ゲームで第二の人生を!~最強?チート?ユニークスキル無双で【最強の相棒】と一緒にのんびりまったりハチャメチャライフ!?~

俊郎

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52 一休みと突入

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「予定地点に到着!」
「「到着!」」

 前の騎士達が止まった。
 どうやら次のエリアの境界まで来たらしい。
 ここまで快調だったな。

 あんな重そうな装備でもあんなに足取りは軽いなんて、相当鍛えてるんだろうな。
 実際はステータスの問題だから俺も余裕なんだろう。
 でもあれだけごつい鎧はひょろひょろな俺には似合わなそうだ。

 魔法職の人達も、デザインは違うが全身鎧だ。
 役割が多少違うだけでStrにも振って、接近戦もそれなりに出来るようになってるのかな。
 ミルキーみたいに。
 
「目標のいるエリアのすぐ手前に到着した。予定通り、これより三十分間の休憩を取る。この先は魔の森の深部だ、覚悟を決めておけ!」
「「「はっ!」」」

 最後尾にいた出汁巻が前に出てきて騎士達に号令をかける。
 この先はアクティブモンスターだらけだ。
 その情報もしっかり伝えてあるから、ここで休憩をとってから突撃するそうだ。

 というか騎士の人達に対しては威厳のある口調なんだな。
 NPC相手だからか?
 でもパシオンには丁寧だったから、部下相手にはってことかな。

「では休んでよし!」

 騎士の人達は腰を下ろしたり、剣の手入れをしたりと、思い思いに動き出した。
 良い意味で緊張はしていても、気負っている人はいないみたいだ。
 流石精鋭。
 俺だったら偉い人が見てる前で何かするなんて、多分色々耐えられない。
 ろくに働いたこともないし、想像するだけでもダメだ。

 出汁巻はしばらく周りの様子を見た後こっちへ来た。
 パシオンに用事かな。

「ナガマサさん、もう一度この先のことについて確認したいんすけどいいすか?」
「あ、はい」

 違った。
 念を入れての最終確認だった。
 モンスターの種類や行動パターン、攻撃手段等。
 一度伝えてはいたがもう一度聞かれた。
 別に苦ではないし答えていく。

 情報があるのとないとじゃ大違いだしな。
 それくらい、いくらでも協力する。

「出汁巻玉子よ、作戦はどうする?」
「オレそういうの得意じゃないんすけど……。とりあえずさっきまでと同じように三方を索敵しながら前進します。陣形もさっきまでと同じでパシオン様にも護衛を割り当てて、オレは最前列に出ようかと思うす」
「よし、好きにするが良い」
「うっす」

 指揮は苦手だと言っていた出汁巻にパシオンは作戦を聞いた。
 そしてそのまま採用された。
 出汁巻を信頼してるのか、それとも苦手だなんて言い訳は聞かないということなのか。
 ジャルージの後釜にしようと考えているのかもしれない。

 さて、ここから先は危険な場所だ。
 あくまでもサポートと言われてはいるけど、備えておくくらいはいいだろう。

「キュルッ!」
「おろし金ー! よーしよしよしよし」
「おお、これはなんだ?」

 コインを放っておろし金を呼び出す。
 タマがすかさず飛びついて盛大に可愛がり始めた。
 周りがざわついてるが、仕方ないだろう。

 おろし金は素材を食べると強くなる。
 サイズも徐々に大きくなって、今は全長が5mないかな、くらいだ。
 この辺にはいないモンスターだろうしどうしても目立つ。

「タマのペットのおろし金です。万が一に備えて控えておいてもらおうと思いまして」
「ほほう、立派な面構えをしているな」

 パシオンは興味深そうにおろし金を眺めている。
 なんたってタマのペットだからな。
 タマ程じゃないけど中々すごいことになってるぞ。
 
 さて、そろそろ三十分が経つ。
 騎士達はみんな整列して出汁巻の言葉を待っている。
 きっちりしてるなぁ。
 タマもそろそろおろし金から降りてこっちに並んでくれ。
 なんか無言の圧力を感じるから。

「休憩は終わりだ! いいか、これから先は油断したら死ぬ。そんなことは当たり前だ。油断するような奴は今ここで死ね! だが、貴様らが油断したら隣の仲間が死ぬと思え! 仲間を殺したくなければ生きろ!」
「「「はっ!」」」

 出汁巻にさっきまでの気さくさは無い。
 体育会系怖い。
 言ってることは分かるんだけどもう気迫が怖い。体育会系怖い。
 出汁巻の隣にいるものだから騎士の皆さんの気迫が思いっ切り飛んできて、余計に怖い。
 整列の時は後ろにいたい。

 騎士達は陣形を組んでいく。
 それに習うように俺も、パシオンと一緒にさっきまでの位置につく。

「出汁巻は良い拾い者だった。ジャルージは近頃頭が固く、権力を笠に着るクズに成り下がってしまって困っていたのだ。我が騎士団の将来は安泰だな」
「権力を笠に着て好き放題やってたクズが、今目の前にいるような気がするんですが?」
「知らんな」

 こいつもいい性格をしてる。
 その分気が楽ではあるんだけど。
 俺にとっては王族というよりただのバカのイメージが強い。
 あとシスコン。

「前衛は後ろへの攻撃を絶対に通すな! 行くぞ!」
「とつげきー!」

 斥候からの報告を受けて、出汁巻を先頭に騎士達が次のエリアへと向かっていく。
 俺もパシオンと並んで歩き出す。

 ストーレの森04へ。
 なんかここ最近ここにばかり来てる気がする。
 このクエストが終わったら新しい狩場を開拓してみるのもいいかもしれない。
 ミルキーやモグラも誘ってみたりして。
 最近知り合ったゴロウのところにも顔を出すだろうし、ついでに声を掛けてみようか。

 おっと、いけない。
 俺も何が起きてもいいように気を引き締めておかないと。
 タマもおろし金に跨ってやる気充分だ。
 俺達はよっぽどのことがないと手出し無用だからね。
 蹂躙劇はまたの機会にしてくれよ。

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