63 / 65
銀龍復活編
第63話 復活
しおりを挟む
第63話 復活
佐藤 「なぁ、ラグ…」
ラグ 「ん?」
佐藤 「本物のラグはどこにやった?」
ラグ 「本物の?僕が本物だよ?」
佐藤 「俺に嘘が通じると思うなよ」
ラグ 「……真眼か」
??? 「さすが銀龍、よく見抜いたな。まあ、こんな嘘が長く持つとは思ってなかったけどな」
佐藤 「……やはり、お前が黒幕か。ダク」
??? 「はは…やっと気づいたか」
— 宇宙の始まりに気づいたのは、ダクだった。
ダクと呼ばれる前、彼はただそこに存在していた。全能の力を持ちながら、それをどう使えばいいのかも分からず、果てしない時間を孤独に過ごしていた。時間という概念すらなかった。
やがて、ラグが生まれた。ラグは全知の力を持っていた。
ダクとラグが手を取り合い、この宇宙に 時間、空間、感情——あらゆる概念が生まれ、世界が動き始めた。
それが、この宇宙の始まりだった。
⸻
ダク 「佐藤……いや、銀龍。お前は強くなりすぎた」
ダク 「俺とラグが宇宙を創ったあと、お前は突如、謎の光と共に現れた。まるで宇宙が産み落としたかのようにな」
ダク 「最初はただの異物だと思っていた……だが違った。お前は俺より強く、賢く、あらゆる面で俺らを超えていた」
ダク 「それが、俺には許せなかった」
ダク 「想像神は俺だ。この宇宙の主は俺でなければならない。なのに、俺よりも優れた存在がいては、俺の存在意義がないじゃないか」
ダク 「ラグは気にもしていなかったが……俺は違う。お前という存在がいる限り、この世界の主導権は俺のものにはならない」
ダク 「だから、機を待った。何万年、何億年と」
ダク 「そして、お前と同じ龍の種族が誕生し——緑龍と手を組み、お前を滅ぼす計画を立てた」
ダク 「すべては、この瞬間のためだ」
ダク 「ここで、お前を終わらせる」
⸻
佐藤 「……話が長ぇな」
佐藤 「言いたいことはつまり、『俺が邪魔だから消したい』ってことか?」
佐藤 「そんな個人的な理由で、世界…宇宙を巻き込むとはな」
佐藤 「俺は何回も転生していたらしい…そして『佐藤』として転生した時、本来の銀龍から託された…この力を使ってお前を倒せってな…なぜ銀龍が俺…佐藤の人格を乗っ取らなかったのか…新たな転生体を産まなかったのかそれは謎だ…」
佐藤 「本来銀龍とは、不滅の存在、なぜ自らの人格を捨てて俺に銀龍として生きさせたのかは分からない」
佐藤 「けど…この体を貰ったことで、俺は命をすくってもらった…大切な人と呼べる人にも出会わせてもらった…だからその恩をお前を倒す事によって恩返しとさせてもらうとするよ」
ダク 「一体何を言ってるんだ?」
ダク 「つまり君は昔の銀龍とは違うってことか?」
ダク 「そんなわけが無い…でたらめを言うな!」
ダク「だったら何でお前は…強くなっているんだァ!」
佐藤 (強くなっている…?)
