使えよ、と藤原から指示されたため、仕方なく先端だけ咥えて手でしごいていく。やがて、男がいっこうに射精する気配を見せないため、小百合はうんざししてきた。射精を我慢してるのだろうかと訝ったが、そんな兆候は見られない。さらに数分が経過したが、いまだそれらしい反応は訪れなかった。
もう! こんなに硬くなってるのに何で出ないのよ!
心の咆哮が相手に届くわけもなく、ネズミ顔の男は、イキそう、イキそう、とずっと声に出してるというのに、まったくイキそうもなかった。
顎は痛くなり、左手は疲れてくるわで、ストレスは最高潮に達しようとしていた。そんな中、男の身体が、ぶるぶるっと震えた。それからこれまでとは少し毛色の違う、うううぅ、イキそう、という声が頭上から聞こえてきた。やっと一人目が終わってくれると思い、小百合は少しだけ嬉しくなった。ところが、期待していた射精はその後も訪れなかった。
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藤原に急かされ、小百合は左手の動きを倍加させた。効果はすぐに現れた。太ももの筋肉に力が入ったかと思うと、男は両手を握って前かがみになる。迸《ほとばし》ろうとする性エネルギーの奔流が、男性器を通して感じ取れた。やっと出してくれるのだ。感動で目頭が熱くなる。
「イっ、イクっ!」
男は声を上げるとペニスを引き抜き、先端を鼻先に向けてきた。すぐさま尿道から白い精液が勢いよく飛び出てくる。思わず目を閉じるが、至近距離だったため避けることは叶わず、温かいものが眉間に命中したのを感じ取る。さらに、二度、三度と射精は続いたようで、額や眉にねっとりとしたものが降り注ぐ。そのまま目を閉じていると、どろっとしたものが鼻筋を通ってゆっくりと垂れ落ちていくのがわかった。小百合は精液が上唇に到達する前にそれを手ですくい取った。思わず顔面で受け止めてしまったが、とっさに手を出していれば防げたかと思うと、悔しくて涙が出そうになった。
目を開けると、ネズミ顔の男が床に尻もちをついて惚けた表情を浮かべていた。心底すっきりしたという感じだ。実に憎たらしい顔つきだ。あんな男の幸せに寄与したかと思うと小百合は死にたくなった。
「……ねえ、ティッシュもらっていい? これ、拭き取りたいんだけど」
小百合は薄目を開けたまま藤原に聞くが、彼は鼻を鳴らして乾いた笑みを浮かべただけだった。どうやら、事が終わるまでこのままでいろということらしい。仕方なく、顔についた精液は手で拭いとって太ももにこすりつけた。
「タカギ、次はお前だ」
藤原から指名を受けて次に勃起した男性器を向けてきたのは、天パで大柄な男だ。痛いくらいに胸を乱暴に揉んできたため、彼には不快感しかない。男が亀頭を鼻先に押しつけるように迫ってきた。小百合は口を開く他なかった。
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