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31話 大賢者である私はやはり流石だった2
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私の流石なる活躍は、やはり1話では収まり切るものでは無かった。
その点で私の挑戦は無謀だったとも言える。
だがしかし人類は無謀な挑戦を繰り返し、無理を可能に変えてきたのだ。
そんな事はどうでもいいが、ともかく一つだけ確かな事がある。
それは 私が流石だということ。
(大賢者ミリーシアタ回想録より抜粋)
ということで 回想の続きね。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「マッドボアだ!でかいぞ!」
私が指した先を見て、マッドボアに気付くリッキー。
確かに通常より一回り大きい。
あんなの突進の直撃を貰ったら大人でも死ぬかも知れない。
皆慌てて戦闘準備に入る。
しかしまぁ、リッキーが叫んだ為、向こうがこちらに敵意を持ってしまった。
突進のサインだろう頭を低くしだした。
下顎の牙が前に突き出されている。
鼻息も荒い、やる気満々だね。
やれやれ、とりあえず私もヒーラーとして補助しよう。
低級防御魔法『プロテクション』
初歩すぎて面白みもない防御強化の魔法である。
だから私はカスタムもしていない。
ヒーラーとして言うなら『守りの奇跡』と言うらしい。(ミルファから聞いた)
「お!守りの奇跡!ありがてえ!」
ムッツリが弓を構えながら言った。
「私が足止めします」
魔導書を片手に持ったレトリーが呪文を詠唱しだす。
ふむ、初級拘束魔法『グラスバインド』あたりかな?
ところが呪文の完成を待たず、マッドボアはリッキーめがけて突進を開始。
それに慌てたレトリーは呪文を完了させたが発動ポイントを変更せず、そのまま発動させてしまう。
さっきまでマッドボアが立っていた所から蔦が生えだすが、絡まる対象物がない。
空振りだ。
「くそ!」
ムッツは弓を放つ。
しかしマッドボアの突進の迫力にあたかも自分が襲われている錯覚に襲われ、その分腰が引けてしまった。
矢はマッドボアの頭上を通っていった。
先の2人と違い、リッキーは幾分か冷静だった。
冷静にマッドボアを直前で躱し、躱しながらショートソードで斬りつける。
しかし残念ながら、そんな躱しながらの腰の入っていない斬撃がマッドボアの毛皮に通用するはずも無く、当てただけになってしまう。
ダメージも無いだろうね。
無理な斬撃をしたため、リッキーはマッドボアの突進を躱しこそすれ転んでしまった。
マッドボアはそのまま通り過ぎ、Uターンするのだろう。
しかしそれを許さない者がいた。
我らが Mr.セバだ!
ズドン!
セバっちゃんは、横からマッドボアの胴を殴りつけた。
素早いわけでもないが、無駄の無い動きだった。
あ、この音、内蔵破裂したな。
マッドボアは殴られ横転。
マッドボアの突進力を無視して横倒しになるには前方向のベクトルより遥かに大きな横方向のベクトルが働いたということだ。
セバっちゃん怖ー!
「ムッツ様トドメを」
横倒しにされジタバタ足掻くマッドボア。
内蔵破裂では即死はしないか。
そんなマッドボアを冷静に見つめ、セバっちゃんはムッツに指示を出した。
「ああ!」
ムッツはマッドのボアの正面に立つと、今度は冷静にマッドボアの眉間に矢を撃ち込んだ。
マッドボアは死んだ。
「セバっちゃんありがとう」
「私もパーティーの一員ですので。しかし出過ぎた真似をしました」
パンパンと手袋を払いながら無表情にセバっちゃんは答える。
「リッキー、ムッツ、レトリーもお疲れー!」
場を盛り上げるの内助の功もヒーラーの仕事ってもんだよね。
実力の違いに落ち込まない様、明るく皆を労う。
「いえ、有難うございました。大変助かりました」
レトリーが素直にセバッちゃんにお礼を言っているが、惜しい、あれで声が野太くなければなぁ。
トドメをさしたムッツは牙を取るのだろう、鮫歯のような刃の形状のナイフで牙を切っていた。
レンジャーの七つ道具だろうか?
「このサイズの牙なら結構ポイント高いかもな」
牙を切りながらムッツは嬉しそうだ。
「っつうう!」
ん? リッキーが痛そうな声を上げてるな。
どれどれ。
見れば、起き上がれずにいるリッキー。
今ので足をくじいた様だ。
私の出番だね。
「リッキー、今行くから動かないでね」
私はギルドの治療コーナでさんざんかけまくった回復の奇跡(偽)をリッキーにも施す。
「あ! 凄い!痛くない」
「捻挫なら直ぐに治ると思うけど、一応1分程待って」
「うんわかった。ミリー、有難う」
「すげー!回復の奇跡!ギルドでかけてももらうと100Gだろ?」
「だねー、教会と診療所を敵にしたくないから貰ってるけどね。みんなはパーティーメンバーだからタダさー」
「それは、ありがたいですね」
「あのさミリー、なんで入院中にはかけてくれなかったの?」
「あー、筋肉痛にかけても治るけど、肉体の強化も無くなっちゃうからかけなかったんだ。おかげで前より逞しくなったじゃない。ちょっとだけね」
「なるほどー。そうだったのか」
リッキーは起き上がる。
「凄いや、完全に治っている」
喜んでもらえるのは有り難いが違和感を感じるね。
500年前ではこんな程度はありふれた光景で、こんなに珍しがられるものでなかった。
やはり今のヒーラー不足は異常だと思う。
「どうやらこのマッドボアに薬草を食い尽くされたようですな」
セバっちゃんが薬草を取り尽くした犯人を皆に説明してくれた。
私が言うより説得があるだろう。
く、悔しくは無いさ。
「まぁ、コイツが原因じゃ仕方がない。こうなったら俺のとっておきのポイントに案内するぜ」
「お! ムッツリ、ナイスですよ。そういう展開好きですぜ」
「ムッツリ!じゃねー!」
お約束な会話を交わし、今度こそ薬草を採取した私達だった。
ちなみにマッドボア討伐のポイントも入ったのは言うまでもないが、ポイントが人数割なので私がランクアップすることは無かった。
ま、地道にのんびりでいいのさ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ぬふふ、今までの回想はいわば序章。
私の流石な部分はここからなのですよ。
私は今、高級宿を引き払って普通の宿に入っている。
あそこはリリーの息がかかっているからね。
治療で稼いだお金もあるし、当面は問題ない。
部屋に入るなり先ずはお約束の防犯魔法セットを起動。
『エルオスの無限バック』から今日の薬草採取中に皆の目を盗んで放り込んだ、薬草Aと薬草B、更に毒草Zを取り出した。
テーブルの上にある3種類の草。
ぐふふふ。
この3つで私は世界を変える!(←これが流石の部分)
その点で私の挑戦は無謀だったとも言える。
だがしかし人類は無謀な挑戦を繰り返し、無理を可能に変えてきたのだ。
そんな事はどうでもいいが、ともかく一つだけ確かな事がある。
それは 私が流石だということ。
(大賢者ミリーシアタ回想録より抜粋)
ということで 回想の続きね。
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「マッドボアだ!でかいぞ!」
私が指した先を見て、マッドボアに気付くリッキー。
確かに通常より一回り大きい。
あんなの突進の直撃を貰ったら大人でも死ぬかも知れない。
皆慌てて戦闘準備に入る。
しかしまぁ、リッキーが叫んだ為、向こうがこちらに敵意を持ってしまった。
突進のサインだろう頭を低くしだした。
下顎の牙が前に突き出されている。
鼻息も荒い、やる気満々だね。
やれやれ、とりあえず私もヒーラーとして補助しよう。
低級防御魔法『プロテクション』
初歩すぎて面白みもない防御強化の魔法である。
だから私はカスタムもしていない。
ヒーラーとして言うなら『守りの奇跡』と言うらしい。(ミルファから聞いた)
「お!守りの奇跡!ありがてえ!」
ムッツリが弓を構えながら言った。
「私が足止めします」
魔導書を片手に持ったレトリーが呪文を詠唱しだす。
ふむ、初級拘束魔法『グラスバインド』あたりかな?
ところが呪文の完成を待たず、マッドボアはリッキーめがけて突進を開始。
それに慌てたレトリーは呪文を完了させたが発動ポイントを変更せず、そのまま発動させてしまう。
さっきまでマッドボアが立っていた所から蔦が生えだすが、絡まる対象物がない。
空振りだ。
「くそ!」
ムッツは弓を放つ。
しかしマッドボアの突進の迫力にあたかも自分が襲われている錯覚に襲われ、その分腰が引けてしまった。
矢はマッドボアの頭上を通っていった。
先の2人と違い、リッキーは幾分か冷静だった。
冷静にマッドボアを直前で躱し、躱しながらショートソードで斬りつける。
しかし残念ながら、そんな躱しながらの腰の入っていない斬撃がマッドボアの毛皮に通用するはずも無く、当てただけになってしまう。
ダメージも無いだろうね。
無理な斬撃をしたため、リッキーはマッドボアの突進を躱しこそすれ転んでしまった。
マッドボアはそのまま通り過ぎ、Uターンするのだろう。
しかしそれを許さない者がいた。
我らが Mr.セバだ!
ズドン!
セバっちゃんは、横からマッドボアの胴を殴りつけた。
素早いわけでもないが、無駄の無い動きだった。
あ、この音、内蔵破裂したな。
マッドボアは殴られ横転。
マッドボアの突進力を無視して横倒しになるには前方向のベクトルより遥かに大きな横方向のベクトルが働いたということだ。
セバっちゃん怖ー!
「ムッツ様トドメを」
横倒しにされジタバタ足掻くマッドボア。
内蔵破裂では即死はしないか。
そんなマッドボアを冷静に見つめ、セバっちゃんはムッツに指示を出した。
「ああ!」
ムッツはマッドのボアの正面に立つと、今度は冷静にマッドボアの眉間に矢を撃ち込んだ。
マッドボアは死んだ。
「セバっちゃんありがとう」
「私もパーティーの一員ですので。しかし出過ぎた真似をしました」
パンパンと手袋を払いながら無表情にセバっちゃんは答える。
「リッキー、ムッツ、レトリーもお疲れー!」
場を盛り上げるの内助の功もヒーラーの仕事ってもんだよね。
実力の違いに落ち込まない様、明るく皆を労う。
「いえ、有難うございました。大変助かりました」
レトリーが素直にセバッちゃんにお礼を言っているが、惜しい、あれで声が野太くなければなぁ。
トドメをさしたムッツは牙を取るのだろう、鮫歯のような刃の形状のナイフで牙を切っていた。
レンジャーの七つ道具だろうか?
「このサイズの牙なら結構ポイント高いかもな」
牙を切りながらムッツは嬉しそうだ。
「っつうう!」
ん? リッキーが痛そうな声を上げてるな。
どれどれ。
見れば、起き上がれずにいるリッキー。
今ので足をくじいた様だ。
私の出番だね。
「リッキー、今行くから動かないでね」
私はギルドの治療コーナでさんざんかけまくった回復の奇跡(偽)をリッキーにも施す。
「あ! 凄い!痛くない」
「捻挫なら直ぐに治ると思うけど、一応1分程待って」
「うんわかった。ミリー、有難う」
「すげー!回復の奇跡!ギルドでかけてももらうと100Gだろ?」
「だねー、教会と診療所を敵にしたくないから貰ってるけどね。みんなはパーティーメンバーだからタダさー」
「それは、ありがたいですね」
「あのさミリー、なんで入院中にはかけてくれなかったの?」
「あー、筋肉痛にかけても治るけど、肉体の強化も無くなっちゃうからかけなかったんだ。おかげで前より逞しくなったじゃない。ちょっとだけね」
「なるほどー。そうだったのか」
リッキーは起き上がる。
「凄いや、完全に治っている」
喜んでもらえるのは有り難いが違和感を感じるね。
500年前ではこんな程度はありふれた光景で、こんなに珍しがられるものでなかった。
やはり今のヒーラー不足は異常だと思う。
「どうやらこのマッドボアに薬草を食い尽くされたようですな」
セバっちゃんが薬草を取り尽くした犯人を皆に説明してくれた。
私が言うより説得があるだろう。
く、悔しくは無いさ。
「まぁ、コイツが原因じゃ仕方がない。こうなったら俺のとっておきのポイントに案内するぜ」
「お! ムッツリ、ナイスですよ。そういう展開好きですぜ」
「ムッツリ!じゃねー!」
お約束な会話を交わし、今度こそ薬草を採取した私達だった。
ちなみにマッドボア討伐のポイントも入ったのは言うまでもないが、ポイントが人数割なので私がランクアップすることは無かった。
ま、地道にのんびりでいいのさ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ぬふふ、今までの回想はいわば序章。
私の流石な部分はここからなのですよ。
私は今、高級宿を引き払って普通の宿に入っている。
あそこはリリーの息がかかっているからね。
治療で稼いだお金もあるし、当面は問題ない。
部屋に入るなり先ずはお約束の防犯魔法セットを起動。
『エルオスの無限バック』から今日の薬草採取中に皆の目を盗んで放り込んだ、薬草Aと薬草B、更に毒草Zを取り出した。
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