佐藤 「まぁ、いいや…全部。」
佐藤 「全部…お前を倒した後に考えるとするさ」
ダク 「ここで殺す」
佐藤 「逝くのはお前だ」
次回へ続く。
佐藤 「なぁ、ラグ…」
ラグ 「ん?」
佐藤 「本物のラグはどこにやった?」
ラグ 「本物の?僕が本物だよ?」
佐藤 「俺に嘘が通じると思うなよ」
ラグ 「……真眼か」
??? 「さすが銀龍、よく見抜いたな。まあ、こんな嘘が長く持つとは思ってなかったけどな」
佐藤 「……やはり、お前が黒幕か。ダク」
??? 「はは…やっと気づいたか」
— 宇宙の始まりに気づいたのは、ダクだった。
ダクと呼ばれる前、彼はただそこに存在していた。全能の力を持ちながら、それをどう使えばいいのかも分からず、果てしない時間を孤独に過ごしていた。時間という概念すらなかった。
やがて、ラグが生まれた。ラグは全知の力を持っていた。
ダクとラグが手を取り合い、この宇宙に 時間、空間、感情——あらゆる概念が生まれ、世界が動き始めた。
それが、この宇宙の始まりだった。
⸻
ダク 「佐藤……いや、銀龍。お前は強くなりすぎた」
ダク 「俺とラグが宇宙を創ったあと、お前は突如、謎の光と共に現れた。まるで宇宙が産み落としたかのようにな」
ダク 「最初はただの異物だと思っていた……だが違った。お前は俺より強く、賢く、あらゆる面で俺らを超えていた」
ダク 「それが、俺には許せなかった」
ダク 「想像神は俺だ。この宇宙の主は俺でなければならない。なのに、俺よりも優れた存在がいては、俺の存在意義がないじゃないか」
ダク 「ラグは気にもしていなかったが……俺は違う。お前という存在がいる限り、この世界の主導権は俺のものにはならない」
ダク 「だから、機を待った。何万年、何億年と」
ダク 「そして、お前と同じ龍の種族が誕生し——緑龍と手を組み、お前を滅ぼす計画を立てた」
ダク 「すべては、この瞬間のためだ」
ダク 「ここで、お前を終わらせる」
⸻
佐藤 「……話が長ぇな」
佐藤 「言いたいことはつまり、『俺が邪魔だから消したい』ってことか?」
佐藤 「そんな個人的な理由で、世界…宇宙を巻き込むとはな」
佐藤 「俺は何回も転生していたらしい…そして『佐藤』として転生した時、本来の銀龍から託された…この力を使ってお前を倒せってな…なぜ銀龍が俺…佐藤の人格を乗っ取らなかったのか…新たな転生体を産まなかったのかそれは謎だ…」
佐藤 「本来銀龍とは、不滅の存在、なぜ自らの人格を捨てて俺に銀龍として生きさせたのかは分からない」
佐藤 「けど…この体を貰ったことで、俺は命をすくってもらった…大切な人と呼べる人にも出会わせてもらった…だからその恩をお前を倒す事によって恩返しとさせてもらうとするよ」
ダク 「一体何を言ってるんだ?」
ダク 「つまり君は昔の銀龍とは違うってことか?」
ダク 「そんなわけが無い…でたらめを言うな!」
ダク「だったら何でお前は…強くなっているんだァ!」
佐藤 (強くなっている…?)
佐藤 「まぁ、いいや…全部。」
佐藤 「全部…お前を倒した後に考えるとするさ」
ダク 「ここで殺す」
佐藤 「逝くのはお前だ」
次回へ続く。
0
あなたにおすすめの小説
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~
榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。
彼はその日から探索者――シーカーを目指した。
そして遂に訪れた覚醒の日。
「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」
スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。
「幸運の強化って……」
幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。
そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。
そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。
だが彼は知らない。
ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。
しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。
これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
のほほん素材日和 ~草原と森のんびり生活~
みなと劉
ファンタジー
あらすじ
異世界の片隅にある小さな村「エルム村」。この村には魔物もほとんど現れず、平和な時間が流れている。主人公のフィオは、都会から引っ越してきた若い女性で、村ののどかな雰囲気に魅了され、素材採取を日々の楽しみとして暮らしている。
草原で野草を摘んだり、森で珍しいキノコを見つけたり、時には村人たちと素材を交換したりと、のんびりとした日常を過ごすフィオ。彼女の目標は、「世界一癒されるハーブティー」を作ること。そのため、村の知恵袋であるおばあさんや、遊び相手の動物たちに教わりながら、試行錯誤を重ねていく。
しかし、ただの素材採取だけではない。森の奥で珍しい植物を見つけたと思ったら、それが村の伝承に関わる貴重な薬草だったり、植物に隠れた精霊が現れたりと、小さな冒険がフィオを待ち受けている。そして、そんな日々を通じて、フィオは少しずつ村の人々と心を通わせていく――。
---
主な登場人物
フィオ
主人公。都会から移住してきた若い女性。明るく前向きで、自然が大好き。素材を集めては料理やお茶を作るのが得意。
ミナ
村の知恵袋のおばあさん。薬草の知識に詳しく、フィオに様々な素材の使い方を教える。口は少し厳しいが、本当は優しい。
リュウ
村に住む心優しい青年。木工職人で、フィオの素材探しを手伝うこともある。
ポポ
フィオについてくる小動物の仲間。小さなリスのような姿で、実は森の精霊。好物は甘い果実。
※異世界ではあるが
インターネット、汽車などは存在する世界
【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
寿明結未(旧・うどん五段)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる